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古瀬 明莉
事務所のドアを勢いよく開けたのは、探偵・古瀬明莉。
ポニーテールを揺らしながら、カバンを放り投げ、デスクに突進してきた。
井倉 渉平
助手の井倉渉平は書類に目を通しながら、慣れたように冷静に言った。
古瀬 明莉
井倉 渉平
古瀬 明莉
井倉 渉平
明莉と渉平は、依頼主である女子高生・上澤真帆に案内され、問題の高校へと向かった。
上澤 真帆
古瀬 明莉
と明莉。
井倉 渉平
調査は夜に行われた。校舎の裏口からこっそり入り、屋上へと向かう。
古瀬 明莉
井倉 渉平
風が吹き抜ける屋上。明莉が懐中電灯を照らすと、柵の向こうに確かに誰かの影が──
古瀬 明莉
その時、影がこちらを振り向いた。
古瀬 明莉
明莉が叫んで後ずさり、渉平に突っ込んで二人で盛大に転んだ。
井倉 渉平
結果から言うと、幽霊の正体は生徒会長の山宮さんだった。
彼女は、亡くなった親友が好きだったプリンを毎晩供えに来ていたのだ。
山宮 久美
古瀬 明莉
明莉はそっとポケットから、自分の買い置きのプリンを差し出した。
古瀬 明莉
その夜、明莉・渉平・上澤・山宮の4人は、屋上で静かにプリンを食べた。
井倉 渉平
古瀬 明莉
井倉 渉平
古瀬 明莉
井倉 渉平
古瀬 明莉
井倉 渉平
古瀬 明莉
月夜の屋上で、プリンの甘い匂いが優しく香った。
それは、ちょっとヘンテコな探偵と助手の、小さな優しい事件の結末だった。