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りょうぼー
りょうぼーの両手には手錠がついている。周りを見ると用意された自室と違い、冷たい金属製の壁と薄っぺらいベッドと静かな拷問器具しかなかった。手錠をはめた手首が痛む。
りょうぼー
りょうぼーは記憶を探る。知らない場所ではなく城の地下室であることを思い出し、ほんの少しだけ不安を払拭した。
りょうぼー
問題は何故ここにいるかである。マルティナのように国を揺るがす勢力を持っていたことも、大呉のように子どもを作ることもしていない。基本的に大呉の協力しかしていないため、閉じ込められる意味が分からない。
りょうぼー
そうとしか思えない。以前大呉とそんな話をしていたためだ。しかし、もしそうなら何故仕掛け人は今ここにいないのだろう。
りょうぼー
りょうぼー
最初、りょうぼーは単なるドッキリだと考えることが出来ていた。しかし、いくら経っても何も起こらず、誰も来ないことに気づくと、もしかすると自分が重大な罪を犯したのではないかという方向に思考がシフトしだした。そこから正気を失うのは早かった。
りょうぼーが目覚めて五十分経った。その間、部屋には何も変化ももたらされず、部屋から脱出する手段も分からなかった。
りょうぼー
りょうぼー
りょうぼーはベッドの上でうずくまり、自分の犯した罪を考え、堂々巡りを繰り返した。考えても考えても自分の罪状が分からない。それもそのはず、そんなものは最初から無いためだ。しかし、りょうぼーはそうとも知らず、精神的にどんどん追い詰められていった。
りょうぼー
棚に並んだ拷問器具たちがりょうぼーを品定めしている。
りょうぼー
五十嵐大呉
クロエやリリーと話し、用事を済ませると、気づけばかなりの時間が過ぎていた。地下室までの階段を駆け下り、監禁部屋まで走る。チャリチャリと手錠の鎖の音がしている。監禁部屋を見ると衝撃的な光景が広がっていた。
五十嵐大呉
膝を抱えてうずくまっているりょうぼーは目を閉じて、ぴくりとも動いていなかった。おそらく、待ちぼうけて疲れたのだろう。大呉が声をかけるとようやく目を開けた。
りょうぼー
りょうぼー
りょうぼー
監禁したことを怒るわけでもなく、りょうぼーはそう言った。それを聞いて大呉はりょうぼーが何か盛大な勘違いをしていることに気がついた。
りょうぼー
心の底から笑いたい気分というのはこういうことを言うのだろう。監禁することでタメ口になるどころか、いつも人を振り回す側であるりょうぼーが弱りきって、大呉に助けを求めている。大呉は自分の支配欲がガンガン満たされていくのを感じる。
五十嵐大呉
こんなのドッキリとバラすよりも相手に合わせた方が面白くなるに決まっている。