創作×夢小説×死亡キャラが生きているパロ。地雷注意⚠
本編スタート
炭治郎
(夢のような現実がそこにはあった)
炭治郎
(明るく、誰にでも優しく、天真爛漫な煉獄さんは……)
死んだ
炭治郎
(憧れだった、ただひたすらと彼の姿に見惚れていた)
炭治郎
俺も、煉獄さんみたいに ……
炭治郎
(何度そう思い、心に熱を灯したか…)
炭治郎
(上弦の2との戦いの前も、ただ彼の戦いを見ているだけだった)
炭治郎
(だから、理解できなかった)
炭治郎
煉獄さんが…負けた……?
炭治郎
(理解できなかった)
炭治郎
(何も考えたくなかった)
炭治郎
(煉獄さんが死ぬだなんて事を)
炭治郎
考えたくなんか…ないッ…泣
杏寿郎
己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ、歯を喰いしばって前を向け
杏寿郎
君が足を止めて蹲っても時間の流れは止まってくれない 共に寄り添って悲しんではくれない
杏寿郎
俺がここで死ぬことは気にするな。柱ならば後輩の盾となるのは当然だ。柱ならば誰であっても同じことをする。若い芽は摘ませない
杏寿郎
竈門少年、猪頭少年、黄色い少年。もっともっと成長しろ。そして…
杏寿郎
今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺は信じる
杏寿郎
君達を信じる
炭治郎
(そう言い放ち、彼は深い眠りについた)
炭治郎
(深い深い奥底へと…眠りについたのだ)
炭治郎
煉獄さんッ…!! 煉獄さん…!!泣
炭治郎
(どんなに泣き叫んでも死んでいった仲間は…彼は…戻ってこない)
炭治郎
(そう、思っていた ──)
炭治郎
ウッ…ここは…
アオイ
あぁ、目を覚ましましたか
炭治郎
アオイさん…てことはここは蝶屋敷か…?
アオイ
えぇ、炭治郎さんは那田蜘蛛山で下弦の伍と戦い重症になったのですよ
炭治郎
……那田蜘蛛山?今那田蜘蛛山と言ったか?
アオイ
?はい、そう言いましたが…
炭治郎
……(どういう事だ?蝶屋敷ってだけでもおかしい、無惨戦はもう終わった筈だ)
アオイ
炭治郎さん?どうされましたか?
炭治郎
あぁ、いや、なんでもないよ
アオイ
そうですか、ではこの薬を飲んでしばらく休んでいて下さいね
炭治郎
あぁ、ありがとう
アオイ
ではこれで…
炭治郎
あ、待って!
アオイ
まだ何か?
炭治郎
あ……何でもない、呼び止めてごめんね
アオイ
いえ、失礼します
炭治郎
…何が起きているかは分からないがこれは一世一代のチャンス……
炭治郎
俺が全員の命を…煉獄さんの命を救う
第1話 『闘志』