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だんだんと冬の寒さが和らぎ暖かな春を迎える頃、約束の時間になり家の玄関をでると荷物を持った先輩がいた。
そう、先輩は私の忘れ物をわざわざ届けに来てくれたのだ。
私
先輩
私はお礼としてお菓子をわたした。
先輩
私
一段落ついたあとしばらくこれでもかというくらい強い風と寒さがその場を覆った。
私
先輩
2人で寒いねーと何気ない話をして、明日卒業式の先輩は思い出話を始めた
先輩
私
先輩
「そんなこともあったね」「そんなことあったんだ」と前まで受験があってなかなか話せなかった先輩と久しぶりに話せてちょっと嬉しかった。
私
実は私は中学1年生の冬、先輩のことが好きだった。
私
友達
私
私
友達
教室移動や登下校はずっと先輩を探してた、懐かしいなぁ
のちに片思いだと知って当時は自分の気持ちをそっと閉じ込めて終わったけどね
だがもう先輩にそんな感情はない
でもこのことを思い出すと少し気にかかってしまう
30分くらい他愛もない話をしてさようならの時間が近づいてきた頃、
先輩はハグのポーズをとってきた。
私
私は明日先輩が卒業するということを思い出してお別れの意味でハグに答えた
長い、長い、感情的なハグだった
私
先輩
先輩は何も言わずに続ける。
なんか照れくさくて長いよとか言って嬉しさでいっぱいの自分を嘘の言葉で誤魔化した。
でも改めて思うと寂しかった
私
なぜか自分は冗談半分でキスを誘っていた
私
どうせしないだろうと思っていたがそんな曖昧な発言がだんだんと本気になってしまった。
風の強さがそう教えてくれた気がした。
先輩
私は自分の目を緊張で痺れる手で覆う、そして待っていた、ただ待っていた。
待ってる途中笑っちゃったけど、。
7秒くらいかな、体感だともっと長く感じた初めてのキス
私
お互いのくちびるの位置が不揃いでかむしゃらなキスだったけどわざとではないだろう。先輩も寂しいのかな。
私
また照れて唸っちゃったけど本当はもっとしたかった。
私
事後は何故か気まづくなかった
けれど明日本当に先輩が卒業して離れ離れになることがただただ寂しくて、
私
それを優しく包み込むように先輩のとっても柔らかくてあたたかいくちびるがあたる感覚が朝まで続いた。
私
今までの関係を明確にするものなんだ
私
私
でも、
初めてが先輩でよかった
お別れのキス
初めてのキスにしてはビターかもしれない
人生で1番甘くて幸せ、それでいて寂しい時間だった。
矛盾だらけの感情に整理ができない
私
先輩
私
帰りはお互いの指をすこし絡ませてハイタッチをした。
2人とも物足りなさそうに、
その後、先輩の卒業式は晴れに包まれ無事に終わった。
みんなは好きじゃない人とキスするのはおかしいとかキスしただけで終わるなんておかしいとか言うけどそうかな
私
私
私
部活でエース的な存在を誇り、だれからも人気者な貴方はこの先いい人に巡り会えると思います。
大好きでした。