謎の書き置き
謎の書き置き
書き置きはここで途切れている…
???
開けた洞窟の中心部で男達は声を聞いた。
ここを越えればもう、この洞窟の道は終わることを悟った。
???
そして─
???
剣士
???
女は姿を現した。
ティロ
剣士
狩人
ティロ
突然襲い来る相手でないと分かり、剣の男は落ち着いて和やかな声で返した。
剣士
剣士
狩人
ティロ
女は大して興味も無さそうな声を返した。
澄ました顔であった。
緑の男は気づいた。
この女、齢にして16にも満たぬように見えるこの女が自分達を標的として見ていること。
女は金髪の上に茶色の帽子─トーク帽かベレー帽か─、白いドレスに革のものと見えるコルセット(身体のラインを細く見せるもの)が印象的であった。
剣士
ティロ
剣士
狩人
ティロ
ティロ
男は気張った顔で言った
剣士
ティロ
ティロ
狩人
剣士
ティロ
女の背後から光が差した
洞窟は薄暗く、男達には後光が差したように見えた。
ティロ
光の中から影が浮かんだ
─対する狩り師は弓を引く
呟くように、
狩人
剣士
閃光を放ち弓は叫ぶ
ティロ
弦に押し出され閃光は女の脚を─
掠め、地面に着弾し稲妻のような爆発を見せた
狩人
ティロ
女が男達に手を伸べた
男が女のすぐ横を駆けるように、
剣士
ティロ
影の先から火花が散る
男達は身をもってそれが何かを知った─
剣士
二人は先の戦いで既に消耗しているのだ。
狩人
狩人
切羽詰まった声で伝える
狩人
剣士
狩り師は再び弓を構える─
ティロ
女が数歩下がり距離を取るに、
男は大きく踏み込み、身を前に乗り出し、剣に炎を纏わせる!
剣士
ティロ
女が言うには遅く、男は早くも彼女の背後を取った
ティロ
炎の斬撃を胴体に受け─振り返り叫び
ティロ
男が振り向き目に映ったは、宙に煌く黄色い球であった─
狩人
男の目の中に、女は消えた。
狩人
冷たく火花が散った。
狩人
ティロ
ティロ
狩人
狩り師は、後悔に近い念を感じていた。
最初の攻撃で、脚でなく頭を、心臓を狙えば、いや、遭遇した時点で攻撃を開始していれば、ただの一度も攻撃を当てることなく終ることはなかっただろうか。
いや、心意気が甘かったのだ。全てこの女の言う通りでしかないのだ。
急所を外して動きを封じようなど、生かす理由など無いのにも、そのような心意気で挑んだのが間違いだった。─
ティロ
女は調子を戻したかのように、しかし確かな怒りを見せた
狩り師の目にも、宙に浮かぶ煌く球が映った。そして男がそうなるのを見た時に分かったのは、それは巨大なマスケット銃が発射しようとするものであることだった。
そして今までに受けた弾丸も、マスケットによるものであることまで。
ティロ
剣士
狩人
剣士
ティロ
女は声に気づき、振り返り、狼狽え、
ティロ
剣士
剣は炎を纏い、男は二度女の背後を取った─
狩人
盗賊
盗賊
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!