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盗賊
狩人
盗賊
狩人
狩人
狩人
叫ぶ元気はあった。
盗賊
盗賊
狩人
傷の痛みがようやく走った
盗賊
狩人
弓を取ろうと癖で背に手を伸ばし─
弓が無いのが分かった。
狩人
盗賊
盗賊
スッと言った。
狩人
緑の男は剣の男がすぐ傍に倒れているのを見るに、
狩人
狩人
盗賊
呆れた顔で言う。
狩人
男は少し状況を考えた。
さっき、あの女、四天王と思しき【ティロ】と名乗った女と戦った。
そして洞窟の中で倒れ…今はどこであるか。
周りを見渡す。知らぬ森であることを確認した。
狩人
男はもしやと思い、言葉を選ぶようにして言った。
狩人
盗賊
盗賊
男の考えは渋滞していたが、ともかくこの青髪の謎の男─少し年下だろうか─に助けられたかと考えた。
青髪の男は少し目を逸らし、経緯を語った
盗賊
狩人
少しづつ思い出した。 剣の男と共に女と戦い、剣の─【剣士】が止めを刺した。
だが緑の男─狩り師はただの一矢も報いることなく倒れることとなった。
彼の頭の中に木霊した─
盗賊
狩人
「だから、甘いって言ってるのよ!」
盗賊
青髪はなんだと思ったが、続けた。
盗賊
盗賊
自慢げに言った─
盗賊
なっ…なんだ……アイツら!?
ティロ
(女と剣の男は倒れ、狩り師のみ残った)
狩人
盗賊
(青髪、【盗賊】は岩陰から一部始終を覗いていた)
狩人
狩人
あ…アイツ大丈夫かな…
狩人
狩人
盗賊
…え?オレこれどうすればいいの?
盗賊
盗賊
(体を揺すぶるが返事は無い)
盗賊
どうすっかな…
いやでも放って置くのなんかアレだしな…
盗賊
盗賊
とりあえずムラサキと弓のやつは持ってって─
盗賊
バキィッ!(弓を踏んづけて壊す)
盗賊
盗賊
盗賊
コイツがボロいの使ってるのが悪いな!うん!…
ティロ
盗賊
ティロ
盗賊
はッ!?コイツ生きてたのか!?
盗賊
ティロ
いや─瀕死だ!やるしかねェ!!
盗賊
ティロ
盗賊
や…やっぱ…
盗賊
ティロ
ああ〜でもアイツが…
いや~でもオレの命が…
盗賊
(火花が散り、発砲音が響く─)
盗賊
盗賊
撃たれ─撃たれた─
つか─いっっっってェェェェェッッッ!!!!左肩がァァァァァ!!!!!
ア─アイツ─!
盗賊
(ナイフがすり抜けるように男の腰から引き抜かれ─投げられ
ティロ
胸に刺された。)
ティロ
(洞窟は、再び静かとなった。)
盗賊
青髪の男は思い返した。
狩人
狩人
ただ緑の男はやはり─剣の男が気にかかった。
自分の力不足で…自分がもっと強ければ…彼の力にもなれただろう。
盗賊
狩人
狩人
盗賊
青髪の男はベルトポーチのようなものの中を探りだした。
盗賊
男が紙に包まれた手の平サイズのものを取り出し、開封した。
中身は、桃色よりは明るく、艶のある…まんじゅうであった。
狩人
盗賊
狩人
緑の男は狩り師という職業柄か、食べ物への安全性には人一倍に気をつける。
狩人
青髪の男はそのピンクのまんじゅうを2つに割り、緑の男にも差し出す。
盗賊
青髪の男は漏れそうになったまんじゅうの餡を舐めとり、それを緑の男に突きつけた。
狩人
余計に食べたくなくなった。
青髪の男は剣の男の口を開かせ、まんじゅうを押し込んだ。
剣士
狩人
剣の男は口をゆっくりと動かした。
そして、段々と咀嚼し…表情を和らげ…
剣士
飲み込んだ。
狩人
剣士
狩人
剣士
剣士
狩人
盗賊
緑の男はやはり不可思議に思ったが、それでも、意を決して手に持ったまんじゅうを食べた。
口の中で感じたのは、砂糖のような甘さが、しかし、その甘さが身に染みるようであった。
狩人
盗賊
剣の男を担ぎ、森を歩き始めた。