短編集

嘘

桃ちゃんは親戚に若い女の人なんて居ない

お姉さんとかもいない

浮気だって事は知ってた

でも、まだ桃ちゃんとはお別れしたくないから

でも、桃ちゃんと女の人見てるとさ

俺らが付き合った時に似てる

昔は毎日デートしてたのになぁ

あれ？桃ちゃんの声が聞こえない？

わかってた

わかってたよ

でも、怖かった

桃ちゃんに俺は要らないってわかるのが

桃ちゃん大好きだったのに…

その後気づいたら俺は自分の部屋に帰って寝てて

起きたらもう辺りは明るかった

そこには、綺麗な顔して眠っている赤がいた

でも体中血だらけで

頬には涙の跡があった

赤が握ってたのは俺とお揃いで買ったネックレスだった

次は指輪をあげると約束した時にあげた

結局指輪は渡していない

赤のスマホはロック画面が俺とのツーショットだった

パスワードは勘で俺達の付き合った日を入れる

するとメモが開いてあって

桃ちゃんのためにやることリストっ！

と、書いてあり下には沢山文字が書いてあった

可愛くなること、ご飯を上手く作ること、洗濯を上手にやること

沢山沢山

赤がこんなにも努力してるのを見もしないで

俺は浮気なんてしていた

赤が飽きてきたという最低な理由で

謝ったって赤は戻らない

俺には今世で赤の事を幸せにすることはできなかった

そうだ

赤はメンバー全員から愛されていた

でも俺を選んでくれた

ほんと情けないよなぁ…

赤が飛び降りた場所

俺達が付き合った場所で

俺も飛び降りる

一生の謝罪と感謝を心に残し

俺は来世の赤を幸せにしにいく

来世では絶対幸せにするからな

ごめんな、赤

没った

ネタ切れ