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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

注意喚起

この作品には、

・夢 ・原作改変 ・自解釈 ・過激、ショッキングな表現(軽度) ・その他諸々

以上が含まれる可能性があります

なんでもありな方のみ この先へお進み下さい

ぐさり、ぐさりと不快な音が暗闇の中響く。

鉄の匂いが充満する中、赤い光が貴方を捉えた。

black

…あぁ?なんだお前。

声の主は貴方に近付くと、自らが持っていた刃物を貴方に突き立てる。

black

……まぁいい、ちょうど良かった。これでダブルキル、だな。

black

残念だが、不運にも犯行現場を目撃してしまったお前には死んでもらう。

彼は自身の持っているナイフをひと舐めすると貴方に向かってまた口を開いた。

black

本当だと今すぐにお前をぶっ殺してやりたいところなんだが、
残念ながらクールタイムが開けていないんだ。

black

あと実に愚かなお前にもう一つ伝えておくと、
お前を逃がすつもりはないし お前が逃げる隙もない。
安心して自分に迫る " 死 " を待つんだな 。

彼は淡々と、一切の感情が読み取れないような表情で笑う。

black

…はは。この待ってる間、お前の遺言くらいは聞いてやるよ。
何が良い?

それは焦りによるものか、興奮によるものか。 貴方は紅潮し、少ししどろもどろしながら呂律の回らない舌で一生懸命伝えた。

自分は狂人____ " マッドメイト " だと 。

black

…………は?

彼は一音零し少し疑うような様子で貴方の話を聞いていた。

その間にも貴方は続ける。

密かに主人を待っていた。ずっと、ずっと貴方に会いたかった。

喜び、涙を流し、貴方は彼に微笑んでみせる、彼に捧げるためのその瞳には 有無を言わさない狂気が沈んでいた。

black

…自分が生き延びたいが為に、嘘をつくのは賢明な判断では無い。
俺の眷属ならそれくらい理解しているはずだが。

彼もまた、震えるような声で言った。

それが貴方に対する恐怖によるものなのか、味方を見つけた興奮によるものなのか。 貴方には何も分からなかったが、その時の判断として自分は間違ってなかったと感じた。

black

……、信じて、いいんだな?

再確認するように、彼は貴方を睨みながら貴方にそう問う。

それに対する回答が一つだなんてこと、彼にはとっくに分かっていた。

ただ、確認せずにはいられなかった。

貴方は躊躇せずに答える。

貴方を信じ、崇め奉り、全てを捧げます。 だからどうか、貴方の隣に居させてください。一生、お供します。

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