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沙織
あのニュースって
陽太
ああ、そうだ。
陽太
仁は即死だったらしい。
沙織
うそ...
沙織
この前まで元気だったのに
沙織
なんでよ
陽太
俺もよくわからない
陽太
陽太
ただ
陽太
１つ気になることがあるんだ
陽太
これ見てくれよ。
陽太
陽太
急にこれが送られてきて
陽太
なんかの悪ふざけかと思ったんだけど
沙織
普通そう思うわよ！
陽太
だよな
陽太
でも
陽太
あいつは実際に飛び降りてしまった
沙織
なんで...
陽太
陽太
今週の土曜日、どっかで食事でもどうだ？
陽太
仁について少し話したい。
数日後
陽太
沙織遅いな
陽太
...
沙織
ごめんごめん、待たせた？
陽太
お、びっくりした。
陽太
全然大丈夫だよ
陽太
何してたの？
沙織
沙織
いや、そんな大したことじゃないんだけど笑
沙織
なんて言うか
沙織
うーん
沙織
景色に見惚れてたって感じかな。
陽太
ここら辺思いっきり都会なのに、なんの景色に見惚れてたんだよ笑
陽太
やっぱ、沙織は変なやつだな
沙織
えー、ひどい
沙織
陽太くんもそんなこと言うんだ！
陽太
変なやつってのは自分が変なことに気付けないんだよ。
沙織
もー、陽太さんったら
陽太
まぁ、それは置いといて
陽太
沙織
沙織
ん、なに？
陽太
急すぎて申し訳ないんだが
陽太
なんで、仁は自殺したと思う？
沙織
それは...
沙織
私たちにはわからないわよ！
沙織
私たち、プライベートではあんまり関わりないんだし。
陽太
まぁ、そうだな
陽太
まぁ、俺らが考えても意味ないかもしれない。
陽太
でもやっぱり気になるんだ。
陽太
アフリカで経験したあの奇妙な現象と今回の仁の自殺が
沙織
アフリカのやつは、多分偶然よ！
沙織
間違って崖から落ちちゃう人や動物がいたっておかしくないわ！
陽太
まぁ、そんなんだが
陽太
...
陽太
俺は、アフリカにしかいない生物か何かが人間とか動物の体をのっとって、自殺させるように仕向けるんじゃないかって思うんだ。
沙織
そんなわけ笑
陽太
そっぱ、そう思うよな
沙織
深く考えすぎよ。
陽太
そうかもな
その後、何時間か仁についての話をしていると、辺りが暗くなってきたので、帰ることにした。
帰り道
俺たち2人は神田大橋という大きな橋を渡っていた
沙織
わぁ、きれい！！！
陽太
そうか？
陽太
周りが暗くてなんもわかんないわ。
沙織
うそ、こんなきれいな景色初めてかも
陽太
嘘つけ！
沙織
沙織
ほら！
沙織
みてよ、橋の下！
沙織
もう、なんか興奮してきた！！
陽太
なんだよ
そう言って、陽太は橋の下を見た。
が、しかし
陽太
真っ暗じゃねーかよ！
陽太
何が綺麗だよ！
沙織
陽太くんにはわかんないよ
沙織
...
沙織
飛び込みたい
陽太
！？
陽太
沙織、今なんて？
沙織
ごめん、もう我慢できない！
沙織はそう言って、橋から飛び降りた
陽太
お、おい！！！！！
陽太は急いで沙織の姿を目で追うが
沙織の姿はだんだんと橋の下の方に消えていく。
そして
ザバーン！！
陽太
嘘だろ
陽太
なんで、なんでだよ
陽太
...
そして、3日後
陽太
俺は今、ビルの屋上にいる。
陽太
なぜかは自分でもよくわからない
陽太
ただ、この屋上からとび降りて体がぐちゃぐちゃになるのを想像すると
陽太
まるで可愛い女の子と...
陽太
仁も沙織も死ぬ前は、今の俺と同じ気分だったのかな。
陽太
もう、我慢できない
陽太
ごめん、みんな
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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