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【BL】アイスクリーム

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【BL】アイスクリーム

1 - 【BL】アイスクリーム

♥

301

2020年06月06日

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横にいる君は幸せなんだろうか。

暗い部屋にはカーテンから 一筋の光が射し込んでいる

どうやらもう朝のようだ

横でぐっすり眠っている男を 起こさないようにカーテンを開き 窓を開ける。

すると部屋の中には朝の清々しい香りと 眩しい光が入ってくる。

うーん...

裕也

起こしちまったか?わりぃ、

清々しい朝の風を受けながら 裕也は窓を開けなければ良かった と、少し後悔していた。

大丈夫。今日仕事あるし

裕也

え?!仕事なら言えばよかったのに

まぁ間に合うし大丈夫。

ベッド脇に置かれたサイドテーブルの上 にある時計をチラリと見る。 時刻はまだ7時をちょっと過ぎたぐらい

今日は日曜日だと言うのに 仕事だなんて会社がどうかしてる

裕也

仕事行く前にシャワー浴びて来いよ

いや、悪いしいいよ

裕也

いーからいーから

裕也

遠慮すんなよ

と、俺は凛を風呂場へ押し込んだ

裕也

タオルはうちの使っていいから

うん。

凛は自分の気持ちをあまり表に出さない

怒っていても悲しくても いつもニコニコしている。

だから正直最初は苦手だった。

いい意味で空気読めて 悪い意味で何考えてるのか分かんない

それが凛だ。

裕也

シーツ変えねえとな...

裕也は汚れたシーツが 引き金になったのか 昨日の夜の出来事を思い出していた。

土曜という事もあり宅飲みをしようと 大学の友人の凛を家へ呼んだ

おじゃましまーす

裕也

おう

凛とは知り合ってだいぶ経つ。

もう2年だっけな。

友人に誘われて行った飲み会に 凛がいた。

周りが笑いながら雑談しているのに対し 凛だけ1人でちょこんと座っていて

そんときは楽しくね〜のかな とか思ってた

それが第一印象

そこから色々あって現在に至る。

知り合って2年も経つのに 凛はちょこんと行儀よく座っている。

裕也

楽にしてていーよいーよ

これが楽な姿勢だから大丈夫。

遠慮がちな凛の態度にはもう慣れていた

裕也

裕也

麦茶でいーか?

うん。お願い

凛は酒があまり飲めない

裕也

はいよ、

ありがと

キンキンに冷えた麦茶をグラスに 注ぎ凛へと渡す。

他愛のない最近の出来事や世間話 を繰り返してるうちに だいぶ飲んでしまっていたらしく 頭が回んない。

大丈夫?

凛は優しく背中をさすって 水を持ってきた

はい飲んで

裕也

ん、ありがと

何か必要ならなんでも言って

裕也

何でこいつは こんな俺に優しくしてくれるんだろう。

きっと凛は無理に俺と一緒に居てくれる 凛はずっと笑顔で、きっと俺は 凛の本当の笑顔なんて見た事がない。

裕也

もっと凛の色んな顔が見たい。

いつもヘラヘラして笑ってる凛を

怒らせたい

泣かせたい

魔が差した。

裕也

なぁ。凛

どうしたの?

裕也

さっき何か必要ならなんでも言えって

うん

裕也

裕也

お前が欲しい

凛はこの言葉を聞いて どんな顔をするんだろう。

気になって仕方ない

いいよ

裕也

え?

思っていた反応と違くて 変な声が出てしまった。

凛は少し笑みを含んだ顔で こちらを見つめる。

次の瞬間もう俺は凛へと 襲いかかっていた

首筋へとキスをし、 服を剥ぎ もっと下へと...

俺はひたすら凛へと気持ちをぶつけた

ヒッ...

凛はもう笑っていない。

頬を赤らめ目尻から 大量の涙が零れ落ちる

もっと凛の色んな表情が見たい

自分の手で

俺はお前が好きなんだと思う。

けれど、伝え方を間違ってしまった

君を

傷つけてしまった。

終わった後の汚れたシーツの上で 裕也は激しく後悔した。

おーい、裕也

裕也

え?

俺の顔を不審そうに凛が見つめる。

手にはシーツが握られたままだ

裕也

ああ、ごめん。考え事

そっか。

また悩んだらいつでも言って。

そう言う凛の表情はちょっと寂しげだ

んじゃもう行くから。

裕也

裕也

おう

いってきます

またいつもの笑顔で凛は言う

ガチャン...

裕也

ごめん

さっきまで目の前にいた人に 言うはずだった言葉は玄関で 寂しく響いた

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コメント

2

ユーザー

やばい..こういうの好き

ユーザー

好きボソッ///

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