横にいる君は幸せなんだろうか。
暗い部屋にはカーテンから 一筋の光が射し込んでいる
どうやらもう朝のようだ
横でぐっすり眠っている男を 起こさないようにカーテンを開き 窓を開ける。
すると部屋の中には朝の清々しい香りと 眩しい光が入ってくる。
凛
凛
裕也
清々しい朝の風を受けながら 裕也は窓を開けなければ良かった と、少し後悔していた。
凛
裕也
凛
ベッド脇に置かれたサイドテーブルの上 にある時計をチラリと見る。 時刻はまだ7時をちょっと過ぎたぐらい
今日は日曜日だと言うのに 仕事だなんて会社がどうかしてる
裕也
凛
裕也
裕也
と、俺は凛を風呂場へ押し込んだ
裕也
凛
凛は自分の気持ちをあまり表に出さない
怒っていても悲しくても いつもニコニコしている。
だから正直最初は苦手だった。
いい意味で空気読めて 悪い意味で何考えてるのか分かんない
それが凛だ。
裕也
裕也は汚れたシーツが 引き金になったのか 昨日の夜の出来事を思い出していた。
土曜という事もあり宅飲みをしようと 大学の友人の凛を家へ呼んだ
凛
裕也
凛とは知り合ってだいぶ経つ。
もう2年だっけな。
友人に誘われて行った飲み会に 凛がいた。
周りが笑いながら雑談しているのに対し 凛だけ1人でちょこんと座っていて
そんときは楽しくね〜のかな とか思ってた
それが第一印象
そこから色々あって現在に至る。
知り合って2年も経つのに 凛はちょこんと行儀よく座っている。
裕也
凛
遠慮がちな凛の態度にはもう慣れていた
裕也
裕也
凛
凛は酒があまり飲めない
裕也
凛
キンキンに冷えた麦茶をグラスに 注ぎ凛へと渡す。
他愛のない最近の出来事や世間話 を繰り返してるうちに だいぶ飲んでしまっていたらしく 頭が回んない。
凛
凛は優しく背中をさすって 水を持ってきた
凛
裕也
凛
裕也
何でこいつは こんな俺に優しくしてくれるんだろう。
きっと凛は無理に俺と一緒に居てくれる 凛はずっと笑顔で、きっと俺は 凛の本当の笑顔なんて見た事がない。
裕也
もっと凛の色んな顔が見たい。
いつもヘラヘラして笑ってる凛を
怒らせたい
泣かせたい
魔が差した。
裕也
凛
裕也
凛
裕也
裕也
凛はこの言葉を聞いて どんな顔をするんだろう。
気になって仕方ない
凛
裕也
思っていた反応と違くて 変な声が出てしまった。
凛は少し笑みを含んだ顔で こちらを見つめる。
次の瞬間もう俺は凛へと 襲いかかっていた
首筋へとキスをし、 服を剥ぎ もっと下へと...
俺はひたすら凛へと気持ちをぶつけた
凛
凛はもう笑っていない。
頬を赤らめ目尻から 大量の涙が零れ落ちる
もっと凛の色んな表情が見たい
自分の手で
俺はお前が好きなんだと思う。
けれど、伝え方を間違ってしまった
君を
傷つけてしまった。
終わった後の汚れたシーツの上で 裕也は激しく後悔した。
凛
裕也
俺の顔を不審そうに凛が見つめる。
手にはシーツが握られたままだ
裕也
凛
凛
そう言う凛の表情はちょっと寂しげだ
凛
裕也
裕也
凛
またいつもの笑顔で凛は言う
ガチャン...
裕也
さっきまで目の前にいた人に 言うはずだった言葉は玄関で 寂しく響いた
コメント
2件
やばい..こういうの好き
好きボソッ///