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自己肯定感0の俺に、弟たちの愛は重すぎる

第2話 - 第1話

2025年10月21日

#嫌われ

#愛され

#親

#弟

#創作BL

#兄受け

ゆら

樹が家に帰り、成績表を親に見せる。もちろん親から来た言葉は優しさなどこもっていなかった。

母

…何でお前はこんなに出来損ないなの。弟たちはオール5で出来るのに。

父

勉強が出来なかったら何も取り柄が無いじゃないか。

胸にズキズキ刺さるような言葉ばかり。親と話す度に弟たちと比べられる。

樹

…(昔は俺の名前呼んでくれたのにな。まぁ、仕方ないか。笑)

昔は樹の名前を呼んで沢山遊んでくれた。今なんか呼んですらくれない。

樹

(自分の名前忘れちゃいそ…笑)

ﾊﾞﾁﾝｯ

突然、自分の頬が痛くなる。母に頬を平手打ちされたからだ。

母

こんな何も出来なくてデブでブスな奴か兄なんて渚と紬が可哀想だわ。

母から送られた言葉は今日で1番心が痛んだ。

樹

…ごめんなさい。お、俺…勉強してくる。

母

…そう。

樹

…勉強するか、笑毎日5時間以上勉強してるんだけどなぁ…笑なんでだろ、

母に平手打ちされた頬を撫でながら勉強に取り組む。

樹

…難し、笑

何時間経っただろうか。急に渚と紬が部屋に入ってくる。

渚

あ、兄さん。起きてたの？

樹

…う、うん…！

渚

ノックしても反応無かったから寝てるのかと思ってた。笑

樹

…あ、そうだったの、？ごめん、

渚

謝らないで。きっと勉強に集中しすぎてたんだよ。

樹

…そうなのかな、笑あ、てか…部屋入ってきてどうしたの？

紬

夜ご飯。ほら行こ。

樹

…あー、お、俺お腹空いてないからさ…！大丈夫、！

紬

…兄さん最近ずっとそうだけど、大丈夫なの？

渚

兄さん朝も食べてないし…

樹

…だ、大丈夫だって、

紬

…？

紬が樹をじっと見つめる。

紬

…なぁ、兄さん。

樹

…ん、？

紬

何その、頬…

渚

…赤いよ、！？

樹

…あー、これか…笑別に気にする程じゃないよ笑

渚が樹の顔を両手で包む。

樹

…え、ちょ、

渚

…頬赤いし、隈、凄いよ…？ちゃんと寝てる、？

紬

…俺冷やす物取ってくる。

渚

ありがと。

樹

…ふ、2人とも…どうしたの、

渚

…兄さん。明日休みだからさ、ゆっくり休んで。

樹

で、でも…勉強しないと、俺頭悪いし…笑勉強出来ないと、取り柄無くなっちゃう…

渚

…は、？

樹

…ん？どうした、？

ちょうど帰ってきたら紬が、タオルで包んだ保冷剤を床に落とす。

紬

…今なんて、？

樹

…な、何が？

渚

…勉強出来ないと、取り柄無くなるって…言った、？

樹

う、うん…

紬がタオルで包んだ保冷剤を優しく樹の頬に置く。冷たさでぴくっと反応してしまう樹が可愛らしい。

紬

…なんでそんな事言うの？

樹

…え？だって俺デブだし、ブスだし…？可愛くもかっこよくも無いからさ、笑取り柄なくない…？笑

樹

周りに言われたら…どうしようもないじゃん、？

渚と紬

…は、？

樹

…だ、だから、！褒められるように頑張ってる…つもり、

渚

…誰。

樹

…ん？

渚

誰に言われたの。

樹

…クラスの人とか、親とか…

紬

…は、？待って、親…？

樹

…う、うん、

渚

クラスメイトが色々言うのもよく分かんないけど、親って…は、？

樹

…ま、まぁ…親が言ってることは事実だし、？
2人が気にすること無いよ…！

ｷﾞｭｯ

突然紬が樹を抱きしめる。

樹

え、ちょ…紬、？

紬

世界でたった1人しか居ない俺らの大好きな兄なんだぞ、？気にするだろ…

樹

へ、ぁ…

ｽﾘ…

渚が樹の頬を撫でる。

渚

…これ、母さん？父さん？どっち。

樹

…え、なんで親って分かんの、笑

渚

頬の赤さ的にさっきっぽいから。で、どっち？

樹

…母さんに平手打ちされちゃった、笑

紬

…っ、何で？

樹

…成績表、笑渚と紬はオール5なんだぞって怒られた、笑

渚

……兄さんの、成績表…見せて、？

樹

…ん、いいよ。

樹が2人に成績表を渡す。主要5教科に加え、実技4教科合計9教科の成績表は、 5が5つあり、4か3つ、3が1つだった。普通これで満足行くのではないのだろうか。

渚

…は、？これで叩かれたの？

紬

…充分だろ、

樹

…3と4か合計で4つあるからね、笑勉強時間増やしてみるよ。

渚と紬

それは駄目。

樹

…2時間だけ、

渚

駄目。

紬

飯も食わないで睡眠もしないで勉強ばっかりしてたら倒れるぞ、

樹

…まぁ、行ける…！

紬

バカが、

渚

…今、ご飯…食べに行こう、？

樹

…えぇ、お…親居るし、

紬

なんか言われから俺たちが何とかするから。

樹

そ、それはそれで申し訳ないよ…

渚

…俺らは大丈夫だから。行こ？

樹

…っ、うん、

紬

そうこなくちゃな

3人は樹の部屋から出て、リビングに向かう。母が冷たい目で樹を睨む。

母

…来たのね。

紬

…久しぶりに飯食いに来てくれたんだから喜べよ。

母

…別に嬉しくないわよ。

紬

あっそ。

樹

…つ、紬…大丈夫だから、

渚

…とりあえず座ろっか。

紬

…ん。

樹

う、うん…

3人が椅子に座る。

紬

…兄さんの飯は？

母

用意してるわけ無いでしょ。

渚

…俺兄さんのご飯持ってくるよ。おかずは俺の分けよう。

紬

俺も兄さんにおかずあげる。

樹

…えぇ、別にいいのに…

紬

俺たちがしたいことだからいいんだよ。

渚が樹のご飯を持ってくる。

渚

どうぞ。

樹

…ありがと、！

紬

これあげる。

渚

俺もあげる〜。

渚と紬が樹の近くにあるお皿におかずを渡す。

樹

ありがと…！

紬

兄さんが美味しく食べてくれたらそれでいいよ。

渚

何か食べたくなったら言ってね。

紬

…うん、！いただきます…！

樹がご飯を食べ始める。

渚

……美味しい？

樹

…ん、うん…！美味しい、！

渚

なら良かった。

その時、母が割り込んでくる。

母

…お前みたいな出来損ないはね、飯を食う価値もないんだよ！

そう言って母は味噌汁の入っている容器を樹に投げつける。

樹

あっつ"、！？

紬

…は、

渚

…

母

産まなければ良かった。

渚は樹を抱き上げ、お風呂場に行く。

紬

…俺にはお前みたいなクソババア要らねぇ。

そう言って紬もお風呂場に行く。

渚

…兄さん。服脱いで。

樹

…っ、うん…

紬

…俺服取ってくる。

渚

ありがと。兄さん、服脱ぎ終わったら俺に頂戴。

樹

…う、うん、

樹が服を脱ぎ終わり、渚に渡す。

渚

…ん。ありがと。シャワーで身体綺麗にしておいで。

樹

…うん、ありがと…笑

樹がお風呂に入っている途中、紬が服を持ってきてくれる。

紬

…樹は、？

渚

お風呂入ったよ。

それを聞いた紬はほっとする。

紬

…そっか。

渚

…母さん、やばいね。

紬

…本当にヤバい。腹立つ。

渚

…これからは部屋で食べた方がいいね。俺らも一緒に。

紬

それがいいな。一緒に外出して飯食いに行くのもありだし。

渚

それ最高。笑明日早速行っちゃう？笑

紬

…行きたい。兄さんと外出すんの久しぶりだから楽しみ。

渚

分かる。笑結構貯金してたからお金はあると思うな。

紬

…俺もあると思う。

渚

…明日楽しみだね。笑

紬

…うん。笑

その時、樹がお風呂から出てくる。

渚

…あ、おかえり。兄さん。

樹

…な、何で居るの、！？ご飯食べたり部屋戻ったりして良かったのに、

紬

…兄さんの事待ってたかったから。

樹

いや嬉しいけど、

渚

…ん。タオルで身体拭きな？

樹

…うん、ありがと、笑

樹が2人の頭を撫でながら言う。

樹

今2人とも座ってるから俺の方が大きく感じるね、？笑昔思い出すな〜、笑

渚

…立ってみる？

紬

…ん。

2人が立ち上がる。さっきまで2人を見下ろしていた樹は、びくっと驚いて2人を見上げる。

紬

…上目遣いみたいでかわいい。

樹

んな、っ

渚

風邪引かないように早く着替えな、？笑

樹

…服、どこ、？

紬

…ん。これ。

紬が樹に服を渡す。

樹

…あ、ありがと、(俺こんな服持ってたっけ、？)

樹が服を着る。

樹

…待って、なんか服デカくない、？てか何で下持ってきてないの…！？

紬

…まぁ俺の服だからな。

樹

…え、！？

渚

脱いじゃ駄目だよ？下の方着るのも駄目。今の兄さんめっちゃ可愛い。

紬

…下着も俺のだから。笑

樹

…へ、

渚

…てか、紬こんな大きいパーカー持ってたの？笑

紬

いや別に俺が着たらほぼ普通のパーカー。

渚

あー、笑兄さん身長ちっちゃいもんね。笑

紬

何cmだっけ？

樹

…168cm、

渚

ちっちゃ、笑かわいい。

紬

持てるじゃん。

樹

お、俺デブだから…！絶対に持てない、！

渚

俺持てたけどね。

樹

…え、いつ…？

渚

覚えてないの？悲しいなぁ、笑

渚が樹を抱き上げる。

渚

こうやってお姫様抱っこしてあげたじゃん。笑

樹

い、今しなくていいから…！

渚

顔赤くなってんの可愛いね。

紬

…なぁ、俺も兄さん抱っこしたい。

渚

…はいはい。笑

渚が樹を降ろすと、すぐ紬が樹を抱き上げる。

紬

…軽すぎじゃね、？

樹

…軽くないから、！

紬

軽いよ。笑
ほんとにかわいい、

紬が樹のお腹に顔を埋める。

樹

ちょ、紬…！？/

紬

…兄さんいい匂いする、

渚

…部屋戻ろっか？笑

紬

…ん、

紬は樹を抱き上げたまま、樹の部屋に向かう。

渚

…笑好きすぎ笑

紬

…当たり前だろ、

樹の部屋に入り、ベッドに樹を寝かせる。 2人は無防備に寝っ転がる樹を見つめる。

渚と紬

(…勃ちそ、笑)

紬

……今日はちゃんと寝ろよ？

樹

…明日は、？

渚

明日やる時は3人でやろう？

紬

それが1番いい。俺らいつも暇だし。

渚

…笑マジで暇。笑

樹

…いいの、？

紬

全然いいよ。

渚

でも今日はちゃんと休もうね。

樹

…うん、！

紬

偉い。

紬が樹の頭を撫で、抱きしめる

樹

…ん、？

紬

おやすみ。

渚

おやすみ。兄さん。

渚と紬が樹の部屋を出ていこうとしたその瞬間、樹が立ち上がって渚と紬の袖を掴む。

樹

…一緒に、寝たい…な、

渚と紬

…え。

樹

…い、嫌なら全然…大丈夫なんだけど、

紬

一緒に寝る。

渚

…可愛いねうちの兄さんは。

紬

兄さん真ん中な。

樹

え、ぇ…まぁいいけど、

紬が樹を抱き上げ、ベッドに寝かせる。

紬

…兄さん足の色白、

樹

…え、そう、？

紬が樹の足を優しく撫でる。

樹

ふ、ぁ…、/

渚

…何今の声、笑

紬

可愛すぎ。

樹

い、今のは…！軽く声出ちゃっただけで、！

渚

…それでも兄さんの声には変わりないでしょ、
本当に可愛かったよ。

樹

…っ、/

紬

…てか、俺の下着に俺の服着てるんだろ、？

樹

…うん、？

紬

じゃあ今の兄さんは俺の匂いで包まれてるね。俺のだ。

渚

…ずる、俺も兄さんに何か…あ、

ﾁｭｯ

突然、渚が樹にキスをする。

樹

ん、っ…！？//

紬

…は、ちょ、渚お前…

樹

ふ、ぁ…っ、♡

渚

…ん、(可愛すぎ、笑)

紬

…それは無しだろ、

樹

…ぁ、ん…ｯ、♡

渚が樹の唇から離れる。

渚

…俺の味。

樹

はー、っ…は、ぁ…、/

紬

…俺の兄さんが、

渚

…いや、俺の兄さんだよ。

樹

なんで争ってんの、

渚と紬

兄さんが世界一大好きだから。

樹

…よく俺の事好きになれるね、笑良いところなんて1つも無いよ？笑

渚

あるよ。

紬

当たり前のようにあるけど。

樹

…答えられる、？笑

渚

いいよ。まず努力家でしょ？

樹

…そんな事無いけど、笑

渚

いやいや、5時間以上も勉強してるのにどこが努力家じゃなのさ。毎日頑張ってて偉いよ？

紬

5時間以上勉強とか俺には無理、笑

渚

…うん、笑俺も無理、笑

樹

…そうかな、？

渚

そうだよ。ほら次。

紬

…ネガティブなところ可愛い。

樹

嫌じゃないの、？

紬

…嫌なわけ無いじゃん。最高に可愛い。

渚

褒めてあげたくなる。

紬

うん。そう、それ。次渚。

渚

んーとね、身長ちっちゃいの可愛い。

樹

…チビでデフでブスなだけ、笑

紬

兄さんはデブなんかじゃない。ブスでもない。身長ちっちゃいのは可愛いじゃん。

渚

俺は兄さんの身体好き。

紬

…何俺はって。俺も兄さんの身体好きなんだけど。大好きだけど。

樹

…え、ぇ…そうなの？

紬

兄さんの顔も身体も身長も全部大好き。

渚

俺も大好き。性格も喋り方も行動も全部。

樹

…あ、ありがと…

紬

兄さんは生きてるだけ偉いんだよ。

渚

そうそう。親にあんな事言われてんのに無理に笑顔作って生きてるじゃん。

紬

…俺達の前では素でいいんだよ。

樹は涙を流し、2人に抱きつく。

樹

…ごめんね、こんなお兄ちゃんで、

渚

こんなお兄ちゃんで良かった。

紬

…俺は樹が大好きだよ。兄さんだからじゃなくて、樹だから。樹、生まれてきてくれてありがとな。

渚

…大好きだよ。樹。

樹

…俺も、大好き…っ、

紬か樹の頭を撫でる。

紬

…本当に可愛い。
今日は沢山寝て、明日一緒に勉強したりご飯食べたりしような。

渚

俺らは兄さんが居てくればそれでいいから。

樹

…ありがと、ほんとに…ありがと、

渚

いいのいいの。笑

紬

…ほら、一緒に寝よ？

樹

…うん、っ

渚

おやすみ。兄さん。大好きだよ。

紬

おやすみ兄さん。いい夢見てね。

ﾁｭｯ

渚と紬が樹の頬にキスをする。

樹

…、/ おやすみ、渚…紬、大好き、

ﾁｭｯ…ﾁｭｯ、

樹が渚と紬の頬にキスをする。

紬

…笑兄さんにキスされた。

渚

…最高。

樹

…おやすみ、！//

渚と紬

おやすみ。笑

おかえりなさい。笑

いや長かったっすね。笑約4500文字ですね。笑読むの疲れたと思います。笑笑

𝖢𝖯(カプ)は渚樹(なぎいつ)と、紬樹(つむいつ)ですね。それ以外禁止です。

小説書くの下手くそで本当にすみませんでした。何回も書いて練習します。笑

コメ欄とかで「渚樹みたい」とか、「紬樹もっと欲しい」というコメント頂いたらいつか書きます。笑

では。

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ゆら

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