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_ 10年後 , 現在
覚えていない、知らないはずの人の夢を、 ときどき見る。
顔ははっきりしない
声も、全部分からない
でも何故かその夢を見た日は 「 桃くん 」 そんな名前が頭に浮かぶ。
聞いたことも、見たこともないもの
︎︎
朝は苦手だ
目をあけた瞬間、体が重くて 起き上がることが難しくなる
でも起きなきゃいけないから。
︎︎
母
声が冷たくて。
怒っているわけではない、ただ僕に興味が無いだけ
勝手に期待されて、できなくて 勝手にがっかりされる。
お父さんが浮気で逃げた時から僕はお母さんの オモチャ。僕でならストレス発散ができるんだって
その繰り返しが僕の人生。 1番心をえぐられる
学校では暴力まではいかないが 「 あいつのお父さん、浮気して お母さん病んでるらしい 」
そんな噂が一気に広まって
よく馬鹿にされる
もう慣れたんだけど
先生が助けてくれることはなかった
むしろ僕にだけ扱いが違う、厳しすぎて。
夜になると考えなくていいことまで考えてしまう。
「 僕が居なくなったら? 」
「 僕が消えたら全員ハッピー? 」
そんなことを思うと、█にたくなるし 胸が苦しくなる
時には切ってみたり
薬を飲んでみたり
インターネットに任せてみたり
部屋はぐちゃぐちゃで嫌な匂いが漂って。
それがお母さんにバレてまたいつもの繰り返し。
怖いのか
悲しいのか
嬉しいのかな
もう分からない。
何も考えたくない
もう、疲れただけなの
ただ、限界だった。
初めて、親に抵抗し遅い時間に家を出た
理由は分からない
とにかく人生飽きたなって
夜風が冷たくて気持ちいい。
街灯の光が滲んで見える。
気づけば僕はとっくに遠いとこへ来ていて
なんだかそこが懐かしい。
海が見えて、風当たりが良くて。
なんでだろう。1度も来たこと ないはずなんだけど。
いや、違う。1回来たんだっけ
思い出せない分からない。 隣に誰かいたんだっけ_
__ ██ 年前
︎︎
︎︎
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︎︎
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︎︎
︎︎
あれ、なんだっけ
今の。
なに、?思い出せない
分からない
_あぁ、でも
█ねば、全部どうでもいいのか。
︎︎
︎︎
そこに居たのは
︎︎
少し年上で、どこか見た事のある人で。
見た瞬間、理由もなく 息が詰まった。
︎︎
︎︎
︎︎
あぁ、。
知ってる。知ってるのに
分からない
誰?だれなの教えてよ
︎︎
︎︎
答えなかった。
答えなくても、きっとこの人なら わかってくれる気がした
︎︎
やっぱり。
分かってくれるんだなぁ、
︎︎
︎︎
︎︎
︎︎
聞き覚えがある
これははっきりと。
絶対、絶対に聞いたことがある
知ってる。
︎︎
︎︎
その言葉で、何かが切れた
勝手に涙が出る
泣いてはいけないのに。
止められない、理由がわからない。
︎︎
涙がボロボロと出てくる
︎︎
目の前に人がいるのに。
︎︎
︎︎
貴方は少しだけ、困った顔をした
︎︎
︎︎
僕にはその意味が理解できなかった
それだけの理由で、こんな僕を 引き止めてくれるのは
よく分からない。
でも、胸の奥が少し、少しだけ。あたたかくなった
名前も、顔も声も全部知らない
それなのに
まだ、ここにいて欲しい。 ここに居ていい
そう言われた気がした。
次の日、あの場所に行ったけど やっぱり誰もいなかった
通りすがりだしこんなもんか。とは思ったけど
昨日と同じ時間。
同じ街灯。
同じ風。
︎︎
名前も、連絡先も、居場所も 全部分からない
最初から居なかったみたいに。
胸の奥に穴が空いた気がした。
でも、不思議だな
壊れる感じがしなくて、むしろ 今またここで会ってたら
僕がまた壊れちゃいそう。
昨日の言葉がまだ残っている
「 ひとりじゃないって思ってて 」
あれは慰めでもなんでもない
ただ、知っている人の言葉で
とにかく僕を安心させるような、温かいものだった
それから。
すぐに何かが良くなった訳じゃない
家は相変わらず苦しかった。
でも、ぼくがポジティブになった。
そのおかげか学校で苦しむことはなくなって
大人も家の事情について協力してくれるよう になって。
それでも、夜
「 消えたい 」って思いかけた時がまだあった
でも、止められることができた
理由は分からないけど 大丈夫って思えるようになった
「 大丈夫だよ 」
そんな感覚だけが、たしかに覚えていた
月日が経った
僕は少しずつ大きくなって
少しずつ、親からも
消えたいって思うことからも離れていった
親を忘れる事に罪悪感はなかった
それでいい気がした。
誰かは分からなかったけど、 あの時█のうとした僕を助けてくれて
ありがとう。
︎︎
︎︎
あぁ、できましたよ。
神様
あの子、青を。引き止めることが出来ました
良かったぁ、
_もう、青と話すことは出来ない
ここは光も音も、遠くてやわらかい
俺は少し離れた場所から、1人の青年を見ていた
背が大きくなった
声も少し低くなった
表情、顔はまだあの頃の面影が少し残っていて
でも、歩き方が違う。
前を見ることができている
︎︎
声はもう届かない。
でも、あの時止められたなら
我慢せず、泣いてくれたなら
あなたがいつまでも笑顔でいてくれるなら
それでいい。
また、一緒に笑いあって
この大好きな海で一緒に遊ぼうよ
青
︎︎
︎︎
︎︎
「 これからも 」
「 頑張るんだよ。青 」
[ ひとりじゃないよ 。 ]
# 後編 2
♡ 500
わーー!!2話で終われた 意外と短くなっちゃったなー、
ここまで読んでくれた皆様、 ありがとうございました!!🙂↕️💘
・ 大好きな貴方と一緒に。 病気なんかいらない。ふたりでずっと遊んでいたい
・ 生まれ変わった貴方に。 生まれ変わった貴方に助けられました。 これからも頑張りたいな、ありがとう。
そんな思いを入れた名前を付けていました🫣