悪魔の俺と 天使共（旧）

5年前…

天使の 階級は、 才能と 忠誠によって 決まる

両親に 褒められるのは 嬉しかった

だから 小さい時の僕は 両親の 期待に応えたくて、 この人たちの言う通りに 生きてきた

それに、智天使である 二人は 僕の誇りだった

あのときまでは

偶然

本当に、偶然

その話を 聞いてしまった

だからｯ 数値が足らんって 言うてるやろｯ!!

食事制限は お前の 仕事やんｯ!!

はぁｯ?!

全部 私のせいｯ?!?!

そっちの トレーニングが 悪いんでしょ?!

同い年の イトシ･サエは もう 『主天使』なのにｯ!!!!

はぁ?!

このまま 熾天使様に なれなかったら どーするねんｯ!!!!

あーもーｯ

やめてよ!! なんのために あんたなんかと 結婚したん 思ってるんｯ?!?!

こっちの セリフじゃ ボケェ!!!!

ヨウが 熾天使に ならなきゃ 反逆者に なってやるｯ!!!!

ﾄﾞｺﾝ

ｶﾞｺｯ！

ｺﾞﾛｯ

結婚は、神の誓いによって 成立する それを破るということは、 反逆者を 意味する

ああ

この人たちは

僕を みてない

この人たちが

愛しているのは…

僕の、【才能】だけで

僕じゃない

それから僕は、 周りの 人間に 合わせる 術を身につけた

笑いたくなくても 笑顔を見せる

相手の喜びそうな 言葉をかける

そうしたら、 家族が 崩壊しなくていいから

だけどもう

そんな生活、 こりごりだ…

だから僕は、

逃げ出した

現在）5年後、、、

ただの気まぐれ

次回で ひおりの 過去編 おわり！