貴方とひとつになれるまで

朝

そう心の中で吐き出した瞬間、 肩が軽く叩かれた。

ビクリと跳ね上がり、 すぐに将校の方を振り返った。

目を見開いて見つめると、 将校がそう言った。

そそくさと歩き始める ルイを眺めながら、ふと考える。

執務室

こちらも見ずに書類を手渡す ルイに、苦笑しながら仕事を進めていく。

書類をチェックしている ルイを眺めていると、 口角が少し持ち上がった。

少し睨むような顔で そう言われてしまった。

本音を漏らすと、 ルイは顔を赤くして硬直した。

絞り出した声も可愛いらしくて、 つい微笑んでしまう。

ルイに近付き手を握ると、 そっとルイの体を壁に押し付けた。

林檎のように真っ赤な顔をして、 目を見開くルイが瞳に映る。

真剣な眼差しで見つめられ、 小さくたじろいだ。

そっと静かに離れていった将校に、 ルイが声をかける。

嬉しそうに微笑んだツカサは、 次の瞬間驚いて目を見開く。

ルイがツカサの頬を両手で包み、 強引に口付けた。

驚きで、戸惑いながら問うと、 ルイは震える声で小さく言った。

俯きながらの謝罪は、 自分自身へのものなのだろう。

愛を囁きながら指を絡めて、 深いキスを送った。

耳まで真っ赤な顔を逸らし、 いつものように言う。

再度舌を絡めると、 びくりと震えて ツカサの手を強く握った。

そっぽを向いて、 小さくこう言った。

まだルイを愛でたかったので、 仕事が終わったあと部屋に 連れ込もうと決めた。