貴方とひとつになれるまで

数日後

執務室

業務時間終了後

ツカサが深刻な表情で こちらを見つめてくる。

かなりショックなようで、 少し心配になってくる。

ルイが少し頬を赤らめると、 ツカサが腰を抱き寄せて言った。

ルイの手の甲を優しく撫でながら、 ポツリとそう言った。

即答するツカサに 妙な恥じらいを覚えながらも、 誠実に答えた。

何を言い出すか分からないので、 一応保険をかけておいた。

少し真剣な表情で考えたあと、 口を開いた。

ツカサは立ち上がると、 ルイを更に引き寄せて耳打ちした。

耳まで赤く染め、 涙目でツカサを見つめる。

ルイがツカサの肩に顔をうずめ、 ギュッと抱きしめた。

チュッ、と頭に 優しくキスを落とすと、 ルイが小さく震える。

無言で真っ赤な顔を上げた ルイを見つめ、 うっとりと口を開いた。

ツカサと目が合った瞬間、 ルイの瞳から涙が零れ落ちた。

チュッ、と音を立てて、 甘い甘いキスをした。

ルイの部屋

こちらを見てくれないルイに、 少し距離感を覚え寂しくなる。