ヘタリアの中国さんの苦しみのお話

あぁ。また、否定される

本当は分かってるあるよ。

でも、だからこそ、我は

1人になるのが、嫌で、嫌で

頼りになる存在である「兄」でありたい、それだけなのに

「にーに」は皆に慕われて、 「兄貴」は皆に頼られて、 「兄上」は強くあるべきで

では……我は？ 慕われてもいない、 頼られる事もあまり無い、 強くも無い

そう言って無理矢理笑顔を作る

我は「兄」としての役割を果たさなければならない

相応しくなくとも、例え想われていなくとも

そうでなければ、我は存在する意味も無くなってしまうのだから

だからお願いだ

他人を呼ぶ様なそんな声で、呼び方で、口調で、我を呼ばないで

段々と苛立ちが募り、つい冷たい返事をしてしまった

その言葉を聞いて我の中で何かが切れた

日本が、心配してくれてるのは分かる

間違ってるのは我の方なのだ

それなのに、口を開くのが止められなかった

何を言ってるんだ、我は

我は「兄」と呼ばれたかった。それだけで、 「兄上」になりたくて、 「兄貴」として慕われたくて、 日本の「にーに」でありたかっただけなのに

我は、「兄」になる資格もない。 「弟」を傷付ける「にーに」なんて要らない そんな「兄貴」も「兄上」も居ない そんなの「兄貴」の皮を被った「偽物」だ

なんでお前が謝る？理解が出来ない お前はこんな我を嫌いな筈なのに