コメント
15件
最後の絵が上手すぎます!ほんとに!作品もめちゃくちゃいい作品でした!
わー希紀さんの作品久々に見ましたけど超絶感動しました!🥲 希紀さんの作品って全部現実で本当にありそうな話でところどころ共感できて全部感動です😭︎︎🫶🏻 最後のイラストでもTwitterで拝見しましたがとてもお上手で羨ましいです︎🫶🏻💞 私なら1週間かかってもあんなに上手にかけないです🥹 お忙しい中こんな素晴らしい作品をありがとうございます!ほんと大好きです💗
この話を見て自分も色々頑張ってみよう!と思えました 今日も最高な作品ありがとうございます(* .ˬ.)
死にたい
消えたい
死んでしまえ
消えてしまえ
誰しも一度はそう願ったことがあるだろう
病んでいなくたって
鬱になっていなくたって
恵まれた環境に生きていたとしても
なにか上手くいかないことが続いた日や
努力が報われなかった時
誰かのなんてことない言葉に傷ついたり
自分を変えたくてもなかなかコントロールが出来なかったり
全てが上手くいかないような気がして
もう何もしたくなってしまったり
羞恥心や後悔に溺れてしまいそうなほど追い詰められたり
時には涙が溢れたり
怒り任せに物に当たったり、暴言を吐いてしまったり
病んでるとか鬱って思われたくは無いけど、弱音を吐ける場所は欲しくて
誰かに「大丈夫」って言われたくて
でも、そんな心の内を話せる人はいなくて
いたとしても、本音を話して離れていってしまわないか怖くて
本当
生きずらい世の中だよね
でもそれだけじゃない
なにがって?笑
君は今絶望の真っ只中?
先が見えない真っ暗闇で辛い思いをしてる?
私もそんな日がある
これは、私の絶望してた日
人生で1番最悪な日になる予定だった日の話
私の気分とは裏腹によく晴れた日だった
本当にその日は…
いや、その日近辺は凄く最悪な日が続いた
まず初めに私は高校受験に失敗した
1年間、理不尽な親とぶつかりながらも必死に勉強して受けた第1志望の学校
「不合格」の文字が今でも忘れられず脳裏に焼き付いていた
友達はみんな受かって、新しい高校生活を謳歌してると言うのに
それゆえか、連絡も最近取れなくなってきていて、LINEの既読もなかなかつかない
インスタを見れば新しい友達と楽しんでいる写真ばかりだ
やっと勉強地獄から抜け出せたのに、気が重い日が続いていた
そんな気晴らしに、ネットに手を出してみた
TikTokやTwitterを初めて、分からないながらに調べて投稿もしてみた
ただ、承認欲求が強く出ただけだ
でもそんなの伸びる訳でもなくてせいぜいハートが2桁行くかどうかの底辺
何とかして少しでも他の人に見てもらいたくて色んなことをしてみた
そしたら勉強が疎かになって一番最初のテストで最悪な点を取ってしまって
親に怒られて
鳥にフンを落とされて
クラスメイトの目の前で何も無い廊下でコケて
無理を押し切って始めたバイトでも失敗ばかりで客には文句を言われまくり
挙句の果てにはクレームが多すぎるからってクビにされた
嫌なことばっかりで
上手くいかないことばっかりで
神様、仏様、世界ですらも
沢山恨んだ
でも悪いのは自分だってよく分かってた
受験勉強も、毎日が毎日ちゃんと真面目にやった訳じゃない
気を抜いた日もあれば、もっと出来た日だってあった
なんの努力もせずに、ネットで有名になれるはずがない
ただの承認欲求を満たしたいだけの人に面白さを感じるわけが無い
最悪な点を取って親に怒られたのも、謎の余裕に身をまかせた自分のせい
何も無い廊下で転んだのも、フンを落とされたのもボケーッと考え事しながら歩いていたから
バイトだって気をつけようと思えば出来たのにしなかった不注意から生まれた問題
分かっていたけど
認めたくなかった
思いのやり場もなく、学校の近くの公園に来ていた
今日は平日、普通に学校がある日だ
でも学校に行く気になれなかった私は、無断でサボることにしたのだ
ブランコに座って小さくこぐ
上手くいかない日は、何もしたくない
なにかしても、また嫌なことが起こるだけなのだ
近くを通る、ふざけながら通う男子高校生、朝からスタバ飲みながらお話してる女子高生
犬の散歩中のおじさん、買い物に行く途中のおばさん
幼稚園入る前の小ちゃい子たちの遊具で遊ぶ声
本当に何にもしたくなくて
もう立ち上がることすらもめんどくさくて
ポケットからスマホを取り出して開くことすらも嫌だった
本当にただ、ぼーっと何も考えずに時の流れを見ていたかった
最初は1、2時間もすれば気分がそれて遅刻でも学校に行く気になるだろうと思っていた
でもいくら時間が経ってもとても動く気にはなれなかった
何も出来ないまま、時間だけがただ過ぎていった
学校に行きたくない
けど帰りたくもない
助けてと縋れる居場所もない
友達もとびきり仲良い子は居ない
親戚も家族も
私を助けることは出来ない
このまま景色にでも溶けて消えてしまいたい
誰にも気付かれずに静かに
何も感じることなく
早くも遅くも、いつの間にか夜になってしまった
今は何時だろうとやっとスマホを取り出す
19:28
もう、7時半か
そろそろ帰らないと怒られる
ふと、メールが沢山溜まっていることに気づく
母親からの「どこにいるのか」「学校をサボったのか」という怒りのメール
いつもなんとなく一緒にいるクラスメイトからの「今日サボり?」のメール
画面を埋め尽くす不在着信
あぁ、嫌になる
めんどくさい
もうほっといてよ
このまま家出でもしようかな
でもそのあとはどうなるの?
バイト代があるから暫くは食いつなぐことは出来るだろう
けど警察や学校に連絡からの連れ戻され周りから冷ややかな目で見られるのがオチだ
未成年ってなんて足枷なんだ
親は「親」という権力を乱用して理不尽に子供を言いなりにして
「心配だから」「お前のためを思って言っている」なんていかにも最もらしい取ってつけた嘘言って
結局はそっちの理想論じゃん、子供の意見なんてちっとも聞きやしない
意見を言えば「言い訳だ」「口答えだ」
もう本当に子供をなんだと思ってるの?
生んでくれとも育ててくれともそんなの初めから頼んでない
生むことを望んだのはそっちじゃん
私たちにそれを選ぶ権利なんてこれっぽっちもないのに
あぁ、もう
△△ ○○
?
△△ ○○
気づいたら、目の前に誰かがいた
蛍光灯の光に反射した影が私の足元まで伸びてきている
怪訝そうにゆっくり顔を上げると
肉まんの紙袋を持った、全体的に色素の薄い人が立っていた
△△ ○○
?
△△ ○○
?
△△ ○○
?
△△ ○○
?
菅原孝支
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
△△ ○○
ぐぅぎゅるるるるる
△△ ○○
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
△△ ○○
私はホカホカの肉まんを受け取ると、静かに問う
菅原孝支
菅原孝支
彼はニコッと笑うと隣のブランコに腰掛けて、紙袋からもうひとつ肉まんを取り出して食べ始める
△△ ○○
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
優しい声だった
泣きたくなるような、そしてどこか切なげな
△△ ○○
素直に返事をしてしまったのは何故だろうか
どこの誰かも知らない赤の他人なのに
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
△△ ○○
どうかしていると思う
見ず知らずの女子にいきなり肉まん渡してきて絡んでくるこの人も
そんな人に素直について行っちゃう私も
連れていかれたのは、公園からそう遠くない丘の上にある神社だった
菅原孝支
1歩前を歩く彼はなんだか楽しそうだった
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
どうやら彼は充実した生活を送っているらしい
その口調からも表情からも伝わってくる
私と違う
△△ ○○
菅原孝支
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
菅原孝支
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
菅原孝支
あぁ、バカだ
こんなことで人にあたってどうするのよ
こんなこと言いたかったわけじゃないと思う
単純に羨ましかっただけなんだ
幸せそうに笑うあなたが
今にも涙が溢れそうで
こらえるために唇を噛み締めて、握りこんだ拳にも爪を立てる
菅原孝支
菅原孝支
△△ ○○
なんで
私今酷いこと言ったのに
どうして優しくしてくれるの
菅原孝支
菅原孝支
違う
そうじゃない
菅原孝支
△△ ○○
私は優しすぎる彼に謝ることすら出来ず、涙で濡れた顔のまま、小さく頷いた
菅原孝支
△△ ○○
たどり着いたのは、住宅街と星空に挟まれた丘の上
夜なのに、住宅街の明かりと星空の光が眩しくてキラキラと輝く
△△ ○○
菅原孝支
にししっと笑った彼は安全のための柵に寄りかかりながら街を眺め始めた
そして静かに口を開いた
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
△△ ○○
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
彼は自分の袖をぎゅっと握る
違った
全部上手くいってるわけじゃなかった
ただヘラヘラニコニコしているわけでもなかった
こうやって笑顔で笑う彼も、悩んで、辛い思いをして
それでも前を向いて
私と違うのは、そこで立ち止まらなかったところだ
辛さや苦しみに負けないで前を向くことができた人なんだ
そしてそれはとても、強いってことなんだ
だから
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
だから君は
空に輝く星や綺麗な住宅街よりも
綺麗に輝いて見えるんだね
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
君はこっちを向くと照れたように頭をかく
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
△△ ○○
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
何故だろう
私は今日この人と初めて会って
初めて話して
昨日まで存在すら知らない赤の他人だったのに
彼の言葉はこんなにも私の心に響く
△△ ○○
そうだ、私は全部自分のせいでこうなっているんだ
彼とは違う
菅原孝支
△△ ○○
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
あぁ
1番欲しかった言葉だ
誰かに言って欲しかったんだ
ほっといて欲しかったわけじゃない
「大丈夫」って言ってもらいたかったんだ
私を肯定して欲しかったんだ
△△ ○○
絡まったモヤが綺麗にほどかれるように
心がすーっと楽になる
菅原孝支
私が少し口角を上げると、彼は私の倍以上の笑顔で笑った
彼に励まされたところで
私の境遇も状況も何も変わらない
過去に戻って受験をやり直すことは出来ないし、急に友達の返信が早くなる訳でもない
突然勉強ができるようになる訳でも、ネット活動が伸びるわけでもない
親との関係が変わるわけでも、いきなりクラスの人気者にもなれない
バイトに戻ることも出来ない
今から帰ってもきっと怒られる
この先嫌なことも辛いことも必ず沢山ある
でも、だからってそれで下ばかり見ていても、落ちてる石ころくらいしか見えない
辛くても苦しくても、少しだけ頑張って
もし、前を向くことが出来たなら
そこにはきっと
菅原孝支
きっと、眠っていた小さな幸せが
花を咲かせる
𝑭𝒊𝒏 .
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし