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あの人は誰にも...。

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あの人は誰にも...。

1 - あの人は誰にも...。

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2021年08月13日

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ライ

やっぱりかっこいいなこの人...。

ライ

かっこよくてー、サイコパスでー、かつたまにかまってちゃんになるのが最高!

ライ

なんだか...変だな私。

ライ

他にも人がたくさんいるのに、この人に惹かれるだなんて。

ライ

でも、かっこいいなぁ...。
ロムに紹介なんてしなければよかった。

ライ

あんなことが無ければ...あの人は私が独占できてたのに...。

ライ

え!?ライカ○○君推しなの!?

ライカ

うん!かっこいいじゃん?

ライ

分かる!でもやっぱ私は○○様推し!
もうめっちゃかっこよくてさー。
惚れちゃいそう。

ライカ

もう惚れてんじゃん。

ロム

...何の話?

ライカ

あ、あのね!○○○っていうyoutuberで...。

ライカが説明をしたのがきっかけとなった。 そのときはまだまあいいかと思っていた。

ーその時は、まだ。ー

問題は、日曜日に遊びに来た時のことだった。

ライカ

そうだライ!
ロムに見せてあげれば?

ライ

ん?まあ...いいよ...。

私もこの時、すこし乗り気だった。 でも、内心心配なことがあった。 私とロムは、案外好きなものが似てしまうから、 もしかしたら、推しがかぶってしまうかもしれない という不安と、推しを取られてしまうかもしれない という心配があった。

見せた後のことだった。

ライ

誰推し誰推し?

そう聞いてしまったのが間違いだった。 私の勘が的中した瞬間だった。

ロム

そうだなー。
やっぱ○○さんって人はかっこよかったな。

そう、推しがかぶった瞬間だった。 でも、流石に怒るわけにはいかなかった。

ライ

やっぱり!?
めっちゃかっこいいよね!○○様!

この時多重人格でよかったと 心底思った。うん。まじでよかった。

嘘をつくのは怖かった。 でも、友達と推しがかぶってしまったことが一番...。 怖かった。

なぜなら彼女は...。

ロム

なぁなぁライ。
この絵あげる。

ライ

え!?やった!ありがと!

彼女は絵が上手いからだ。

絵が下手な私には、○○様の絵すら描けない。

だから、だんだん...ロムに○○様を取られてるようなきがして...。

私は...気づいたことすらあった。 ロムのイメージキャラが...。

○○様に似ていたことだ。

こんなこと言うのも失礼だが、

心底破ってやりたかった。

でも、絵が上手いのは彼女であって、私が口出しできることではない。

そう思って、何とも言わなかった。 絵もくれてたし、まあいいかなって思ってた。

でも、小学6年後半で、考え始めた。

ライ

は~ぁ!やっぱ○○様かっこいい!
ゲームのPSも最高!ヤバすぎ!
何に対しても強い!

ライ

...あれ?

私...昔より喜べなくなってる?

ライ

可笑しい...。何で...?
昔はもっと...お母さんにうるさいと言われるまで騒いでたのに...。
急に興味が無くなったみたい...。

ライ

あれ?○○様は...もう...。

私が推すべきではない?

ライ

だって、ロムの方が上手く絵は描けるし...
ロムの方が性格も似てる...。

ライ

あれ?じゃあ私は...。

○○様を推す資格は...ない?

そう思ってしまって...。 だんだん推せなくなっていった。

それから私は、何かあるごとに

ライ

いいでしょ!?私は箱推しなの!

と、嘘をつくようになった。 心底多重人格なのが役立ってくれたと思った。 ありがとう神様。

まあ、皆かっこいいし、推せる気はする。

でも、やっぱり○○様なんだよなぁ...。

そうそうちなみに、この時にはもう ○○様呼びではなくなったんだ。 ばれるとライカが心配するからね。

ロム

ライ...なんか変やで。

ライ

う~ん♡何言ってるか分かんないよぉ~♡
ライカちゃぁ~ん♡助けてぇ~!

ロム

気持ちワリ...それやめてくれ。

ライ

お前のせいなんやけどな。

なんだかもう、ロムに迷惑もかけたくなくて、 ひそかに○○様ファンやめたんだよねー。

だから、「推し変しかけた」 なんてデマ情報流して、 ちょっとまだ○○様推してるよ感を...。

でも私は大丈夫。

家に帰れば、私の小説を待ってる フォロワーさんたちがいるから。

○○様のことはまだ推してるかもしれない。

でも何より、その気持ちを取ったロムが私は憎い。

嫉妬心ってやつかしら。

まあ、競争心ともいえるね。

絶対ロムに負けないぐらい○○様のこと推してやるんだから。

○○様は私のものだから。

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