次の日、私はいつも通り早く来た。 いつも通り机を拭いて溝を掃除する。 パソコンを起動させ席につく。 ここまでは一緒。 もうすぐで増田くんが来るかもしれない時間。 その途端私は立ち上がりトイレに向かった。 それから登校時間ギリギリまでトイレにこもった。 滑り込みのような形で教室に入ると冷たい目をしたみんな。 増田くんだけが唯一寝ていてこっちを見ていない。
○○
橘
そう言ってニヤニヤこっちを見てる橘さん。
○○
橘
増田くんが寝てるのをいいことに言いたい放題の橘さん。
橘
○○
橘
増田くんが遊んでいた、? その言葉だけは許せなかった。
○○
大きな声を出した私をみんなが驚いた顔をしてみてる。
橘
嘲笑うように声を上げた橘さん。
橘
橘
そう言い放った橘さんは勝ち誇った笑みをしていた。
??
一瞬静かになった教室に響いた声。 それは確かに増田くんのもので。
増田
体を起こしながらそう言った増田くん。 その瞳は怒りに満ちていて。
増田
橘さんは何も言えずに固まってる。
増田
いつもの優しい増田くんとは違うけどすごくかっこよくて。ヒーローみたいだった。
おもむろに立ち上がった増田くん。 そのまま私の前に来てまるで私をかばうようにたった。
増田
橘
増田
増田
○○
増田くんは私が机を綺麗にしてることなど知らないはず。 だって増田くんが朝来るのはそれらが全部終わってからだもん。
増田くんは私の質問に答えずそのまま話を続ける。
増田
静まり返った教室にトドメを刺すように増田くんが言い放った。
増田
○○
増田
私が怪我をさせられたことまで増田くんは知っていた。
増田
ざわつく教室。 さすがの私にもその意味はわかって。 一気に体が熱を持つ。
増田
増田
増田
増田
そう言うと増田くんは振り返って。 そのまま私の顎を持って少し上に上げた。 必然的に目線があって。
数秒後重なった唇。
私を助けてくれたヒーロー。 それは大好きな大好きな彼でした。
fIn.
コメント
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主の作る話は全部いい
いい話ですね😭 このお話大好きです! これからも素敵なお話を待っています✨