指輪

どんだけ仲ええねんこいつら！！

最近は予定が結構立て込んでいて 一緒に居れる時間があまり無く、

ほとけも俺も少しギスギスとしていた。

明後日だけは休みを貰えて、 出かけようと約束していたが、

急な仕事が入り、 約束を破る形となってしまった。

もちろん、その事について 十分謝ったつもりだが、

ほとけに許して貰えず... 俺もほとけに当たってしまった。

いきなり話しかけてきた1番と3番。

...歯ブラシを咥えながら話しているからか 呂律がおかしな事になっている。

何故かキレた初兎に はてなマークな俺。

あにきが嬉しそうな顔して 照れた。幸せそうやな。

結婚...かぁ、...

謝ろうと思ったけど、 みんなが何か話していたから 盗み聞きをしてしまった。

赤組...？いや、白黒組...？？

いふくんの表情が全然見えない...っ、

どういうこと...？？

結婚かぁ...

僕もいつか、...。

...お揃いの指輪とか...。

...。

やめよ。考えるの...っ、

...僕のこと嫌いなのかな。

...昨日は結局ほとけとは話せなかった。 ...まだ怒っとるかな。

...でも俺謝ったし...

早く帰れるんかな。俺。

『 いふくんっ、！ 』

...仲直りするためなら仕方あらへんか。

買いに来て約3時間が経過していた。

結局2人は自分のばっか見とるし。

『 あははっ、 』

『 ばかじゃないし、！ 』

『 いじわる...。 』

同棲愛は理解されないことが多い。

聞き飽きた。そう言えるくらい 知っていた。

でも、...それでも、 喧嘩ばっかりしてても、

好きだから

好きでいてくれる、から。

ちゃんとごめんって言うんや。 ...好きって、

ほとけが取り出したのは 俺が買った水色の指輪の色違い。

...青色の指輪だった。

おまけ