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那月
その詩は
那月
よく母が歌っていた
那月
私の好きな詩です。
母
海にふる雪は海になる
母
どォれがお好き
那月
んーとっね！
那月
那月は…
母
那月…
母
これには正解がないよ
那月
え？
母
ひとそれぞれ違うの
母
これこそ
母
みんな違ってみんないい
那月
みんな違って…みんないい…
母
那月
母
あなたは人を尊重する人になりなさい
母
それは素敵なことで、とっても大切なことなのよ
母
那月は素直だから
母
きっとそんな人になれる…。
那月
うん…！
那月
みんな違って…
”みんなていい”
那月
その母は
那月
私が6歳になる前に
那月
交通事故で亡くなりました。
那月
先生はまるで
那月
私のお母さんのよう…。
ｺﾞｰﾝ
俊
おっと、
俊
もうこんな時間だったね、
俊
聞かせてくれてありがとう。
那月
いえ、
俊
廊下出て左側に曲がれば部屋だよ
那月
ありがとうございます、
那月
おやすみなさい。
俊
あぁ、おやすみ
なつき。
那月
え…？
母
なつき…。
那月
かあさん…？
那月
かあさん…！！
母
なつき…。
那月
かあ…さん？
那月
！
那月
かあさん！くるま！
母
なつき…
ﾄﾞﾝｯ
那月
！
那月
夢…かぁ、
那月
かあさん、会いたいよ…。
那月
おはようございます
俊
おはよう、那月ちゃん
那月
？
那月
これは？
俊
あ、それは
俊
那月ちゃん、あやめに国語を教えて貰うから
俊
働いてもらうから、お金をね☺️
俊はネクタイを締めながら話した
那月
え！？
那月
そ、そんな！
那月
貰えません！
俊
え？どうして？
那月
先生だって、働くのに精一杯なのに！！
俊
いや
俊
僕はただ、貰って欲しいんだ
俊
最初に言っただろう？
俊
何も気にしなくていいって
那月
で、でも…
俊
好きに使っていいよ😉
那月
……
那月
ありがとうございます！
那月
大切に使わせていただきます🤗
俊
じゃあ僕は学校に行ってくるからね
俊
お昼はお弁当を2人分、作っておいたからお食べ
那月
はい、ありがとうございます
那月
行ってらっしゃい！👋
俊
うん、行ってくるよ^^
那月
なんか寂しいなぁ…
那月
あやめちゃん起こすのも…ちょっと可哀想だし…
あやめ
那月さん…？
那月
あ、あやめちゃん！？
那月
ごめんね、起こしちゃったかな💦
あやめ
勝手に体が起きたの
あやめ
にいさまはもう行った？
那月
うん、いまさっきね🤫
あやめ
そっか、
あやめ
？
あやめ
ねね那月さん
那月
なーに？
あやめ
あれなぁに？
那月
あれ？
👈🏻
那月
お弁当…？
あやめ
3つあるよ…？
那月
3つ…？
那月
確か先生は…2つ…
那月
！？
那月
先生、自分のお弁当を忘れたんだわ！
あやめ
え！？
那月
届けなくちゃ！
那月
今からでも…間に合うわよね…
あやめ
ちょうど一限目始まるぐらいだと思います！
那月
わかったわ！
那月
あやめちゃんは家の留守番をよろしくね🙏🏻
あやめ
はーい！
那月
じゃあ、行ってくるね！
那月
って言っても…
那月
先生の学校知らない…
那月
やばい、どうしよう…
那月
人に聞くしか…
鳥羽第一高等学校ではないかな？
那月
とりはね…
ここら辺だと、その高校しかないからね
那月
そうですか、ありがとうございます！
はいよ、気をつけてね
那月
とりはね…とりはね…
那月
だいいち…こうとうがっこう…
那月
す、すみません！
なんだい？
那月
鳥羽第一高等学校はどこですか？
あぁ
あそこを右に曲がって、商店街があるから、
そこを通り抜けていってくれ
そしたら大きなもんがある。
そこが…
那月
高等学校ですか…？
うむ
那月
ありがとうございます！
はいよぉ〜
那月
無事に着くかしら…
那月
もうちょっと…！！
続く_。
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