創作BL
今日は朝からバイト
ケースに蓮くんの写真の入った スマホ片手に
いつもと変わらない満員電車に乗って バイト先に行く
樹
はぁ…
窓の外を見ると太陽が建物を照らし 窓がキラキラ眩しい
俺はレストランでバイトしてる
時給高くていいんだけど、
店内もお客さんもキラキラしてて、 目痛くなりそう
しかも最近、常連客に目をつけられた
樹
ごゆっくりどうぞ、
客
なぁオニーサン
樹
はい
客
この後空いてる?
樹
いいえ、
客
じゃあ空けといてよ♡
樹
大事な予定が入ってますので、
樹
それに、お客様との関わりは禁止されてますから…
客
内緒にしてればいーだろ?♡
客
俺とあそぼーぜ、♡
樹
結構です、
特に用事はないけどこうでもしないと 諦めてくれない
お客さん以外にも困ることがある
控え室で先輩に絡まれる
先輩
ほーら、早くやれよ♡
樹
ァ、あの…もう戻らないと…
先輩
ぁ?先輩の言うこと聞けねーのかよ
樹
で、でも……
だからってこの仕事を辞めたら、
蓮くんに会えなくなる
だから嫌でも我慢…
そんな時一人のお客さんが来た
樹
いらっしゃいませ、
樹
何名様でしょうか、
男は人差し指を立てる
樹
……それではお席へご案内します、
オシャレな服を着て帽子をかぶり マスクをつけている
ここじゃ1人は珍しい、
俺はそう考えながら席に案内する
樹
こちらにどうぞ、
男は軽く頭を下げ席に着く
俺は、水を置く
樹
ご注文決まりましたらお呼びください
すると男は俺の手を握り引き止めた
樹
…っあ、あの…
樹
ご注文…お決まりですか、?
客
…じゃあ、これ一つ、♡
その声はなにか聞き覚えがあった
樹
っえ…。
男はマスクを取り顔を上げる
樹
は、…ぇっ…
客
どうかしたんですか?♡
樹
…っ…れ、れん…くん…
蓮
ほら、仕事の手が止まってるぞ♡
樹
っ、あ…
樹
か、かしこまり…ました…っ…
樹
少々、お待ち…ください…
蓮
はーい、♡
厨房に行くところで先輩とすれ違う
先輩
どうした樹、?
先輩
顔赤いぞ♡
樹
な、なんでも…ないです…っ…
先輩
そうか…♡
俺は注文品を持って、席に戻る
樹
っど、どうぞ、…
俺は顔を背け、品をテーブルに置く
蓮
目見ていいなよ、♡
樹
っと、というか…
樹
なんで、…ここに、
蓮
ご飯食べに来ただけだよ。♡
蓮
そしたら君がいた、
蓮
それだけ♡
樹
……っ…