紗良
きっかけなんて分からない
いつの間にか虐められていた
○○と付き合っていた、とか
ぶりっ子、とか
少しの悪口が広がって、 いつの間にか。
紗良
母に心配をかけるのはよくない
そう思って相談はできていない
いつも1人で抱えているのだ
紗良
紗良
クラスメイト
クラスメイト
紗良
紗良
クラスメイト
クラスメイト
紗良
クラスメイト
クラスメイト
紗良
友達は次の日 友達ではなくなっていた
奏多
紗良
紗良
紗良
奏多
クラスメイト
幼なじみの奏多は変わらず接してくれた
そんな優しい奏多を 失うことになったのだ
私への虐めは少なくなった
だが代わりに
奏多が虐められた
紗良
教室に奏多がやってきた
紗良
奏多
紗良
奏多
奏多
奏多は笑って見せたのだ
クラスメイト
いじめはどんどんエスカレートしていった
大切なものを捨てられたり
暴力を振られたこともあったようだ
奏多
奏多
奏多
紗良
奏多
紗良
紗良
奏多
その日、奏多は自殺した
屋上から飛び降りたのだ
学校は「鬱病」で死んだとみんなに言った
紗良
紗良
紗良
紗良
紗良
紗良
紗良
紗良
紗良
学校で優は困ることがなかった
優
優
優
だが家では違った
優の母
優
優
優の母
優の母
優の母
優の母
優
優
俺は恵まれてる
これが普通なんだ
これくらい耐えられないと
優の母
優の父
優
優の父
優の父
優
優の父
優の父
力強く殴られる
優
優
優
優
優
でもそれは仕方ない
母と父は2人で教育をしてくれているんだ
優
優
優
黒猫
優
優
毎日食べ物をあげているうち 懐いてくれた猫がいた
だがある日から姿を見せなくなった
優
優
だとしたら少し寂しい
大切な友達だったのだから
優の母
優の父
優の母
優
優
優の母
優
優の母
優の母
優
優
優
優の母
優の母
優の母
優の父
優の父
優の父
優
その日はいつもよりひどかった
傷だらけで学校に行くことは出来なかった
優
紗良
この気持ちをどうしよう