病院から1歩 足を出して歩き出す。
真冬の冷えた空気が鼻の奥を突き刺した。
辺りは真っ暗で、何も見えない。
スマホと向き合いながら道なりを進んで行った。
しばらく進んだところに終電間近の駅が見えてきた。
震える体とひんやりとした空気がぴったりとくっ付いているかのように感じるほど寒い。
そんな中いつもの電車を待つ。
数分待つと長いホームに放送が響いた。
それと同時に遠くの方から勢いよく電車がこちらへと向かってくるのが見えた。
1分もしない間に目の前で電車は止まった。
震える足を動かして電車の車両へはいった。
車内はガランとしていて。車内の端の席に腰かけた。
蒼田 直輝(なおきり)
短く吐いた息が電車の音にかき消されたのがわかった。
蒼田 直輝(なおきり)
そんなことを思いながら軽く目を閉じた。
蒼田 直輝(なおきり)
何度この場所を見た事だろう、
見た事のある場所なはずなのに思い出せない。
これは僕の視点じゃない。
誰かの身体に僕の意思がある。
そんな感覚だった。
(____さん。ありがとう……)
蒼田 直輝(なおきり)
突然目の前が光って。見覚えのある場所から見たこともない場所へと変わった。
とても綺麗な空間だった。
人がいたけど逆光で何も見えなかった。
次は〜原井駅〜原井駅〜
この電車はこの駅で終電です。お忘れ物にご注意ください。
蒼田 直輝(なおきり)
車内放送が響き咄嗟に目を開ける。
扉は開いておりそこから外へ出た。
相変わらず寒い風に打たれながらホームを出る。
そのまま家へと帰る。
家に帰ってきたらそのまま勢いでベッドに潜り込む。
風呂に入る気力も無く。そのまま眠りについた。
:
赤城 柚杏
ん?ゆあんくん?でも、ここは病院じゃない。
???
赤城 柚杏
???
赤城 柚杏
あの人、ゆあんくんと仲がいいのか?
でも、顔に見覚えがある。
???
赤城 柚杏
???
赤城 柚杏
???
赤城 柚杏
???
思い出した。一つ下の学年の【灰川 洋】だ。
たしか、顔が良いで有名だ。
親友?ゆあんくんには親友と呼べる人がいるのか。?
:
チリリリ チリリリ ♪
蒼田 直輝(なおきり)
蒼田 直輝(なおきり)
目を開けると辺りは明るく。カーテン越しでも眩しかった。
ずっとなり続けるアラームに苛立ちを覚え。意味もない八つ当たりをした。
インフルエンザは1週間休まないといけない。
だから、あと4日ほど家に居ないといけないのだ。
それは退屈で退屈で仕方がない。
流石にベッドの上にずっと居るのも駄目なので
日光を浴びようと思いカーテンを開けた。
♡150 NEXT……
コメント
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いつ見ても好きだわさ(?) 電車で寝たら起きれんくなるよね(?) ゆあんくんの親友ちゃんは羊くんか…((
黒枠のところめっちゃ上手くね?凄いわかりやすいしd(≧▽≦*)