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不死身な六つ子と殺し屋の六つ子

第4話 - 鈴華と白雪姫

2023年10月17日

#おそ松さん

#創作

#オリキャラ

Lia

鈴華

えっ…劇の練習相手になって欲しい？

カラ松

た、頼む！鈴華しかいないんだ！

鈴華

いや、それは全然大丈夫なんだけど…

鈴華

他は当たらなかったの？

カラ松

一応…その考えたわけなんだが…

カラ松

おそ松と優娜は、moneyを取られると思ってだな、…

鈴華

あ〜…確かにあの二人お金大好きだもんね、

カラ松

それでチョロ松と、結の二人も考えたわけだが…

カラ松

あの二人は忙しいだろうと思って、だな…

鈴華

まぁ確かにチョロ松くんは生徒会に入ってるからね…

鈴華

（まぁ姉さんは任務で忙しいんだろうけど…）

カラ松

そして、一松と奏はと言うと、…

鈴華

あー…

鈴華

誘いずらい？

カラ松

まぁ…そんなところだ…

カラ松

それに、弟たちに頼むのもアレだろう？

鈴華

なるほど…

鈴華

それで、消去法で私って感じ？

カラ松

あ、あぁ…

カラ松

だ、ダメだろうか？

鈴華

別にダメじゃないけど…

鈴華

なんで急に劇の練習？

カラ松

それは…

カラ松

来月行く校外学習があるだろう？

鈴華

あ〜…あるね

カラ松

で、その校外学習は1泊2日の校外学習なのはご存知だろう？

鈴華

うん

鈴華

…あー、もしかして…

カラ松

ちょっとした出し物で劇が入ってしまってだな…

鈴華

ふーん…なるほどねぇ…

鈴華

…いいよ

鈴華

私が練習相手になってあげる。

カラ松

ほ、本当か！

鈴華

うん

カラ松

感謝するぞ！鈴華！

鈴華

あー…うん…（キュン）

鈴華

（キュン？キュンってなに？）

カラ松

さっそく今日の放課後に付き合ってくれないか？

鈴華

まぁ、いいよ

鈴華

家ではしないの？

カラ松

したいのは山々なんだが…

カラ松

おそ松にイジられるからな…

鈴華

まぁ…確かに…

鈴華

じゃあ放課後ね、ここで待ってるから

カラ松

わ、わかった！

優娜

んー！やっと日誌書き終わった〜！

鈴華

おつかれ優娜姉さん

おそ松

優娜ちゃんおつかれ〜

優娜

ほんとっ！おそ松なんで手伝ってくれなかったのよ！

おそ松

え〜めんどくさいじゃん？それ

おそ松

それに俺が書いたら汚くなるじゃん？

優娜

そうだね、字汚いもんね。

おそ松

別に汚くないです〜、俺の字は綺麗なんです〜

優娜

じゃあ私職員室に行ってから帰ろーっと

おそ松

じゃあ俺も帰ろっと

優娜

鈴も帰るよね？

鈴華

あー…ごめん

鈴華

私ちょっと用事で残らないといけないから…

優娜

そうなの？

おそ松

暇じゃないの〜？

優娜

それとも一緒に残ってあげようか？

鈴華

別に大丈夫だよ、二人は帰っても大丈夫だから

優娜

ふーん…

優娜

わかった！

おそ松

え？！優娜？

優娜

じゃあ私たち先帰ってるね！

優娜

行こ！おそ松！

おそ松

あっ！ちょっと！腕引っ張らないで〜！もげるから〜！

ガラガラっ

鈴華

あー…行っちゃった…

鈴華

（じゃあカラ松くんの部活終わるまで待とうっと…）

おそ松

おい！優娜！

優娜

何よおそ松。

おそ松

鈴ちゃんのこと見なくていいのかよ？

優娜

はぁ？

優娜

当たり前でしょ！？見るに決まってる！

おそ松

おー、意外とノリ気〜

優娜

だって鈴の用事って、絶対男子な気が…

カラ松

何してるんだ？

おそ松

ぎゃー！！！

優娜

○✖△▼※◎♀♂♁〜！！！！

バタッ

カラ松

す、済まない！別に驚かそうとは思ってなかったんだ！

おそ松

も〜…急に声掛けんなよカラ松〜、お兄ちゃんの心臓飛び出るところだったじゃん！

カラ松

済まない、おそ松。

おそ松

ちょっと、とりあえず優娜を保健室に連れてくわ

カラ松

あぁ、そうした方がいい

おそ松

じゃーねカラ松〜

カラ松

お、おう

カラ松

（今日は早上がり出来たから早く鈴華のところに行かなくては…）

鈴華

（カラ松くんまだかな…）

ガラガラッ

カラ松

済まない、鈴華！遅くなってしまった！

鈴華

カラ松くん！

鈴華

早かったね、部活早く終わったの？

カラ松

あ、…まぁそんなところだ！

鈴華

そうなんだ。

鈴華

それで、劇でやる台本ってあるかな？

カラ松

あ、あぁ！持ってきたぞ！

鈴華

ふーん、どれどれ…

鈴華

へぇ…白雪姫やるんだ

カラ松

フッ…まぁな

鈴華

カラ松は猟師？

カラ松

フッ…俺がやる演技はだな

カラ松

王子様…だ！

鈴華

ふーん、そう

鈴華

（カラ松くんが王子様ねぇ…）

鈴華

そういえば私って何やればいいの？

カラ松

あぁ！鈴華は白雪姫をやってくれないだろうか？

鈴華

えっ！？

鈴華

私が？！

カラ松

あぁ！

カラ松

一応俺が出るところと言ったら最後辺りだろう？

鈴華

そうだけど…

鈴華

それでどこからやればいいかな？

カラ松

そうだな…

カラ松

とりあえず老婆から毒りんごを貰うところまでやってみて欲しいんだ

鈴華

わかった。

カラ松

じゃあ始めるぞ！

鈴華

うん

カラ松

『おじょうさん、美味しいりんごがありますが、いかがですか？』

鈴華

『まぁ、とても美味しそうなりんご。でも、ごめんなさい。7人の小人に言いつけられてるんです。私は、誰も家の中に入れるわけにはいきません。』

カラ松

『いいえ、家に入らなくてもいいんですよ。わたしはね、今りんごを捨ててしまおうかと思っていたところなので、せっかくなので、おひとつあげようかと思ってね。』

鈴華

『まぁ！ありがとうお婆さん。では、おひとついただきますね。』

カラ松

『さぁ…これで私が、世界でいちばん美しい女になった！』

カラ松

…なかなかいいじゃないか！

鈴華

そう？

鈴華

ていうか、王子のキスからでも良かったんじゃ…

カラ松

だが、一応白雪姫が眠ってからの方が効率いいだろう？

鈴華

まぁ…

鈴華

じゃあ次は、王子のセリフから、かな？

カラ松

そうだな！

カラ松

えと、…

鈴華

？どうしたの？

カラ松

１回だけでいいんだ、白雪姫のように眠ってくれないか？

鈴華

え？！

鈴華

床で寝るってこと？

カラ松

いや、床で寝るって訳じゃないんだが、…

カラ松

じゃあ机の上で仰向けになってくれないか？

鈴華

いいけど…

鈴華

先生に怒られない？大丈夫？

カラ松

大丈夫だから心配するな、

鈴華

じゃあ仰向けになるね

鈴華

これでいい？

カラ松

あぁ、それで目を瞑っていてくれ

鈴華

わかった。

カラ松

じゃあセリフを言うぞ…！

カラ松

『お願いです。この棺を、私にゆずってくれませんか。私は、この姫を見ないでは、もう生きられない…私が生きている限り大切にします。』

カラ松

『その前に1度だけ棺を開けてはくれませんか？最後に、1度だけ姫の顔を拝見させてください。』

カラ松

『あぁ、なんて、なんてキレイな人だ。もし、時間が許す限り、1度だけでもあなたと話したかった。』

カラ松

一応ここで王子様はキスをして、白雪姫が目覚めるんだ。

鈴華

そう、なんだ…

鈴華

（ちょっとだけ、期待しちゃった…）

鈴華

（ていうか、期待って何？別に私はカラ松くんのことなんて…）

カラ松

鈴華？

鈴華

ううん、なんでもないよ。

鈴華

それより、カラ松くんの演技すごいね！

鈴華

一瞬本当の王子様かと思っちゃったよ。

カラ松

フッ…お世辞が上手だな、鈴華は。

鈴華

え？別に私お世辞で言ったわけじゃないよ？

カラ松

え？

鈴華

だって本当に思ったもん。王子様みたいだな〜って！

鈴華

それだけ練習したんだなって！

鈴華

それに老婆役も1回目の通しなのに老婆って感じがしてすごかったもん！

鈴華

すごいね！演劇部って！

カラ松

（ズキュン）

カラ松

フッ…そ、そんなこと、俺からしたら当然さ！

カラ松

そ、それより、そろそろ下校の時間だから我がmy homeに帰ろうじゃないか！

鈴華

そっか、もうそんな時間か…

鈴華

じゃあ帰ろっか！

カラ松

あぁ

カラ松

今日は練習に付き合ってくれてありがとな。

鈴華

ううん。別に大したことはしてないよ。

カラ松

それで、お願いがあるんだが…

鈴華

どうしたの？

カラ松

明日も、いや、本番まで練習を付き合ってくれないだろうか！？

鈴華

えっ…別にいいけど。

鈴華

別に私じゃなくても、優娜姉さんや結姉さんの方がいいんじゃ…

カラ松

俺は鈴華がいいんだ！結や優娜じゃなく他の誰でもない、

カラ松

だから付き合ってくれない、だろう、か///

カラ松

（マズイ、この発言じゃ、鈴華に告白をしているようなものじゃないか…）

鈴華

…そっか。

鈴華

いいよ！練習に付き合ってあげるよ。

カラ松

ほ、本当か！

鈴華

いいって言ってるでしょ、

カラ松

じゃあ明日は少しだけ、白雪姫をやるパートを増やしたいと思ってるんだが…

鈴華

わかった。

次の日

優娜

はぁ…やっと授業が終わったよ…

おそ松

ね〜

おそ松

カラ松〜帰ろ〜

優娜

鈴も帰ろ〜

鈴華

ごめん、今日も用事があって、

カラ松

済まないが、俺も今日は部活があってだな、

おそ松

ふーん

優娜

鈴今日も用事なの？

鈴華

まぁ、うん

優娜

じゃあ私たち帰るね、今日はちょっと寄るところあるし、

おそ松

じゃあ俺も帰るわ〜

鈴華

うん

カラ松

じゃあまた家でな、

優娜

うん

おそ松

おー

カラ松

じゃあ始めるか、

鈴華

そうだね。

鈴華

今日はどこからやればいいかな？

カラ松

そうだな…

カラ松

じゃあ狩人に殺されてしまうところからしよう！

鈴華

わかった。

鈴華

『あぁ…猟師さん。私を助けてちょうだい。そのかわり、私は森の奥の方に入ります。もう、家には決して帰りませんから…』

カラ松

『じゃあ、早くお逃げなさい。可哀想な姫さまだ…きっとケモノがすぐ出てくるだろう。可哀想に…食い殺されてしまう…』

カラ松

じゃあ次の場面に移ろう

鈴華

うん

カラ松

『キレイなおじょうさん。どうされましたか？こんな薄暗い森に来て、ここは危険だから早く帰るのをおすすめするよ。』

鈴華

『私はもう家には帰れないのです。お母様は私を殺そうとしているのです。なので、私はお家には帰れないのです。』

カラ松

『そうですか…』

カラ松

『それなら私たちの家に来ませんか？少し狭いかかもしれませんが、おじょうさんが死なない限り安全です。』

鈴華

『まぁ！ありがとう小人さんたち。そうだわ！お礼として、小人さんたちの家の家事を引き受けてあげますわ！』

鈴華

…こんな感じ…かな？

カラ松

あぁ！

鈴華

ていうか、カラ松くん王子様役なのに、他の役もやってるけど…大丈夫なの？

カラ松

あぁ！問題ない！

鈴華

練習付き合ってたら、白雪姫の役できそうだなぁ…

カラ松

そ、そうだな…

カラ松

じゃ、じゃあ昨日やったところも復習しようじゃないか！

鈴華

そうだね、

カラ松

『おじょうさん、美味しいりんごがありますが、いかがですか？』

鈴華

カラ松

鈴華

『まぁ！ありがとうお婆さん。では、おひとついただきますね。』

カラ松

『さぁ…これで私が、世界でいちばん美しい女になった！』

カラ松

昨日よりかはいいんじゃないか？

鈴華

そうかな？

カラ松

あぁ！白雪姫役をする先輩より上手だぞ！

鈴華

もう、大袈裟だな〜…

鈴華

次はカラ松くんの役でしょ？

カラ松

あ、あぁ！そうだな！

鈴華

えっと…仰向けになるね。

鈴華

じゃあセリフお願いね。

カラ松

任せろ！

カラ松

『お願いです。この棺を、私にゆずってくれませんか。私は、この姫を見ないでは、もう生きられない…私が生きている限り大切にします。』

カラ松

『その前に1度だけ棺を開けてはくれませんか？最後に、1度だけ姫の顔を拝見させてください。』

カラ松

『あぁ、なんて、なんてキレイな人だ。もし、時間が許す限り、1度だけでもあなたと話したかった。』

鈴華

カラ松くんも王子役様になってるね

カラ松

本当か！

鈴華

うん！

鈴華

本番楽しみにしとくね。

カラ松

フッ、期待に応えようじゃないかカラ松girl

鈴華

はいはい

校外学習当日

優娜

校外学習楽しみだね〜！

おそ松

ねー！

鈴華

私は別に…

優娜

え〜？鈴楽しみじゃないの〜？

おそ松

そうだよ〜楽しみじゃないの〜？

鈴華

ちょっと、最近疲れてて…今は寝たい気分…

優娜

じゃあ着くまで寝といたら？

おそ松

そうだよ！着いたら起こしてやるよ！

おそ松

カラ松が

カラ松

お、俺か！？

おそ松

俺も今から寝るし、

カラ松

お前な…

おそ松

じゃあおやすみなさーい！

優娜

あっ寝た

カラ松

全く、おそ松は…

カラ松

あっ、鈴華は寝てていいぞ！俺が起こすからな！

鈴華

あー、うん。ありがとう

カラ松

それと、眠れないなら子守唄でも…

鈴華

おやすみ

カラ松

え？

優娜

着いた〜！

おそ松

優娜、起こし方雑くね？

優娜

だって起きるのが遅いのが悪いじゃん

おそ松

優ちゃん辛辣〜

優娜

あっ！結姉さん！

おそ松

え、優娜さん？

結

優娜、それにおそ松くんも

チョロ松

何？どうしたの二人とも

優娜

姉さん一緒に行こー！

結

いいけど…

おそ松

優娜〜俺忘れてる？

おそ松

仕方ない、チョロちゃん一緒に行こうぜー！

チョロ松

無理、僕結ちゃんと行動するし、

おそ松

えー！優娜は？なんで優娜はいいのー！

チョロ松

いいから離れろ！

鈴華

…元気だね

カラ松

そうだな。

鈴華

出し物っていつやるんだっけ？

カラ松

あぁ、確か…今日の夜にやるらしいんだ

鈴華

夜なんだね。

カラ松

あぁ…

鈴華

頑張ってね、あれだけいっぱい練習したんだから

カラ松

あぁ！任せろ…と言いたいんだが…

鈴華

え？どうしたの？

カラ松

実は今日、白雪姫役の人が休みでな…

鈴華

そうなの？

カラ松

昨日から風邪でな、今日の校外学習には来れなかったらしいんだ。

鈴華

えっ！大変じゃん！それ大丈夫なの？

カラ松

その、...最後に鈴華にお願いがあるんだ...

鈴華

...もしかして、

カラ松

白雪姫役の代役を頼めないだろうか！？

鈴華

私が代役？！

鈴華

それ大丈夫なの？

カラ松

あぁ、teacherに頼んだらOKされてだな...

鈴華

勝手に頼んだの？

カラ松

す、済まない！どうしても鈴華しかいないんだ！

鈴華

はぁ...

鈴華

...ゲーム

カラ松

え？

鈴華

新しいゲームのカセット...買ってよね…

カラ松

あぁ！

鈴華

じゃあちょっと、色々確認したいからどこか...二人きりになれる場所は...

カラ松

それなら知ってるぞ！

鈴華

本当？

カラ松

あぁ！

鈴華

なんで観覧車？

カラ松

二人きりって言ったらここしか思い浮かばなくてな...

鈴華

はぁ...

鈴華

それで、代役するのはわかったけど、他になんか衣装とかはあるの？

カラ松

あぁ！あるぞ！

鈴華

え...あるの？

カラ松

teacherが持ってきたからな！

鈴華

マジか...

鈴華

でもサイズって...大丈夫なの？

カラ松

一応ドレスのサイズは全部持っていてな、ホテルに戻ったら着て欲しいんだ、

鈴華

わかった。

鈴華

因みに、劇って何番目なの？

カラ松

じ、実はだな...

カラ松

最後なんだ...

鈴華

...

鈴華

最後！？えっ！？最後ってトリって事？！

カラ松

あ、あぁ...

鈴華

...

カラ松

す、鈴華？

鈴華

カラ松

え？

鈴華

ほら、カラ松くんの番だけど...

カラ松

あ、あぁ！

カラ松

鈴華

『まぁ！ありがとうお婆さん。では、おひとついただきますね。』

鈴華

...完璧でしょ？

カラ松

あぁ、さすがだな、鈴華

鈴華

まぁ、それだけ練習したからね。

鈴華

それに、もう着くみたい

カラ松

そうだな

鈴華

意外と観覧車って早かったね

カラ松

時間が進むのは早もんだ。

カラ松

...さぁ行こうか、ℳ𝑦.𝑃𝑟𝑖𝑛𝑐𝑒𝑠𝑠

鈴華

はいはい、𝑚𝑦 𝑝𝑟𝑖𝑛𝑐𝑒

先生

あなたが松野君が言ってた代役の子？

鈴華

は、はい差桜鈴華です

先生

じゃあ差桜さん、さっそくだけどこのドレスを着てみてくれないかな？

鈴華

わかりました...

鈴華

（思ったより、本格的な感じ...）

鈴華

（一応小さいサイズを着てみたけど...）

鈴華

ピッタリ...

先生

差桜さーん！着替え終わったかしら？

鈴華

あっはい！

先生

どれどれ〜

先生

...って似合うじゃない！

鈴華

あ、ありがとう...ございます

先生

白雪姫役の子もかわいい生徒だったけど、あなたもかわいいわね

鈴華

べ、別にかわいくなんて...

先生

そうだ！松野君も見せないとね！

鈴華

え！？

先生

じゃあ先生呼んでくるね！

鈴華

あっ、ま、待って！

ガチャ

鈴華

あ〜...

鈴華

（い、行ってしまった...）

鈴華

（ちゃんとできるかな？不安になってきた...）

鈴華

これが奏姉さんが言ってた不安...

ガチャ

カラ松

鈴華！

鈴華

か、カラ松くん！？

鈴華

（本当にきた...）

カラ松

ドレスはピッタリだったんだな！

鈴華

まぁね

カラ松

とても可憐で美しいな...

鈴華

ドレス着てるからでしょ...//

鈴華

カラ松くんの王子様の服似合ってるよ

カラ松

サンキュー鈴華！

カラ松

ってそろそろ劇が始まるから行くぞ鈴華

鈴華

う、うん

おそ松

いや〜さっきの漫才面白かったなー！

優娜

本当本当！

音色

私は最初のダンスが良かったな〜

トド松

僕もあれはスゴいって思っちゃった！

チョロ松

あれは僕もスゴいって思ったよ

結

プロかと思ったよね

苺

うん！

十四松

面白かった！

奏

ていうか鈴は？

一松

クソ松もいないけど...

結

カラ松くんは演劇部だから劇に出るんじゃないかな？

優娜

へぇそうなんだ

音色

じゃあ鈴はどこ行ったんだろう？

トド松

確かに最初から見てないしね...

司会者

それでは最後のレクリエーションでは！1年生演劇部による、『白雪姫』です！どうぞお楽しみくださーい！

チョロ松

あっ始まった...

「むかし、むかしのお話です」

「肌が雪のように白く、唇はバラ色、髪はとても綺麗で艶々のお姫様が産まれました」

「お母様が死んでから、新しいお妃が来られました。ですが、お妃は自惚れた性格の人でした。そして、魔法の鏡に訊ねます。」

お妃役

『鏡よ、鏡。世界で美しいのはだあれ？』

「それは、お妃様あなたです。」

と答えを聞きにっこりと笑い、こう言いました。

お妃役

『やはり、私みたいな美しい人は誰も居ないってことよ！』

おそ松

演劇部凝ってんなー…

優娜

ね〜...

トド松

ちょっとおそ松兄さん静かに！

「そして何年かがたち、再びお妃は鏡にこう訊ねました。」

お妃役

『鏡よ、鏡。世界で1番美しいのはだあれ？』

「美しいのはお妃様、あなたです、ですが1番美しいのは白雪姫です。」

お妃役

『何ですって！！私より美しい人が白雪姫って冗談じゃないわ！！』

奏

荒れてるね〜...

一松

キレ症なんでしょ...

チョロ松

役に決まってるだろ...

「そしてお妃は家来に命令しました。」

お妃役

『白雪姫を殺して来なさい。そして、殺した証拠にこのハンカチで白雪姫の血を付けてきてちょうだい。』

家来役

『わ、わかりました...』

「そして家来は白雪姫を連れて、森の手前まで誘導しました。」

家来役

『白雪姫様、ここはたくさんのキレイな花が咲いておられます。良かったらお妃様にプレゼントなんていかがですか？』

鈴華

『まぁ！本当だわ、とてもキレイなお花畑なんでしょう。ぜひお母様に花束を作ってプレゼントしたいわ。』

結

え！？

苺

鈴だー！

奏

嘘！？

音色

なんで鈴華が！？

優娜

（最近帰りが遅かったのはこれか〜...）

おそ松

（用事ってこれのことかー）

チョロ松

鈴華ちゃん！？

トド松

なんで！？

十四松

すっげー！

一松

...

「そして家来は白雪姫が花を摘んでる間に殺そうとしますが、心優しい白雪姫をどうしても殺すことが出来ませんでした。」

家来役

『だ、ダメだ！私はどうしてもあなたを殺すことなんて出来ません！』

鈴華

『ど、どうされたのですか？！こ、殺すって...私をですか？』

家来役

『すみません、白雪姫様。これはお妃様に言われたのです。白雪姫を殺して来いと...本当にごめんなさい白雪姫様。』

鈴華

『あぁ...そんな、お母様...うぅ...』

鈴華

『あぁ…猟師さん。私を助けてちょうだい。そのかわり、私は森の奥の方に入ります。もう、家には決して帰りませんから…』

家来役

『じゃあ、早くお逃げなさい。可哀想な姫さまだ…きっとケモノがすぐ出てくるだろう。可哀想に…食い殺されてしまう…』

「家来は白雪姫を森の奥に逃がしてあげました。そして家来は近くにいた動物を殺して、お妃から預かっていたハンカチに血を付け、お妃に白雪姫を殺しましたと言いました。」

お妃役

『ふふ...あははは！やっと、やっとだわ！やっと白雪姫が死んだわ！これで1番美しいのは私よ！』

「そして森の奥に逃げた白雪姫はというと、目の前から7人の小人が現れ、白雪姫にこう言いました。」

小人役

『キレイなおじょうさん。どうされましたか？こんな薄暗い森に来て、ここは危険だから早く帰るのをおすすめするよ。』

鈴華

『私はもう家には帰れないのです。お母様は私を殺そうとしているのです。なので、私はお家には帰れないのです。』

小人役

『そうですか…』

小人役

『それなら私たちの家に来ませんか？少し狭いかかもしれませんが、おじょうさんが死なない限り安全です。』

小人役

『そうだよ〜！おじょうさん、私たちのお家においでよ〜。きっとここよりは楽しいよ〜！』

鈴華

『まぁ！ありがとう小人さんたち。そうだわ！お礼として、小人さんたちの家の家事を引き受けてあげますわ！』

「小人たちは白雪姫を家に連れて帰り、白雪姫も小人たちにお礼としてご飯を作ってあげました。小人たちは大喜びで、白雪姫のことを大好きになり、白雪姫もそんな小人たちが大好きになりました。」

「ある日、お妃は魔法の鏡にこう訊ねました。」

お妃役

『鏡よ、鏡。世界で1番美しいのはだあれ？』

「美しいのはお妃様あなたです、ですが1番美しいのは7つの森の奥で家事をしている白雪姫です。」

お妃役

『何ですって！！白雪姫は殺したはず...あの家来、私を騙したのね！！』

お妃役

『今度こそ...今度こそ、白雪姫を殺してやる！！』

「お妃はりんご売りの老婆に化けて、毒りんごを作り、お妃は白雪姫のいる7つの森へ足を運びました。」

鈴華

（ここはカラ松くんと練習した場面...）

「そして、老婆に化けているお妃は白雪姫がいるお家にやって来て、窓を叩きこう言いました。」

老婆役

『おじょうさん、美味しいりんごがありますが、いかがですか？』

鈴華

老婆役

鈴華

『まぁ！ありがとうお婆さん。では、おひとついただきますね。』

「そして、老婆に化けたお妃からのりんごを白雪姫は食べてしまい、パタリと倒れてしまい、死んでしまいました。」

老婆役

『さぁ…これで私が、世界でいちばん美しい女になった！』

老婆役

『やっとだわ！忌々しい白雪姫はもういない！これで私は1番美しい女なのよ！！』

「そしてお妃はお城に戻り、魔法の鏡にこう訊ねました。」

お妃役

『鏡よ、鏡。世界で1番美しいのはだあれ？』

「世界で1番美しいのはお妃様、あなたです。」

お妃役

『うふふ、アハハハハハ！！1番は私、私なのよ！！』

「そして仕事から帰って来た小人たちは、白雪姫が倒れているのを見て、白雪姫は死んでしまったと、小人たちは一晩中泣き喚きました。」

小人役

『うわぁーん！どうして白雪姫が死ななくちゃいけないんだよー！』

小人役

『悲しいよー！白雪姫〜！起きてよ〜！』

小人役

『うぇぇーん。白雪姫〜。』

「そして小人たちは、ガラスの棺を用意し、棺の中に白雪姫を入れて、棺のそばで小人たちは泣きました。」

「そしたらそこへ、隣の国の王子様が森へやってきました。」

カラ松

『小人の皆さん、どうして泣いておられるのですか？』

トド松

カラ松兄さん！！？

チョロ松

嘘！？あれカラ松？！

十四松

すっげー！王子様だー！

一松

クソ松が...王子、だと...

おそ松

あはは、カラ松様になってんじゃーん。まぁ俺の方が似合うと思うけど。

チョロ松

それはない。

おそ松

チョロちゃんひっど！

チョロ松

うるさい

小人役

『実は僕たちと暮らしていた白雪姫が死んでしまったんです。』

小人役

『うえぇぇぇーん白雪姫ー！！』

カラ松

『白雪姫、ですか...』

カラ松

『あぁ、なんて、なんてキレイな姫なんだ。とても美しい。』

カラ松

『お願いです。この棺を、私にゆずってくれませんか。私は、この姫を見ないでは、もう生きられない…私が生きている限り大切にします。』

「隣の王子は小人たちに譲って欲しいと申しました。そして小人たちは王子のお願いを了承しました。」

小人役

『どうぞ、王子様、白雪姫を連れて行ってください。僕たちのそばに白雪姫がいたらずっと泣いてしまいます。』

カラ松

『ありがとうございます。7人の小人さんたち。』

カラ松

『その前に1度だけ棺を開けてはくれませんか？最後に、1度だけ姫の顔を拝見させてください。』

「王子は小人たちに白雪姫の顔を見たいと言い、小人たちはガラスの棺を開けました。」

カラ松

『あぁ、なんて、なんてキレイな人だ。もし、時間が許す限り、1度だけでもあなたと話したかった。』

「そして、王子は白雪姫に口付けをしました。」

chu

鈴華

（！！？？！！？//////）

「すると、喉につかえていたりんごの欠片が落ちて、白雪姫は目を覚ましました。」

鈴華

『あら、ここは...それに小人さんたち、どうして泣いているの？何かありましたの？』

小人役

『白雪姫ー！』

小人役

『良かった...白雪姫が生き返った〜』

鈴華

『何があったかはわかりませんが...皆さんが喜ばしいのなら良かったです。』

カラ松

『あなたが白雪姫なのですか？』

鈴華

『はい、私が白雪姫です。あなたは？』

カラ松

『私は隣の国の王子です。白雪姫、もし良かったら私と結婚してくれませんか？』

鈴華

『もちろんです。』

「そうして、白雪姫は隣の国の王子と結婚し、お妃はというと、」

お妃役

『鏡よ、鏡。世界で1番美しいのはだあれ？』

「それは隣の国に住んで王子と結婚をしている白雪姫です。」

お妃役

『何ですって！！？白雪姫は私が殺したはずよ！！』

家来役

『お妃様、国王が呼んでおられます。』

お妃役

『な、私は今それどころじゃないのよ！』

家来役

『国王が呼んでいられます！』

国王役

『お妃、お前はもう要らぬ。』

お妃役

『な、なぜ？国王様？どうして...』

国王役

『我が娘、白雪姫を殺そうとしたからだ、おい、コイツを牢にぶち込め！』

家来役

『はい！』

お妃役

『嫌、嫌！やめて！連れてかないで！』

「こうしてお妃は国王に白雪姫を殺そうとしたことがバレて、牢屋に入りました。」

「白雪姫はというと、隣の国で、王子様と幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。」

パチパチパチ！

結

凄かったね。

苺

ねー！

奏

まさか鈴が白雪姫やるとは...

音色

いつの間に練習したんだろうね

優娜

まさか最後にキスするとは...

おそ松

ねー

鈴華

バカバカ！！なんでキスしたの！！？

カラ松

す、済まない...

鈴華

普通キスするフリじゃないの？！

カラ松

わ、悪かった...

鈴華

本当に信じらんない！！

鈴華

私の初めてのキス...

カラ松

..悪かった。本当に悪かったと思ってる、だから許してくれないか鈴華？

鈴華

...ふん！

鈴華

...どうせ、白雪姫役の子にもしたんでしょ...

カラ松

え？

鈴華

（やばい...！）

鈴華

い、今の無し！無しだから...

chu

鈴華

...へ？

カラ松

俺は誰にでも、そんなことはしない、

カラ松

だから、その...俺は鈴華にしかしない！

鈴華

〜〜！！！////

おそ松

うわ！カラ松どしたの？その顔

優娜

頬に思いっきり手形ついてるね

カラ松

フッ、これはシャイなカラ松girlが俺にくれた証、なのさ！

おそ松

イテテ、ちょっと〜また骨にヒビ入るってば〜！

カラ松

な！そうなのか！？

カラ松

また俺は誰かを傷つけてしまうギルトガイ...

おそ松

あはは、ちょっ、痛てー！

優娜

スゴい...クリティカルヒット！

優娜

それより、カラ松疲れてる？

カラ松

な、なぜそう思う？

優娜

なんか寝不足そうだし、どうせ最近昨日の劇の練習とかでも遅かったし疲れてるのかなーって

カラ松

優娜はすぐわかるものなんだな...

優娜

まぁなんとなくだけどね〜

おそ松

まぁ着くまで寝とけばいいよ〜ちゃ〜んと起こしてやっから

カラ松

そうか、...じゃあ着く頃には起こしてくれ...

おそ松

おー

優娜

おやすみ〜カラ松〜

カラ松

あぁ...

優娜

...寝た？

おそ松

寝たみたい...

優娜

まぁ、あのカラ松の頬の手形はなんでしょうね〜おそ松さん

おそ松

気になりますね〜優娜さん

鈴華

...なに？

優娜

いや〜別に鈴華を疑ってるって訳じゃないよ〜？

おそ松

そ〜そ〜、どんなシャイなカラ松girlなんだろうな〜って思っただけ〜

鈴華

私知らない...

おそ松

そっか〜

優娜

じゃあ知らないならしょうがないか〜

鈴華

（あー...昨日のあれ強すぎた〜...つい、自分が恥ずかしいからってカラ松くんに八つ当たりなんて！）

鈴華

（しかも、跡ができるほどなんて...//）

優娜

あれ？鈴顔赤いけど...

おそ松

大丈夫鈴ちゃん。風邪？

鈴華

か、風邪じゃない...暑いだけだよ。//

鈴華

（...カラ松くんのバカ）

続く

不死身な六つ子と殺し屋の六つ子

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