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五日目 : 呼び出しですって 、 お医者さん 。
￤ 沖田side ￤ ￤ in 江戸城 前 ￤
# 雛 星 。
# 雛 星 。
目の前のひなが 珍しく 真面目な表情をして 、 脳をフル回転させている 。 いつも 呑気で 楽観的で 、 何も考えていないように見える彼女の真剣な顔は 写真に収めたい程レアだ 。 何故 、 ひながこれ程までに思い悩んでいるのかと言うと 、 理由は明白 。
そう 江戸の姫 、 そよ姫様 に 呼び出しを食らった為である 。
# 沖田 総悟 。
# 沖田 総悟 。
見ている分には面白いが 、 流石に気の毒というか 、 可哀想なので そう言ってやる 。
# 雛 星 。
# 雛 星 。
「 ど 、 ど 、 ど 、 どうしよう … ！！ 」 と余計に慌てふためくひな 。 そんなに怯えても何も変わらないってのに 。 やっぱり 、 此奴の人見知りはどうやったって治んねェ 。
# 沖田 総悟 。
心で思っている事とは 裏腹に 、 俺は 彼女 の 背中を摩る 。
ついつい 一緒にいると 甘やかしてしまう 。 きっと 、 彼女には そう言う魅力があるのだろう 。 つくづく 重症だな … 、 と思った所で 江戸城の 門が開かれた 。
# 雛 星 。
ひな は 、 俺の隊服の袖口を控えめに引っ張って 門をくぐった 。
￤ 雛星 side ￤ ￤ in 江戸城 ￤
# 徳川 そよ 。
# 雛 星 。
# 雛 星 。
そよちゃんの部屋の襖が開いた途端 、 会えて嬉しいよ ~ と 抱き合うあたしとそよちゃん 。
仲睦まじく 言葉を交わす あたし達を目にして 、 立ち尽くすそーご 。
# 沖田 総悟 。
ふふ 、 驚いてる 驚いてる ~ ！！ あたしは ふふん と 鼻を鳴らしてから口を開いた 。
# 雛 星 。
# 徳川 そよ 。
そよちゃんと目配せをしてから同時に言う 。
# 沖田 総悟 。
そーごは 無言 ･ 無表情 で あたしの頬をつねってくる 。 その目怖い … ！！ 人殺しの目してるよ ！！！
# 雛 星 。
# 沖田 総悟 。
如何にも不機嫌そうに 呟くそーごサン 。
# 雛 星 。
めいいっぱい抵抗すると 、 やっと 手を解放してくれた 。 そーごコノヤロー … ！！
# 沖田 総悟 。
あたしが先程の痛みに悶え 、 答えられずにいると 、 代わりにそよちゃんが口を開いてくれた 。
# 徳川 そよ 。
# 徳川 そよ 。
# 徳川 そよ 。
嬉しそうに微笑みながら話す姿は 無邪気だがやはり お上品で 一国のお姫様というのを感じ取れる 。
# 沖田 総悟 。
# 雛 星 。
# 沖田 総悟 。
# 沖田 総悟 。
わざと敬語で 此方を煽ってくる 。
# 雛 星 。
そーごに全力で噛み付きに行くあたしを見て ふふ 、 と 楽しそうに笑うそよちゃん 。
# 沖田 総悟 。
# 沖田 総悟 。
# 雛 星 。
なんなら 、 今 箸で食べる人の方が多いし ！！ 多分 ！
# 徳川 そよ 。
そよちゃんは そーごに負けるまいと 頬をぷくっと膨らませて 睨んでいる
# 雛 星 。
# 雛 星 。
喜びのあまり 、 そよちゃんの手を取り 握手をして ぶんぶん 振る 。
# 沖田 総悟 。
不快そうに目を細め チョップを食らわせてくる 。 暴力反対 … ！！ それでも警察か ｯ
# 雛 星 。
あたしの言葉をフル無視して 、 そーごは 「 まあ 、 」 と口を開いた 。
# 沖田 総悟 。
そう言い 、 あたしの方を見つめるそーごの瞳は いつもよりも優しい目をしていた 。
