咲幸の部屋
水澄咲幸
明日の授業は······
水澄咲幸
明日の準備は終わり···
もうそろそろ寝よう。
もうそろそろ寝よう。
水澄咲幸
トコトコ(((((*´・ω・)
“悲しい歌だね······。”
水澄咲幸
……そうね。
水澄咲幸
本当に悲しい歌ね······。
夕花梨の言葉を思い出した咲幸は白い机の上に置いている手回し式オルゴールの方に見つめながら言った。
見るからにアンティークそうな オルゴールを開けると中身は右側には 手回し式の機械が入っていて、 左側には歌詞が彫っていた。
咲幸が歌っていた あの歌の歌詞が──。
水澄咲幸
スッ……
🎼.•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪…
オルゴールの手回しを回す度に悲しくも優しい音色が部屋中に響いていく。
あまりこの曲を聞いていくと気が 気でなかった。咲幸は手回しを回すの を止めて、ゆっくり蓋を閉じた。
水澄咲幸
トコトコ(((((*´・ω・)
カチッ
オルゴールを机に置き、温かい布団の中に入った咲幸は天井を見た。天井には豆電球でオレンジに染まっていて、星空の蓄光ステッカーが優しく光っている。
水澄咲幸
_(-ω-`_)⌒)_ゴロン……っ!
咲幸は寝返ると クマのぬいぐるみが目に入った。 そのぬいぐるみはくたびれていて、 首には色褪せている赤と緑の チェック柄のリボンを巻いている。 咲幸はぬいぐるみを抱きしめた。
水澄咲幸
……スっ
水澄咲幸
(´。•ω🧸ギュッ…
水澄咲幸
お母さん……。(ボソッ)
水澄咲幸
(······どうして私を捨てたの?)
水澄咲幸
(······早く寝なきゃ。)
咲幸はそう思いながら目を閉じた。 目を閉じたと同時に涙が頬を伝い、 そしてこぼれ落ちていった───······。






