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バレーは昔から好きだった
母
上達したら褒めてもらえるし
でもだんだんとそれが“違う”ことに気がついたんだ
きっとお母さんは
“俺が”好きなんじゃなくて
俺の“才能”が好きなんだ
妹の樹が生まれてからはそりゃー、もう凄かったよ
母
母
母
母
母
俺はただバレーを楽しみたいだけなのに
母
勉強もスポーツも
1番じゃないと許してくれない
1番じゃなきゃ殴って蹴って袋叩きにして
全身、痣だらけだったよ
だから
努力して
努力して
努力して、!
1番になったんだ
そしたらお母さんは何も言わなくなったよ
1番だったら優しいし痣も付くことは無かった
でもそれが辛くなった
1番を取り続けるのはむずい
お母さんが1番嫌うのは
“樹に負けること”
なにがそんなに嫌なんだろ
分からない
だからまた勉強したよ
人の気持ちが分かるよう、
沢山本を読んで
それで俺
分かっちゃった
自慢したかったんだよね
“私の子供達は凄い”って
だから俺を1番にさせて樹のライバル心を高めたんだよね
樹が勉強するように
じゃあ、俺は
徹
きっとお母さんは
ここまで想定内なんだろうなぁ、笑
徹
徹
もっと隠さないとだよ、笑
俺みたいに
バレないようにしなくちゃ
樹には悪いけど
俺は
徹
徹
樹
“樹に負けた時だ”
“お兄ちゃんに勝った時だ”
徹
樹
樹
母
徹
コメント
9件
ノω・、) ウゥ・・・カナシイハナシダネ… (続き楽しみにしてるよ!)
続き楽しみです。