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道に咲いている花びらが
風と共に揺れ
空から零れてきた雨は
音を立て地面に落ち
じわっと染みて無くなる
そんな景色を
音を
私は脳裏に焼き付けるんだ
コンコン
美和
はい
大翔（ひろと）
失礼します
大翔（ひろと）
美和お見舞いに来たよ
美和
...ありがとう
大翔（ひろと）
これゼリー
美和
うん、ありがとう...
美和
ねぇ大翔もう来ないでいいよ
大翔（ひろと）
大翔（ひろと）
え？
美和
いや実はさ！
美和
生理なっちゃって会うのが今は辛いからさ！w
大翔（ひろと）
あねw
大翔（ひろと）
あ、もうこんな時間俺そろそろ帰るわ
美和
うん！バイバイ！
美和
大翔！
美和
美和
大好き！
大翔（ひろと）
大翔（ひろと）
いきなりどうした笑
ごめんね大翔
貴方にとって最期の私は
誰よりも綺麗で笑顔で...
貴方と最高のお別れにしたいの
貴方には私の元気なところを見せたいの
美和
大翔...っ
私の最期を死ぬ時の私なんて見られたくないの
美和
ごめんね
美和
ごめんね
美和
美和
ありがとう...
美和
...大翔
美和
バイバイ
数年後
大翔（ひろと）
なぁ美和
大翔（ひろと）
お前なんで何も言わずにバイバイしたんだよ...
大翔（ひろと）
お前が亡くなったあの日は
大翔（ひろと）
綺麗な満月の夜だったよな...
大翔（ひろと）
なぁ今日は満月だよ
大翔（ひろと）
すんげー綺麗だな
大翔（ひろと）
まるであの時の美和の笑顔みたいに綺麗だ
大翔（ひろと）
美和はずっと月に光り輝いているよ
END
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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