雅稀
で…呼び出されてきたのは良いものの…
雅稀
何ですかこの惨事は!!!
雅稀
院長!!
葉月
あはは〜、ごめ〜ん
雅稀
何が「ごめ〜ん」ですか!
雅稀
さっさと血拭いて下さい!
葉月
え〜、もうちょっと採取させてよ〜
雅稀
駄目です、また貧血で倒れてても放置しますよ
葉月
嘘
雅稀
まあ…で、要件は何ですか?
葉月
いやぁ、ヒシ君の件でちょっとね
雅稀
!
葉月
この前報告書見た時なんだけどね、明らかに症状が悪化してる
葉月
躁鬱の方は振れ幅がだいぶ少なくなってきたから良いんだけど、暗黒病の方がね
雅稀
…薬はもうこれ以上強く出来ません
雅稀
増やしたりしてもヒシ君の負担が大きくなりますし…
葉月
でもこれ以上辛い思いはさせたくないでしょ?
雅稀
そうですけど…
葉月
よし、もう一段階強いのあったよね
葉月
それ出そう
雅稀
え…飲ませるんですか…?
葉月
そうしないと本当に死ぬよ
雅稀
っ……
葉月
…俺だって本当は出したくない
葉月
でも未来で後悔するよりも今を変えた方が良い
葉月
君が1番知ってるはずだよ
雅稀
……分かりました
葉月
次はあめ先生呼んで来てくれる?
雅稀
はい、失礼しました…
雅稀
はぁ……
ヒシ
雅稀先生…?
雅稀
ヒシくん…
ヒシ
どうしたんですか?
雅稀
何でもないよ、もうどこも痛くない?
ヒシ
はい…
雅稀
なら良かった(撫で)
ヒシ
、?
雅稀
絶対助けるからね