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これは、愛に飢えた兎と愛で満たしたい猫の2匹の恋物語。
S
この街ももう見慣れた景色。
色々な声が飛び交う繁華街を、僕は ひとりで歩いていた。
S
僕は数ヶ月前から、ここを歩く度、 自分を満たしてくれそうな男を探していた。
S
毎日毎日、良さそうな獲物を捉えては持ち前の可愛さを使い、堕としていく。
S
だが、それもただの一夜限りの関係な訳で。
S
そう、僕、初兎は 愛に飢えていたのだ。
所詮体だけの使い捨て人形だとでも思われているのであろう。 数々の男達の中で、誰も自分の体など気に掛けてくれた者は、一人もいなかった。
ましてや、好き。という言葉すらも伝えてもらった覚えはない。
S
今日も今日とてこの街を歩く。
I
俺は、Ifは、人を心から愛したいが故に愛が重すぎると言われる事が多い。
そのせいで、自分と付き合った奴は全員離れていった。
I
俺は女性が苦手だ。
体中から香る強い香水の匂い。 わざとらしい可愛子ぶった仕草。
その何もかもが全て嫌だ。
I
S
中々見つからへん。 今日は調子悪いな……
S
そう思い、家の方向に向かおうとした瞬間だった。
どん っ
I
S
いきなり高身長な人とぶつかってしまった。
S
謝る際にちら、と顔を覗く。
え、待ってイケメンやん。 よっしゃ予定変更。
I
にこっと微笑む彼。
このままいつも通り…
S
少し上目遣いをしつつ、ボディタッチも忘れずに。
大体はこれで落ちるねんけど…ど~やろ 。
I
よし、誘導成功 。
満たしてくれますように
どん っ
I
S
何か低身長の人とぶつかる。
S
ちら、と此方の様子を伺うように覗いてくる彼。
え、待って可愛い。
I
咄嗟に出た言葉と共に、微笑みを添えておく。
S
うるゞとした上目遣い、それに加えて小さな手でのボディタッチ。
……うん、やばい。 可愛すぎやろこの子。
I
可愛さと、その中に混じった少しの妖艶さの誘惑に負け、俺はされるがままに路地裏の方に向かった 。
沢山 満たして あげられますように