カユイカユイ

一週間後

一週間後

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私は志織の言うままに路地裏まで行き

そこに止まる怪しげなグレーのバンのドアにノックした

車の窓が半分開き、中から男の手が出てきた

私は志織から貰った大量の金を渡した

男は紙袋を私に投げた

私はそのまま走るように帰り、志織の家のポストに紙袋を投げつけるように入れた

志織はシンナーでおかしくなってる

幻覚も見えているみたいだし

あれから私は何度もシンナーを買わされた

志織に何度もやめさせようとしたが

聞く耳をもたなかった

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一週間後

もう志織は二語文しか喋れない

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ドアをたたく音

志織の皮膚は全部剥けていた

全身から血が出てドロドロしている

原型を留めていなかった

髪も抜け落ちていて、目も血走り黄色くなっていた

歯もシンナーのせいでボロボロ

爪も剥がれているか割れているかで痛々しい

警察に通報した

もっと早く、志織がシンナーに手を染めてすぐに気づいていれば

早く警察に通報していれば

志織はこんなことには

もう元には戻れないだろう

パトカーの音が近付いてくる

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志織が逃げていく

そして衝突音

悲鳴

嫌な音

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