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闇の中を進む。
足音はない。
呼吸も、無駄な動きも。
終わるのは一瞬だった。
背を向けるとき、
赤い布が風を受けて揺れる。
それだけが、
そこに誰かがいた証だった。
バイクで戻る途中、
イヤーピース越しに、声がする。
無事?
黒堂 緋月
よかった。
玄関のドアを開けると、
深く息を吐いた。
黒堂 緋月
夜風が肩に触れ、
冷たくて、
少しだけほっとした。
黒堂 緋月
誰も答えない。
でもそれでいい。
家にいるというだけで、安心できる。
靴を揃えながら、緋月は思う。
__家は戦場じゃない。少なくともここだけは。
黒堂 零
背後に立っていた零は、
書類を手にしている。
黒堂 零
黒堂 緋月
黒堂 零
黒堂 緋月
黒堂 緋月
黒堂 零
玄冥の存在は遠くても、
気配は常に近い。
黒堂 緋月
黒堂 零
黒堂 緋月
黒堂 零