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Scarlet

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Scarlet

3 - 第3話

2026年02月23日

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闇の中を進む。

足音はない。

呼吸も、無駄な動きも。

終わるのは一瞬だった。

背を向けるとき、

赤い布が風を受けて揺れる。

それだけが、

そこに誰かがいた証だった。

バイクで戻る途中、

イヤーピース越しに、声がする。

無事?

黒堂 緋月

問題ありません。

よかった。

玄関のドアを開けると、

深く息を吐いた。

黒堂 緋月

ふぅ、

夜風が肩に触れ、

冷たくて、

少しだけほっとした。

黒堂 緋月

ただいま……

誰も答えない。

でもそれでいい。

家にいるというだけで、安心できる。

靴を揃えながら、緋月は思う。

__家は戦場じゃない。少なくともここだけは。

黒堂 零

おかえり。

背後に立っていた零は、

書類を手にしている。

黒堂 零

……問題なかったか?

黒堂 緋月

はい。無事です

黒堂 零

怪我は?

黒堂 緋月

ありません

黒堂 緋月

…父さんは?

黒堂 零

まだ会議中だ。

玄冥の存在は遠くても、

気配は常に近い。

黒堂 緋月

黒崎さんは?

黒堂 零

台所。紅茶淹れてたぞ

黒堂 緋月

ありがと。

黒堂 零

うん

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