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桃青

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桃青

5 - 桃青

♥

8

2021年06月09日

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丸田

さぁて、帰るかぁ!

だな、楽しかったわw

僕も凄い楽しかった!
ほんとありがとう!

それなら良かったw
じゃあ俺らこっちだから

ういっすー!

桃達は青に手を振った後 後ろを向き歩いて行った 青はその後ろ姿を見ながら 鼻子に渡す時どう伝えようかと 考えた

んん、まさか桃くんが1回で
取ってくれるなんて…
いや、凄すぎるわ…僕が下手なだけかw

青は嬉しそうに目を細め クマのぬいぐるみを見つめた

なんか、僕が貰ったみたいだな…

いやいや!違う違う、 これは鼻子にあげるためのクマだから! 明日辺り渡すか…

青はもう一度腕の中にある ふわふわのクマのぬいぐるみを 見つめ、家への帰路を歩いた

鼻子

青、おはよー

んぁ、鼻子おはよー
昨日帰り大丈夫だった?

鼻子

大丈夫よw
青達はあの後どうだったの?

僕らはちょっと適当に遊んで
帰ったよ、てかさ、鼻子放課後ちょっと
渡したいのあるんだけど大丈夫?

鼻子

え?
えっと、大丈夫だけど、

おっけ!
んじゃ帰る時頼むわァ

鼻子

ん、分かったわ
取り敢えず教室行きましょ

ういー

青の後ろを着いて歩く鼻子は 密かに口元を緩ませ 胸を弾ませていた

授業が次々に終わり あっという間に放課後 周りの人達がザワザワと教室を出て行く

やぁっと終わったぁ!!
疲れたわァ…

鼻子

お疲れ様w
青半分寝かけてたわよねw

いやあ、もうね、眠過ぎてやばいんよw

鼻子

まぁいつもの事ねwww

んぁ、そうそう、えっと渡したいのがあって

青はガサガサと大きい紙袋を漁る 鼻子も気にはなっていたが封が 閉じられていたので中が見えなかった 青の手元を見ていたらヒョイっと 可愛らしいふわふわの耳が顔を出した

鼻子

え…?!
これ…っ

あの後ずっとやってたんだけどさぁw
中々取れなくて、

鼻子

嘘っ、ずっとやってたの?!
え、これどうやって、

僕もね、頑張ったんやけどもw
取れなかったからさ、桃君が結局取ってくれて、

鼻子

桃先輩が…?

いやぁ、なんか、鼻子がどうしても欲しそうだったから、と思って、

鼻子

…うん、欲しかった、
ありがとう!頑張ってくれたのね

青は少し申し訳なさそうに鼻子の様子を伺う そんな姿を見て鼻子は微笑み 本当にありがとう!と言った 青は安心した様に、良かった!と笑った

鼻子

じゃあ、帰ろ!

ふぅー、やっと帰れるわァ

鼻子

直ぐじゃないw

僕からしたらめちゃくちゃ長いから!

鼻子

はいはいwww

なぁな、丸田この後暇だったりする?

丸田

おー、もうすげぇ暇よ、暇すぎて禿げるわァ

それで禿げたらやばいだろwww

丸田

もう禿げ始めてるわwww

もうアウトじゃねぇかよwwww

――で――だよ!w

鼻子

―――…じゃないw

お、あお…!

丸田と話していると後ろから 青の声が聞こえ、桃はパッと振り返った と、隣には鼻子が居る、それはいつもの事だ 桃が注目したのは彼女の腕の中にあるもの それは昨日桃が青の為に取ったはずの クマのぬいぐるみ

丸田

あれ?あのぬいぐるみって、お前が
ちっこい子にあげたやつじゃね?

あぁ、だな…、

そっか、何であんな笑顔だったのか… 疑問ではあったけど今わかった、 鼻子ちゃんにあげたかったからあんな必死で 取れた瞬間すげぇ嬉しそうだったんだな、 あー、何だろ、わかんねぇけど、 すげぇショック…

…あ、桃くん!丸田くん!

丸田

うわ!俺初めて名前呼ばれた!よぉ!

鼻子

こんにちは

あぁ、うん、こんにちは

すげぇ、なんかいつもだったら、 普通に話せんのに、ちゃんと俺笑えてっかな 何でこんな、モヤモヤすんだろ… わかんねぇ、俺すげぇ変なやつみたいだな…

丸田

つか桃なんか今日あんじゃねぇの?
さっき暇かどうか聞いてきたじゃん?w

あぁ、そうだったwごめん青と鼻子ちゃん
俺ちょっと用事あるからさ、またな

あ、そっか、ごめん、用事あったのに!

んゃ、平気w
気をつけて帰ってな

うい!ありがと!
また!

鼻子

はい、また

丸田

んじゃなぁ!!

丸田の声にそうだ、と思い出し桃は青達に また、と言い、丸田の腕を引きながら足早に 門から出て行く

はぁ…悪い、丸田
すげぇ助かったわw

丸田

何がよwww

んゃ、なんも無いww

丸田

つかどこ行くんだよw

あぁw
ちょっとCDショップ行きたくてさw

丸田

んだよ、それだけかよぉww

丸田はいつも通り笑う桃を見ると 安心した様に笑った 桃もまたその丸田の優しさに気付いていた

いや、凄い欲しいのがあってさw

丸田

なるほどなw
俺歌とかってあんま聴かないからなぁ…

俺もあんま聴かなかったんだけどさ
この間出掛けてたら流れてて
普段だったらなんか流れてんな、ってくらいだったんだけど、すげぇいい曲でさw

丸田

へぇ!珍しいじゃん!

そうなんだよねー

丸田

どんな曲なのよ?

ん~、好きだ好きだ 憎むくらい
好きで好きが 終われないって、歌詞があんだけどさ

丸田

へー、なんか失恋ソングみたいなやつ?

うん、多分そんな感じ、なんか凄い心に染みちゃってさw

丸田

なるほどなぁww
いいじゃんよ、じゃ行こうぜ

おう、さんきゅw

何故か、その曲が桃の頭から離れなかった いい曲だからかもしれない、だが、何か 惹かれる意味が他にある様な気がしたのだ 彼はソレにまだ気付いていない

はぁー、また1日が始まるなぁ…

鼻子

まぁ、頑張りなさいよw

へーい…

先生

はーい、席付け~、HR始めるぞー

青はハキハキとした講師の声に まだ冴えきっていないぼんやりとした目を 前へ向けた

先生

HR終わるぞー、授業の準備しとけよー

んぁ、もうHR終わったのか、早くない?

鼻子

あんた寝そうになってたじゃないw
次化学だから移動よ

化学かぁ…、あぇ?!
やべぇ!教材忘れたんだけど!!

鼻子

は?!青また忘れたの?ww
またこりゃ、運ばされるわね…お疲れw

まぁじぃかよぉお!!

青は教材を忘れた事に気付くと また面倒事を頼まれると、頭を抱えた

鼻子

煩いわよww
仕方ないわなwまぁ私は今日用事あるから
手伝えないけど、頑張ってw

はぁー、、頑張るわぁ…

鼻子

まぁ、また今度手伝うわよ

鼻子の言葉に頼むわ、と言うと はぁ、と、もう一度大きな息を吐いた

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