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14曲目 (1回出してる曲です)

「雨の匂いに懐かしくなるのは何でなんでしょうか。」

「夏が近づくと胸が騒めくのは何でなんでしょうか。」

「人に笑われたら涙が出るのは何でなんでしょうか。」

「それでもいつか報われるからと思えばいいでしょうか。」

さよならって言葉でこんなに胸を裂いて

今もたった数瞬の夕焼けに

足が止まっていた

「先生、人生相談です。」

「この先どうなら楽ですか。」

「そんなの誰にでもわかりはしないよなんて言われますか。」

「ほら、苦しさなんて欲しいわけない。」

「何もしないで生きていたい。」

「青空だけが見たいのは我儘ですか。」

「胸が痛んでも嘘がつけるのは何でなんでしょうか。」

「悪い人ばかりが得をしてるのは何でなんでしょうか。」

「幸せの文字が¥を含むのは何でなんでしょうか。」

「一つ線を抜けば辛さになるのはわざとなんでしょうか。」

青春って値札が背中に貼られていて

ヒッチコックみたいなサスペンスを

どこか期待していた

「先生、どうでもいいんですよ。」

「生きてるだけで痛いんですよ。」

「ニーチェもフロイトもこの穴の埋め方は書かないんだ。」

「ただ夏の匂いに目を瞑って、」

「雲の高さを指で描こう。」

「想い出だけが見たいのは我儘ですか。」

「ドラマチックに人が死ぬストーリーって売れるじゃないですか。」

「花の散り際にすら値が付くのも嫌になりました。」

「先生の夢は何だったんですか。」

「大人になると忘れちゃうものなんですか。」

「先生、人生相談です。」

「この先どうなら楽ですか。」

「涙が人を強くするなんて全部詭弁でした。」

「あぁ、この先どうでもいいわけなくて、」

「現実だけがちらついて、」

「夏が遠くて。」

「これでも本当にいいんですか。」

「このまま生きてもいいんですか。」

「そんなの君にしかわからないよなんて言われますか。」

「ただ夏の匂いに目を瞑りたい。」

「いつまでも風に吹かれたい。」

「青空だけが見たいのは我儘ですか。」

あなただけを知りたいのは我儘ですか

15曲目

言って

あのね、私実は気付いてるの

ほら、君がいったこと

あまり考えたいと思えなくて

忘れてたんだけど

盲目的に盲動的に妄想的に生きて

衝動的な焦燥的な

消極的なままじゃ駄目だったんだ

きっと、人生最後の日を前に思うのだろう

全部、全部言い足りなくて惜しいけど

あぁ、いつか人生最後の日、

君がいないことを

もっと、もっと、もっと

もっと、ちゃんと言って

あのね、空が青いのって

どうやって伝えればいいんだろうね

夜の雲が高いのって

どうすれば君もわかるんだろう

言って

あのね、私実はわかってるの

もう君が逝ったこと

あのね、わからず屋って言うんだろうね

忘れたいんだけど

もっとちゃんと言ってよ

忘れないようメモにしてよ

明日十時にホームで待ち合わせとかしよう

牡丹は散っても花だ

夏が去っても追慕は切だ

口に出して声に出して

君が言って

そして人生最後の日、君が見えるのなら

きっと、人生最後の日も愛をうたうのだろう

全部、全部無駄じゃなかったって言うから

あぁ、いつか人生最後の日、君がいないことがまだ信じられないけど

もっと、もっと、もっと、もっと

もっと、もっと、もっと、君が

もっと、もっと、もっと、もっと

もっと、ちゃんと言って

16曲目

身体の奥 喉の真下

心があるとするなら君はそこなんだろうから

ずっと前からわかっていたけど

歳取れば君の顔も忘れてしまうからさ

身体の奥 喉の中で 言葉が出来る瞬間を僕は知りたいから

このまま夜が明けたら

乾かないように想い出を

失くさないようにこの歌を

忘れないで もうちょっとだけでいい

一人ぼっちのパレードを

ずっと前から思ってたけど

君の指先の中にはたぶん神様が住んでいる

今日、昨日よりずっと前から、ずっとその昔の昔から。

わかるんだ

身体の奥 喉の真下

君の書く詩を ただ真似る日々を

忘れないように

君のいない今の温度を

乾かないような想い出で

失くせないでいたこの歌で

もう少しでいい もうちょっとだけでいい

一人ぼっちのパレードを

17曲目

もう忘れてしまったかな

夏の木陰に座ったまま、

氷菓を口に放り込んで風を待っていた

もう忘れてしまったかな

世の中の全部嘘だらけ

本当の価値を二人で探しに行こうと笑ったこと

忘れないように 色褪せないように

形に残るものが全てじゃないように

言葉をもっと教えて 夏が来るって教えて

僕は描いてる 眼に映ったのは夏の亡霊だ

風にスカートが揺れて 想い出なんて忘れて

浅い呼吸をする、汗を拭って夏めく

もう忘れてしまったかな

夏の木陰に座った頃、遠くの丘から顔出した雲があったじゃないか

君はそれを掴もうとして、馬鹿みたいに空を切った手で

僕は紙に雲一つを描いて、笑って握って見せて

忘れないように

色褪せないように

歴史に残るものが全てじゃないから

今だけ顔も失くして

言葉も全部忘れて

君は笑ってる

夏を待っている僕ら亡霊だ

心をもっと教えて

夏の匂いを教えて

浅い呼吸をする

忘れないように

色褪せないように

心に響くものが全てじゃないから

言葉をもっと教えて

さよならだって教えて

今も見るんだよ

夏に咲いてる花に亡霊を

言葉じゃなくて時間を

時間じゃなくて心を

浅い呼吸をする、汗を拭って夏めく

夏の匂いがする

もう忘れてしまったかな

夏の木陰に座ったまま、氷菓を口に放り込んで風を待っていた

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曲名(全てヨルシカさんの曲です) 14、ヒッチコック 15、言って 16、パレード 17、花に亡霊

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