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夢主
あの、話って？
夢主
(ちょっと話すためにこんなにみんなから離れる必要あるか？)
姫子
夢主くんはさ、
ゴクリ、無意識に生唾を飲んだ
姫子
どうして私のことを見ないの？
姫子
私こんなに可愛いのに
夢主
…？
姫子
私はみんなに愛されるべきなのに
姫子
アンタだけよ
姫子
アンタだけ私を愛してない
夢主
？
夢主
(何の話だ？)
夢主
姫子ちゃんのことは好きだよ
夢主
姫子ちゃんは東卍に所属してるってわけではないけど、
夢主
俺らの、仲間でしょ？
姫子
そう言うことじゃないの!!!!!
姫子
それは愛じゃないでしょ!!!!!?????
姫子
それにみんなアンタのことばっかり見て私のこと愛してくれないじゃない!!!!!
姫子
だったら！
姫子
だったらもうアンタは
姫子
”要らない”わ
夢主
…何そのカッター
ぐさり
姫子が自分の左腕をカッターで刺す
姫子
…うッ
夢主
おい!!何してんだ!!!!!やめろ!!!!!
慌てて姫子が右手に握るカッター を奪い
姫子を地面に押さえつけた
今しがた姫子が自ら傷付けた 左手の傷口を抑えてやる
夢主
何してんだ…
夢主
(良かった傷は…浅い)
夢主
(でも出血量は多いな…)
夢主
姫子、救急車…
キャーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
夢主
うわっ！びっくりした、
姫子
きゃぁぁぁぁ!!!!!!助けて!!!!!
ドラケン
どうした!!!!!?????
三ツ谷
姫子!!!!!???
マイキー
どうした!!???何が───
夢主
あ！
夢主
ちょっど良かった！
夢主
あの、救急車を──！？
ドガッ
夢主
がッ！！？
体が重力に逆らって吹っ飛ぶ
夢主
いっ…！！？？
マイキー
何してんだ
息が止まるような威圧感
夢主
な、にって、止血、、を
夢主
(痛ぇ…これ結構強めに蹴られたな…)
ドラケン
嘘言ってんじゃねぇぞ
夢主
？嘘、なんて
マイキーに蹴られた腹がズキズキ痛む
夢主
(骨が折れないように一応は手加減されてたのか)
夢主
そんなことより、救急車、、
三ツ谷
そんなことより？
三ツ谷
姫子に怪我させたくせに、「そんなことより」？
夢主
？怪我させた…？
場地
テメェが姫子をそのカッターで切りつけたんだろ
場地が私の握る血塗れのカッターを指さす
夢主
こ、これは！
千冬
言い訳なんて見苦しいぞ、夢主
姫子
夢主君に、付き合えって言われて、断ったら、カッターで、、ッ
しくしくと泣き出す姫子を見て 東卍メンバーの怒気が膨れ上がった
マイキー
…見損なった
ドラケン
お前がそんなクソ野郎だったなんて知らなかったな
三ツ谷
姫子に謝れよ
姫子
夢主君、！その、謝ってくれるなら、許してあげる、から、
姫子
だから、謝って
千冬
姫子は優しいな
口々に謝れと私を罵る彼らの後ろで
姫子がニヤりと嘲笑ったのが見えた
夢主
あぁ、俺、はめられて──
今更気付いて自嘲するように笑えば
マイキーが座り込んだ私に 右足を振り上げるのが見えた
暗転
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