一覧ページ

咲き誇り､消えてゆく君

第6話 - 第6話

2025年10月21日

#ぶるーろっく

#御影玲王

#花咲き病

甘雪

玲王

あ...

士道

玲王ちゃん!!!

玲王

(花のところを手でおさえる)

士道

(玲王に駆け寄る)

士道

ダイジョブｯ!?!?

玲王

士道ｯ、

士道

無理しないで、!!!

黒名

え、あ

凪

どういうこと...

凪

どうして玲王から花が......?

士道

......

玲王

...

絵心

あーあー

玲王

士道

黒名

凪

...?

潔

あ...???

絵心

えー、御影玲王。

絵心

至急、俺の所に来い。

絵心

至急だ。

絵心

士道龍星も同行しろ。

絵心

いいな。

ブツｯ

玲王

...行くぞっ

士道

はいよ。

玲王

(よろよろと歩く)

士道

(玲王を支えながら歩く)

玲王と士道が去った後

凪

...おい、みつあみ。

黒名

......みつあみじゃない、黒名だ。

凪

......んなことより、お前何か知ってんじゃねぇの。

潔

確かにな、玲王と同室だし。

黒名

...知らない、

凪

...あっそ、

玲王

けほ、

士道

大丈夫だからね、玲王ちゃん

玲王

ん、

士道

あ、そろそろつくよ。

玲王

ありがと

士道

失礼するねぇ、

絵心

...入れ。

玲王

失礼します、

絵心

さて、呼び出した訳だが、

絵心

士道龍星、お前は知っているのか

士道

...玲王ちゃんの病気のことっしょ?

絵心

...やはり、知っていたのか、

士道

うん

絵心

それで、御影玲王

玲王

...はい

絵心

お前の病気は進行している。そうだろ

玲王

...そう、ですね

絵心

今回ので、顔の4分の1が花になってしまった。

絵心

さらに、大勢に見られてしまった。

玲王

はい。

絵心

今回は、「顔の4分の1」で済んだな

士道

...は???

士道

「済んだ」、???

士道

顔の4分の1「も」失ったんだぞ!?

士道

「済んだ」で済む話かよっ!?!?

絵心

...普通はそうだな。

士道

「普通は」??

絵心

御影玲王の命は、後もって一週間前後だ。

士道

......は、???????????????

玲王

...

絵心

つまりは、明日にでも死んでいるのかもしれない。

絵心

そんな状況だ。

士道

(玲王を見る)

玲王

(うなずく)

士道

そんな、...

絵心

花咲き病は、いつ死ぬかわからない病気だ。

絵心

だから、「顔の4分の1で済んだ」話なんだ。

士道

...そっか

士道

もう、長くて一週間しか一緒に過ごせないのか...

絵心

......いや、

士道

絵心

そこでだ、

絵心

御影玲王。

玲王

はい?

絵心

このまま、病院で時寿命を伸ばしゆっくり死んでいくか、ここではやく死ぬか。

絵心

どちらか選べ。

玲王

......

絵心

...

玲王

ここで、死にます。

玲王

死ぬなら、皆の所で死にたい。

絵心

...そうか。

絵心

戻っていいぞ。

玲王

はい。

玲王

失礼しました。

士道

...失礼した...

士道

...ごめん、玲王ちゃん

玲王

ん、??

士道

俺、先に戻ってるね...

玲王

分かった。

士道

そんじゃ...

士道が去る

凛

...なぁ、

玲王

うぉっ!!!

玲王

びっくりしたぁ、

凛

...すまん。

玲王

あ、いや別に...

凛

..................

玲王

.........

凛

お前、その顔...

玲王

あ、...

玲王

これはちょっと...

凛

......花咲き病、だろ?

玲王

...え、??

凛

...なんで知っているか、ってことか??

玲王

い、いや

凛

見たんだ、今朝の飯の時間の事を。

凛

そこで知ったんだ。

玲王

......

凛

...そう、警戒するな。

玲王

...

凛

...自分だけ秘密を知られたら嫌だよな。

凛

分かった、

凛

俺の秘密を言う、それでいいか?

玲王

え、そんな、すぐ言っていいのか...??

凛

???、別に

凛

まぁ、俺はお前の秘密を知ってるし...

凛

そこは平等に、って感じ...だな

玲王

...ふはっ!

凛

玲王

お前、いい奴だな！

凛

...そうか、??

玲王

ああ、!!!

凛

...んで、俺の秘密だが、

凛

俺は、

花吐き病だ。

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

甘雪

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

咲き誇り､消えてゆく君

第6話 - 第6話

作者の他の作品すべて見る

#ぶるーろっくの新着小説
一覧

関連するタグ

咲き誇り､消えてゆく君

第6話 - 第6話

作者の他の作品すべて見る

#ぶるーろっくの新着小説一覧

関連するタグ

#ぶるーろっくの新着小説
一覧