父
……今帰ったぞ

菜々
あ、ただいまです。

母
おかえりなさい。

髪がロングで後ろに1つで結んである優しそうな若い女性が立っていた。
父
さぁ。飯にしようか

母
そうね(ニコッ

菜々
……

母
さっ!

母
菜々も座って!

母
夕飯にしましょう!

菜々
あ、う、うん!

菜々
(この人が母さんでいいのかな…)

菜々
(でも私全然お腹空いてないのよね…)

菜々
(いいえ)

菜々
ごめんあんまり欲しくないな…

母
そう…?またお腹減ったら言いなさいね。

菜々
ありがとう。

父
………菜々。

菜々
えっと…は、はい?

父
お前はまだ9歳…

菜々
(えっ?)

菜々
(私は13歳よ?)

菜々
!

菜々…勇者様は本来は13歳…でもそれでは魔王を倒せない…
菜々
(あ、なるほどです…)

父
………いつしか…お前が勇者になる

菜々
!

母
ちょ、あ、貴方ッ!

父
………

母
あ…す、すみません…

父
……話を戻そう

父
"この村のどこか"に、"勇者にしか装備出来ない剣"がある。

菜々
(勇者にしか装備出来ない剣?!)

父
……私は、勇者が使っていた剣……「天空の剣(つるぎ)」を探し、無事、見つけることが出来た…

菜々
!

菜々
(天空の剣…!)

父
しかし「天空の剣(つるぎ)」を装備することは出来なかった。

菜々
…💦

父
私は選ばれなかったッ!

父
死ぬ勢いで修行したのにッ!

菜々
……

お気の毒に…この人は死ぬ勢いで強くなろうと……勇者なろうとしているのにッ
父
…クソッ………

母
…………貴方。

父
ッ……すまない。

父
見苦しい所を…

菜々
………………ります…

母
…え?

菜々
私は…………なります…

父
なんと申した…?

菜々
私は絶対勇者になります。

菜々
それまで待っててください…
