二学期
10月
〜Part3〜
〜回想〜
昔、聞いたことがある。
人間と結婚した悪魔の話
とある日、人間界に降りた一人の悪魔が、とある女性に助けられたそうだ。
その女性はとても優しく、美しく、とても素晴らしい女性だったそうだ。
そして、嫌われることを前提にその女性に自分が悪魔であることを話すと、一度も笑わず、最後まで聞いてくれた。疑いもせず、その女性は言った。
「悪魔の貴方も好き」
その言葉に衝撃を受け。その女性に一目惚れした悪魔は、そのことを自分の父に話し、結婚を認めてもらおうと、一生懸命頑張ったが、決まりがあるため、頑なに断ったそうだ。
その法律に腹を立てたその悪魔は、父親の許可なしに、勝手に結婚し、人間として生きることを決め、父親に話しに行くと、その悪魔は王の座を追放され、無能な人間へと転生させられ、地獄に行く運命を定められたと。
これは、俺が小さい頃から聞かされた話だ。
この話をいつも寝る前に聞かされては、「お前はこんな風になるな」と、父上は必ず忘れることなく言った。
俺は当時、次期王になれることはとても喜ばしいことだと教え込まれていたため、「このようなことをするのはとても愚かなことだ」と、考えていた。
でも…何故だか今は、この話に出てくる悪魔の気持ちがわかるかもしれない。
そして、俺は最終的に辿り着いた。
この話に出てくる悪魔こそが、
俺の血が繋がった
お爺様であること
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なんか…怒ってる?
もしかして…他の人たちと仲良くし過ぎちゃったかな…
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ドクンドクンドクン
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そこに立っていたのは
鋭い牙
黒く大きな羽
畝る尻尾
天を刺すほどの角
いつもの青色ではない赤く血の気がひく眼
そして…
みたことがないほどの長い爪
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僕が死に物狂いで探していた同じ学校の悪魔
法律なんて破ってまで一緒になりたかった好きな人
その二人が、一人となって僕の目の前にいる
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バサッ
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僕があまりにショックを受けたせいで、油断していた。
気が緩み、床に倒れ込んだと同時に
僕の背中に翼が生え
頭に金色に光る輪が出て
元々白かった肌が更に白くなり
気絶した
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子供頃の💙
子供頃の💙
お父様
お父様
子供頃の💙
お父様
お父様
お父様
お父様
お父様
お父様
お父様
子供頃の💙
お父様
お父様
子供頃の💙
お父様
子供頃の💙
お父様
お父様
お父様
子供頃の💙
お父様
お父様
子供頃の💙
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グギッ
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(もう、法律なんてどうでもいい。)
(一生💙を守れるなら、もうこの身分も、この寿命も…全ていらない)
(俺を追放したけりゃすればいい。地獄に落としたいなら俺だけにしろ。もういいんだ。)
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あれ?なんで泣いてるんだろ?
簡単なことだよ?
今すぐに目の前の悪魔を刺し○せば、僕はもう神だよ?
英雄だよ?
なのに…どうして…手が…言うことを聞かない…
あれ…?
なんで悪魔とは恋できないの?
僕は…今ここで大切なものを壊してまで神になりたいの?
違う
そんなんじゃない。
僕は一つになりたい。
法律?そんなの知らない。破っても別にいい。
破れば次期の神は取り消し?
勝手にすれば?
天使失格?
だからなに?
父親からの期待は?
そんなの勝手に期待した方が悪いでしょ?
じゃあ、この告白の答えは?
…
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コメント
10件
やっとくっついた!!!最高かよ
フォロー失礼します🙇♀️🙏
やっと結ばれたぁぁ! でも何かこの後に2人にとっては嫌なことがありそう...