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ここは誰もいない
何も無い
ただ、不思議な場所だった
？？？
なんだお前...どこから来た
姫奈
え、と...
姫奈
ここは...
？？？
お前...何もわかんないのか？
姫奈
えっと...私の名前は...き、姫奈で
姫奈
どこに...いたの...
？？？
大丈夫か？
？？？
取り敢えずこい
姫奈
は、はい...
誰だかわからないけど、助けてくれるような気がしてついて行く...
姫奈
あ、あの...名前は...
？？？
あ？なんで言わなきゃなんねぇんだよ…
？？？
まぁおまえの名前聞いてんだしな...
多谷
俺は多谷だ
姫奈
多谷...さん...
姫奈
あの...多谷さんって
姫奈
吸血鬼とかですか...？
多谷
えっ...
多谷
それは今はどうでもいい
姫奈
ご、ごめんなさい(泣)
多谷
お、おい泣くなよ...
多谷
すまん
多谷
俺が悪かった...
姫奈
ｸﾞｽｯ...
多谷さん...吸血鬼なのかな...
まぁあったばっかりだし…教えてくれるわけないよね...
姫奈
あの...どこに行くんですか？
多谷
あ、えっと...
多谷
俺ん家
姫奈
多谷さんの家？
多谷
おう...
多谷
お前、記憶ないんじゃ家まで帰れねぇだろ
姫奈
ま、まぁ...
多谷
今日は俺ん家で我慢しろ
姫奈
わ、わかりました
いきなり多谷さんの家...
緊張する...
多谷
着いたぞ
姫奈
ここが...多谷さんの家...
姫奈
一人暮らしなんですか？
多谷
ま、まぁ一人暮らし...だな
姫奈
そうですか...
二人っきり...
なんか恥ずかしいな...
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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