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ねこねこにゃんこ
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#〔インターネット少年/少女〕
狸野 ゆゆせ
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コメント
1件
すがさん、第10話読みました…! もう、2人の通話シーンが甘酸っぱすぎて、ずっとニヤニヤしちゃいました🤍 「好きすぎじゃない?」ってレイがからかうとこ、ひかりの間の取り方が完璧で、2人とも絶対意識してるじゃないですか…! 「ただの同期」って言い聞かせてるけど、最後の「楽しみにしてる」って声、絶対本音混じってるやつだ…。 両片思いの距離感がリアルで、次がすごく気になります!🌙
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
通話がつながって、まだ一分も経っていない。 それなのに、朝比奈ひかりはすでに少しだけ疲れていた。 理由は簡単だ。 目の前にいるわけでもないのに、月城レイのことを意識してしまうから。 昨日、事務所の先輩に言われた言葉が、頭から離れなかった。
――お前らって、本当は付き合ってるの? あのときは、二人そろって全力で否定した。 付き合ってなんかいない。 そんな関係じゃない。 ただの同期で、気が合って、一緒にいると楽しいだけ。 それなのに。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイの笑い声が、イヤホン越しに聞こえた。 いつもと同じ。 いつも通りの、聞き慣れた声。 それなのに今日は、その笑い声を聞くだけで、ひかりの胸が少しだけ落ち着かなくなる。 おかしい。
本当に、おかしい。
昨日までは、こんなことなかったはずなのに。 いや、なかったわけではない。 レイの言葉にドキッとすることくらい、以前からあった。 ただ、それをいちいち意識していなかっただけだ。 軽口を言われたら言い返す。 褒められたら、からかい返す。
優しくされたら、素直にありがとうと言う。 それで終わりだった。 なのに今は。
月城 レイ
その一言だけで、ひかりは思わず姿勢を正した。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
疑っているような声。 ひかりは、机の上に置いたクッションをぎゅっと抱きしめた。 お願いだから、これ以上聞かないでほしい。 だって、理由なんて自分でも分からないのだから。
月城 レイ
レイが話題を変えた。 明日は、二人で簡単なゲーム配信をする予定だった。 事務所が決めた大きな企画ではなく、二人が自分たちで選んだゲームを遊ぶだけの配信。 準備もそれほど必要ない。
いつも通り、楽しく遊んで、好きにしゃべって、気がついたら時間が過ぎている。 そんな配信になるはずだった。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイがまた笑う。 ひかりも、つられて笑ってしまった。 ほら、普通だ。 いつも通りに話せている。 何も変わっていない。 そう思った、そのときだった。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
時間が止まった気がした。 レイは、何でもないことのように続ける。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
ひかりはクッションに顔を埋めた。 ……危なかった。 今、一瞬だけ別の意味に受け取ってしまった。
「二人でやるのが楽しみ」
その言葉を聞いただけで、嬉しくなってしまった。 ただの同期なのに。 いつも一緒に配信しているのに。 たった一言で、こんなにも気持ちが揺れるなんて。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイが笑う。 ひかりは反論しようとしたけれど、うまく言葉が出てこなかった。 だって、レイは何も悪くない。 悪いのは、勝手に期待して、勝手に照れている自分だ。 分かっている。 分かっているのに。
レイの声を聞いていると、もっと話していたくなる。 明日も話せると分かっているのに、今この時間が終わってほしくないと思ってしまう。 ……こんなの、今までなかった。 いや。 本当に、なかったのだろうか。
しばらく、二人で明日の配信について話していた。 ゲームのルールを確認したり、サムネイルの案を出したり。 ひかりが思いついたことを話せば、レイがそれを少し変えて、もっと面白くしてくれる。 レイが適当に考えた案を出せば、ひかりが笑いながらツッコミを入れる。 作業は順調だった。 そして、ひかりが一つの案をメモに書き込んでいるとき。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
ペンを持つ手が止まった。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイの声は、いつもより少しだけ落ち着いていた。
月城 レイ
ひかりは、息をするのも忘れそうになった。 レイも、同じことを考えていたのだろうか。 自分だけじゃなかったのだろうか。 そんな期待が浮かんで、慌てて打ち消す。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイは少しだけ黙った。 そして、ぽつりと言った。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
ひかりは思わずクッションを抱き直した。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイの声に、少しだけ楽しそうな色が混じった。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
ひかりは言葉を失った。 頭の中が、真っ白になる。 レイは、いつものように笑っていた。 きっと冗談だ。 いつものからかいだ。
そう分かっているのに、すぐに言い返せなかった。 だって。 もし今、「そんなことない」と答えたら。 本当に何とも思っていないと、自分の口で言うことになる。 それが、なぜか嫌だった。
月城 レイ
レイの声がした。 ひかりは、はっと我に返る。
朝比奈 ひかり
ようやく言い返した声は、思ったより大きかった。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイが楽しそうに笑った。 ひかりは顔を覆った。 完全に負けた。 いつもの自分なら、もっと上手に言い返せたはずなのに。
朝比奈 ひかり
勢いに任せて、そう言い返す。 一瞬、沈黙が落ちた。 ……あれ? ひかりは、そっと顔を上げる。 レイから返事がない。 いつもなら、すぐに何か言い返してくるはずなのに。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
自分で言っておきながら、頬が熱くなる。 レイは少しだけ息を吐いた。 そして。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
今度こそ、何も言えなくなった。 冗談のはずだ。 絶対に、からかっているだけだ。 でも、その声はいつもより少しだけ静かだった。 笑っているようにも聞こえるし、そうではないようにも聞こえる。 どちらなのか、ひかりには分からなかった。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
レイは笑った。 けれど、その笑い声も、どこかいつもと違う気がした。 ひかりはクッションに顔を埋める。 もう駄目だ。 これ以上話していたら、本当に変なことを言ってしまいそうだった。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイの笑い声に、ひかりも思わず笑ってしまった。 いつも通り。 そう、いつも通りのはずなのだ。 ただ、いつもより少しだけ、心臓がうるさいだけで。
通話を始めてから、ずいぶん時間が経っていた。 気がつけば、明日の配信準備はほとんど終わっている。 ひかりはメモを保存し、パソコンの画面を閉じた。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
また、笑いが重なる。 この時間が好きだ。 配信中のように視聴者を楽しませなくてもいい。 何か面白いことを言わなきゃと頑張らなくてもいい。 ただ、レイと話しているだけで楽しい。
沈黙があっても、気まずくない。 そんな関係が、ひかりには心地よかった。 だからこそ。 この関係が変わってしまうのが、怖い。 もし自分がレイを好きだと認めてしまったら。
今まで通り、笑って話せるだろうか。 今まで通り、軽口を言い合えるだろうか。 もし、レイが自分をそういう目で見ていなかったら。 今の関係さえ、失ってしまうのだろうか。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
聞かれて、ひかりは少し迷った。 本当のことは言えない。 だから、代わりに笑って答えた。
朝比奈 ひかり
一瞬、レイが黙った。
月城 レイ
それから、少しだけ優しい声で続けた。
月城 レイ
ひかりは、思わず目を伏せた。 ……もう。 本当に、ずるい。
朝比奈 ひかり
それだけ返すのが、精いっぱいだった。
月城 レイ
通話を切る直前、レイが言った。
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
月城 レイ
朝比奈 ひかり
レイは笑った。
月城 レイ
朝比奈 ひかり
通話が切れた。 スマートフォンの画面には、通話終了の表示が出ている。 ひかりはしばらく、その画面を見つめていた。 そして、ゆっくりとスマートフォンを胸元に抱き寄せた。
朝比奈 ひかり
小さく呟く。 好きすぎじゃない? だったら、どうする? そんなの。 そんなことを言われたら、期待してしまうに決まっている。
自分ばかりが意識しているのだと思っていた。 けれど、さっきのレイは、ほんの少しだけ違った気がする。 あの沈黙。 あの声。 いつものようにからかっているだけなのに、なぜか本音が混じっているように聞こえた。
朝比奈 ひかり
そう言いながらも、ひかりは笑ってしまった。 もし、気のせいじゃなかったら。 もしレイも、自分と同じように悩んでいるのだとしたら。 そう考えただけで、胸があたたかくなった。
けれど、まだ確かめる勇気はない。 だから今日も、何も言わずに眠ろう。 明日になれば、いつも通りに戻れるかもしれない。 そう思いながら、ひかりはスマートフォンを枕元に置いた。 ……明日、レイに会うのが楽しみだ。 その気持ちだけは、もう誤魔化せなかった。
一方、月城レイは通話を切ったあと、椅子の背もたれに体を預けた。
月城 レイ
長いため息が漏れる。
月城 レイ
自分でからかっておいて、自分まで動揺してどうする。 ひかりが照れるのを見たかった。 いつも通り、軽口を叩いて笑わせるつもりだった。 なのに。
『レイなんか、私のこと好きすぎなんじゃないの!』
あの言葉を聞いた瞬間、頭の中が真っ白になった。 冗談だと分かっている。 勢いで言い返しただけなのも、分かっている。 それでも、一瞬だけ期待してしまった。 もしかして。
ひかりも、自分と同じ気持ちなのではないか。
そんな考えが浮かんでしまった。
月城 レイ
レイは片手で顔を覆った。 最近、ずっとそうだ。 ひかりと話すと、いつもの自分でいられなくなる。 余裕のあるふりをして、からかって、笑って。
そうしているうちに、ふとした瞬間に本音がこぼれそうになる。 今日だってそうだった。 本当は、明日の配信が楽しみなのはゲームのせいだけではない。
ひかりと話せるから。 ひかりの声が聞けるから。 また一緒に笑えるから。 それが嬉しい。 ただ、それだけのことなのに。 今のレイには、その「それだけ」が、とても大きなことに思えた。
月城 レイ
自分で呟いて、少しだけ笑う。 もし、ひかりが本気でそう聞いてきたら。 自分は、何と答えるだろう。 いつものように冗談で返すのか。 それとも。
月城 レイ
レイはスマートフォンを手に取った。 ひかりとのトーク画面を開いて、何か送ろうとして、やめた。 今さら何を送るというのだろう。
「今日も楽しかった」? 「明日もよろしく」? どちらも、いつもなら気軽に送れる言葉だ。 けれど今は、どんな言葉にも余計な意味を込めてしまいそうだった。
結局、レイはスマートフォンを伏せた。 そして、誰にも聞こえない声で呟く。
月城 レイ
もう、ただの同期という言葉だけでは、説明できない気持ちがある。 けれど、まだそれを言葉にする勇気はない。 だから明日も、いつも通りに笑おう。 ひかりをからかって、言い返されて。 何でもない顔をして、隣にいよう。 たとえその「いつも通り」が、少しずつ難しくなっていたとしても。
レイは、静かに目を閉じた。 明日、ひかりの顔を見たら。 きっとまた、いつもより少しだけ、好きになってしまう気がした。