○○ちゃんが禪院家に
おることで
傷ついとることはわかっとった
でも気づきたくなかった
“捨てる”そんな選択肢を
見なかったんや
いや、見ようとせんかった
俺は○○ちゃんに嫌われとる
そう思っとった
でもそんなこと無かったんやな、、
○○ちゃんは1人で
静かに泣いとった
禪院直哉
○○ちゃんは嘘でも俺たち禪院家に
捨てられとうなかったんやと思う
昔○○ちゃんに聞かれた
『なんでうちは捨てられたん?』って
隠してもと思った俺は
あの時○○ちゃんの実の父親に
言われた言葉を言ったんや
最初○○ちゃんは悲しそうな顔しとった
だから俺は
『○○ちゃんは禪院家の子やろ』
そう言ったら○○ちゃんは笑顔になった
その時思ったんよ
綺麗やって
守りたいって
禪院直毘人
禪院直哉
気づいたら○○ちゃんは
みんなの元に戻っとったみたいや
それからというもの
○○ちゃんは仲良く高専で
楽しく、過ごしてるんやって
禪院家にいた時より生き生きして
呪術師としてももっと強なっとるって
今では特級、、、
すごいよなぁ、、、
活躍してるって聞いた禪院家は
悔しがっとった
俺と当主様を除いて
そして悟くんから聞いたんよ
“○○はすごく笑顔で楽しそうだ”って
禪院直哉
禪院直哉
『、、、3人のおかげだよ』
と風に乗って直哉の耳には聞こえた
他の2人にも聞こえとるといいな
大好きやで
○○ちゃん