ティア
おばあ様!おばあ様!
おばあ様
どうかしたかい?ティア
ティア
今日もおばあ様の昔話を聞きたいのです!
おばあ様
ええ、もちろんいいとも
おばあ様
今日は私の友達のお話をするねぇ
ティア
はい!楽しみです!
おばあ様
あれは…まだ私がティアくらいの小さい頃
子供A
ねぇ見てみて
子供B
うわぁ金髪だ
子供A
あれ絶対貴族の愛人の子よ
子供B
絶対そうだ
子供A
かっわいそw
エリーゼ
(また私の事見てる…)
エリーゼ
(私は別に愛人の子でも無いし貴族の子供でも何でもない)
エリーゼ
(ただの平凡な女の子なのに…)
ティア
ねぇおばあ様
ティア
なんでその女の子は変な目で見られているのですか?
おばあ様
昔はね金髪の女の子って言うと貴族の子供か公爵様とかの偉い身分の方々の子供が多かったのよ
ティア
そうなんですか
ティア
でも平民の子達にもいてもおかしく無いのに…
おばあ様
そうなのですよ、でもその地域では金髪の子で平民の子は居なくてねぇ、色物扱いされてたのよ
ティア
なんか可哀想ですね
おばあ様
ええ、とっても可哀想
おばあ様
それで
エリーゼ
(でも私だって黙ってはいられない、勇気出して違うって言ってやる)
エリーゼ
あっ、あの
子供A
何?何か用?
エリーゼ
あ、
エリーゼ
エリーゼ
えっと…
子供B
ねぇ見てww愛人の子供の癖に心弱っちいwww
子供A
ほんとねwww
子供A
心は弱いくせに髪の色は金髪とかwww
エリーゼ
ち、ちがっ
子供A
黙れ愛人の子供
エリーゼ
いたっ!
子供B
ふふふ、髪の毛引っ張っただけで痛いとかwww
子供A
何?痛いの?離して欲しいのw?
エリーゼ
はな…して…いたっ!
子供A
やだねwww
子供B
今日からあんた私達のおもちゃだからwww
子供B
明日もこの時間にここ来いよ?
子供A
来なかったら
子供A
分かるよね?
エリーゼ
ひっ!
エリーゼ
わ、わかり…ました…
子供A
分かればいいの
子供A
さっ、戻りましょ
子供B
ええ
子供A
じゃあね、愛人の子供
エリーゼ
うぅ…
ティア
こ、これは
ティア
とても心苦しいお話ですね
おばあ様
ええ、話していて胸が苦しくなるわ
ティア
でもこれならおばあ様が黙っていなさそうなのに
おばあ様
え、あ、あぁ
おばあ様
そ、その時はまだその子と会った事が無かったのですよ
ティア
そうなのですね
ティア
(何故おばあ様は慌てているのでしょう…)
おばあ様
でもこの後からはもっと過激な嫌がらせが始まるのよ