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女研BL短編まとめ

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女研BL短編まとめ

15 - 第15話 独占したい(キルニキ)リクエスト

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2024年05月12日

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今日は、配信者仲間同士で飲みに来ている

といってもほぼイツメン

それに、俺以外はみんな同じユニットなので俺が知らない話も多い

ニキ

でさ、あの時のボビーさww

しろせんせー

うるせぇよww

りぃちょ

やれやれーww

キャメロン

あーほらりぃちょくん、お酒こぼれるよ…

ワチャワチャと目の前で繰り広げられる仲間内の笑い話を、俺は基本聞き役として見ている

しろせんせー

んー?キルちゃん

しろせんせー

あんま飲んでないんやない?

しろせんせー

飲まな!

キルシュトルテ

あーうんそうねぇ

キルシュトルテ

ちょっとタバコ行ってくるわ

しろせんせー

お!俺も行く!

俺は1人になりたかったんだけどな…と思いつつ、しろせんせーと共に喫煙所へ向かった

タバコが吸い終わるまでの約3分間、特に話すことも無く無言の時間が過ぎていく

しろせんせー

キルちゃんさ

キルシュトルテ

ん?

しろせんせー

俺の事嫌いなん?

キルシュトルテ

なんでよw

互いに煙を吐きながら、顔を見合わせる

別に嫌いでは無い

ただ気に入らない

アイツと仲がいいから……

しろせんせー

ならいいけど…

キルシュトルテ

どうしちゃったの?ww

しろせんせー

たまに、睨まれてるのかなって思う時あるからさ

キルシュトルテ

あーww

キルシュトルテ

気のせいじゃない?ww

キルシュトルテ

俺、目つき悪いってよく言われるしさw

しろせんせー

気のせい……ならいいんだけどさ

いまいち納得のいっていない顔のしろせんせー

まぁそれもそうだろう

実際今日も何度か睨んでいる

距離が近いんだよ距離が……

お前のいるその場所は本来俺のもののはずなのに……

キルシュトルテ

ふぅ……戻るか

しろせんせー

そうやな

俺たちはまた言葉を交わすことも無く席に戻った

ニキ

お!ボビー、キルちゃんおかえりー!

しろせんせー

おん

キルシュトルテ

あぁ……

まただ…… 先に呼ぶのはしろせんせーの方なんだな

キニイラナイ……

ニキ

ボビーボビー、コレ見てよコレ!

ニキが、しろせんせーにスマホの画面を見せる

キルシュトルテ

(近すぎないか?)

顔を寄せ合いひとつのスマホを見ている2人

りぃちょ

せんせーとニキニキ、キス距離じゃんww

キャメロン

どっちが受けで攻めかなってリスナー喜びそうww

ニキ

お前らすぐそれに繋げんのやめろww

しろせんせー

そうやぞ!

しろせんせー

どうせするならかわいい女がいい

りぃちょ

言い方がグスいww

コイツらは、動画でBLを扱ったからかそういう話に抵抗がない

それはいいんだが、抵抗が無さすぎてすぐにその手の話題で盛り上がるのは面白くない

キルシュトルテ

(イラつくな……)

キルシュトルテ

あー俺、ちょい用事あるからここらで上がるわ

ニキ

え?

イラつきを顔に出さないようにしながら立ち上がろうとする俺を、ニキが縋るような目で見てきた

しろせんせー

あ、そうなん?

しろせんせー

おつかれー

りぃちょ

キルちゃんまたねぇ!

キャメロン

また誘うね!

キルシュトルテ

あぁ、俺の分ここに置いとくわ

俺は財布から金を出すと、テーブルに置いてその場を離れた

外に出ると、少し冷たい風が吹いており、酒で火照った頬を優しく撫でていった

キルシュトルテ

タバコと酒買って帰るか

今日は潰れるまで飲みたい気分だった

キルシュトルテ

路上で吸えないのキツイなぁ

キルシュトルテ

今めちゃくちゃ吸いたいのに

イライラとしながら前髪をかきあげ、帰路へとついた

歩くのも面倒なので、タクシーに乗ってスマホを出すと、いくつもの着信があるのに気づいた

全てニキからの着信だった

キルシュトルテ

ふぅ……仕方ないか

ひとつため息をついて落ち着くと、LINEの画面を開いた

キルシュトルテ

ごめん、今タクシー

ニキ

あーそっか

キルシュトルテ

で、なに?

ニキ

いや……なんか怒ってなかった?

キルシュトルテ

んー?そう思う?

ニキ

思う

ニキ

ずっとイラついてたでしょ?

キルシュトルテ

なんでそう思う?

ニキ

表情とか話し方とか

ニキ

声のトーンが違ったから

キルシュトルテ

あーそう

キルシュトルテ

きづかなかったな

キルシュトルテ

で?

ニキ

で?って

ニキ

なんで怒ってたのか教えてくれないの?

キルシュトルテ

教えたところでどうしようも無いから

キルシュトルテ

教える必要無いかなって

ニキ

なんだよそれ

ニキ

今から行くから

ニキ

鍵開けといて

キルシュトルテ

わかった

タクシーを降りて、近くのコンビニへ行ってそのまま家へ帰った

俺は電気もつけずに部屋着に着替えると、そのままベッドの上に仰向けで寝転んだ

キルシュトルテ

来るって言われてもな

キルシュトルテ

話すことないんだけど

薄暗い天井に向かってそう呟くと、俺はそっと瞼を閉じた

寝たかった訳では無い、ただ落ち着きたかった

ガチャつ

バタバタバタバタ

ニキ

キルちゃん!

ニキ

寝てんの?

ニキ

起きてよ!

キルシュトルテ

んー?

キルシュトルテ

寝てねぇよ

ニキ

そう、ならいいけど……

ニキ

電気くらい付けなよ

パチン

ニキが電気のスイッチを押し、部屋が一気に明るくなった

キルシュトルテ

眩し……

キルシュトルテ

こっちきて

ニキは素直に俺の言葉に従う

そばに来たニキの腕を掴んで、ベッドの上に組み敷く

ニキ

ちょっ……なに?

キルシュトルテ

なに?じゃないよね

キルシュトルテ

あの距離何?

ニキ

距離って?

キルシュトルテ

しろせんせーと顔近くなかった?

ニキ

え?

キルシュトルテ

それに、ずっとイチャイチャしてさ

キルシュトルテ

お前の恋人は俺じゃないのか?

ニキ

ふふふ

キルシュトルテ

なんだよ

ニキ

だって、嫉妬してるキルちゃん可愛くて……

ニキが手を伸ばして俺の頬に手を添えてきた

そして目を細めて優しく笑うと、頬から首へと手を移動させ、俺を引き寄せた

ニキ

俺の彼氏はヤキモチ焼きさんなんだね…

チュッ

軽く唇を合わせるだけのキス

それだけでは足りなくて、俺は噛み付くように唇をむさぼった

キルシュトルテ

チュク…クチュクチュレロレロ

ニキ

んっはぁ……チュク……

甘い吐息をこぼしながらキスに応えてくるニキが可愛くて仕方ない

暫く、その感覚を味わい唇を離してニキの顔を見ると、既に少し蕩けた表情になっていた

ニキ

はぁ…はぁ…キスきもち…

キルシュトルテ

俺も気持ちいい……

ニキ

ね、キルちゃん?

キルシュトルテ

なに?

ニキ

俺、キルちゃん大好きだよ?

キルシュトルテ

うん……

ニキ

誰よりも好き

ニキ

女研のやつらと近いのは、あれはなんも感じないから

キルシュトルテ

どういう意味?

ニキ

キルちゃんと近づくと、すぐにこうなる……

ニキは俺の手を自分の昂り始めたモノへと導いた

ニキ

ね?

ニキ

すぐこうなるの……

ニキ

キルちゃんだけだよ?

目が潤んで上気した顔で見つめられ、たまらない気持ちになった

キルシュトルテ

ニキ……

キルシュトルテ

愛してる……

キルシュトルテ

縛り付けて閉じ込めておきたいくらいに……

ニキ

ふふふ

ニキ

こわぁww

キルシュトルテ

こんな俺は嫌いか?

ニキ

んーん

ニキ

そんなキルちゃんだから大好き

ニキ

ねぇ……

ニキ

キルちゃんのだって感じさせて?

キルシュトルテ

いいよ……

キルシュトルテ

朝まで感じさせてあげる……

俺は、そのままニキの身体に溺れた

きっとこれからも仲間との距離感なんかにイラついたりするだろう

でも、それすら笑ってくれるニキなら一緒にいてくれるような気がする

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