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徠梦
「紅と二重色の影」
徠梦
あの件をよく考え徠梦が主属するクリムゾン・ソナタを維持する本堂ムーンヴェイルに歩み寄ることにした
明るいけど夕方ね
ラ・レーヌ・ルージュ
ツートーン
ある封筒を持ち彼女の姿は高架の影から現れた朱侑梨は、あの頃の放課後と同じ上品な微笑みを浮かべていた
ツートーン
ラ・レーヌ・ルージュ
渡された封筒の中には、一枚の写真と短い指示
ターゲットは地下競売を仕切る男
ツートーン
今日の夜、非合法なオークションが開かれる予定だった
ラ・レーヌ・ルージュ
ツートーン
会場近くの廃ビル屋上に身を潜め、二人はそれぞれの準備を整える
徠梦は静かにボウガンを組み立て、朱侑梨は細身のサプレッサー付き拳銃を手にした
ラ・レーヌ・ルージュ
ツートーン
ラ・レーヌ・ルージュ
時刻が指定の瞬間を迎える
朱侑梨が視線で合図を送り、徠梦が標的を捉える
その瞬間、隣から聞こえたのは銃声ではなく、小さな吐息と笑み
ラ・レーヌ・ルージュ
徠梦は引き金を絞る
矢は空を裂き、標的の胸元に深く沈んだ。
撤収の途中、朱侑梨がふいに口を開く
ラ・レーヌ・ルージュ
ツートーン
ラ・レーヌ・ルージュ
その言葉の意味を問う前に、朱侑梨は夜の闇へ溶けるように姿を消した
ツートーン
残された徠梦の胸に、不可解な鼓動が響く
ツートーン
それは恐れか、期待か
まだ、自分でもわからなかった
続く