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10年前

オギャーオギャー(赤ちゃんが生まれた)

看護師

おめでとうございます。

看護師

元気な男の子が、生まれましたよ!

お母さん

生まれて、良かった。

5分後…

お母さん

あなた、名前どうする?

お父さん

もう決まっているさ。

お父さん

未聡

お母さん

みさと?

お父さん

そう

お母さん

名前の意味は?

お父さん

もちろんあるさ。

お父さん

勇敢で、優しくて、未来に繋ぐ子に育って欲しい

お母さん

良い名前ね!

お父さん

だろう!

お母さん

うん

その5年後…

崎野未聡

ねぇ、お父さん

お父さん

何?

崎野未聡

なんで、お母さんは居ないの?

お父さん

お母さんはな…

お父さん

お空にいるんだ。

崎野未聡

なんで?

お父さん

未聡が幼い頃に、お空に行っちゃったんだ。

崎野未聡

でもなんで、お空にいるの?

崎野未聡

ねぇ、教えてよ!

お父さん

あ、もう子供が寝る時間だぁ…

お父さん

さぁ寝るぞ!

崎野未聡

はーい…

そういつもお父さんは、お母さんが居ない理由を教えてくれない…

10年後…

お父さん

もう、未聡は15歳か。

崎野未聡

お父さん

崎野未聡

おはよう

お父さん

おはよう

お父さん

そして、誕生日おめでとう!

崎野未聡

ありがとう!

お父さん

さぁ、今から遊園地に行くぞ!

崎野未聡

やったー!

2時間後…

僕はお父さんとコーヒーカップに、ジェットコースター色んな乗り物に乗った。

お父さん

さぁ、最後は観覧車だ。

崎野未聡

やったー!

お父さん

あ、そうそう

お父さん

観覧車に、乗ったら大事な話がある。

崎野未聡

なになに?

崎野未聡

まさか、お母さんの話?

お父さん

そう

お父さん

だから、観覧車に乗った時は落ち着いてようく聞いて欲しいんだ。

崎野未聡

分かった。

3分後…

崎野未聡

お父さん

崎野未聡

綺麗!

お父さん

うん、綺麗だな!

崎野未聡

うん!

崎野未聡

お父さん連れて行ってくれて、ありがとう!

お父さん

うん、また行こうな!

崎野未聡

うん!

崎野未聡

で、お母さんがどうかしたの?

お父さん

あの話覚えているか?

崎野未聡

あの話?

お父さん

未聡が、5歳の時に話した話さ。

崎野未聡

あぁ!

崎野未聡

あの話覚えているよ!

お父さん

そうか…

崎野未聡

お母さん天国に、居るんだよね。

崎野未聡

で、お母さんなんで天国にいったの?

お父さん

あ、あのな…

崎野未聡

病気?

お父さん

違う…

お父さん

ごめん…

崎野未聡

え、なんで?

お父さん

嘘ついてた…

崎野未聡

え、どう言うこと?

お父さん

本当は、お母さんは…

崎野未聡

うん

お父さん

生きてる…

崎野未聡

え、なんで嘘ついたの!?

崎野未聡

お父さんの嘘つき!

お父さん

本当に、ごめん。

今から14年前…

その日の夜…

お母さん

さようなら!

次の朝

お父さん

おはよう!

お父さん

あれ?直美が居ない

お父さん

あ、手紙が。

正弘へ 私子供の面倒もう見れないの…こんな私を妻にした意味なんて分からなかった。私より他にいい女が、世の中たくさん居るのに…っとずっと思ってた。正直未聡の事自分の子供とは思いたく無いと思ってた。だって、私は親として失格ですもの。これ以上あの子とあなたに気づけたくなかったから、ここから出るね。私が居ないからって、私を探さないで、お願い! 直美

お父さん

お父さん

応答なし

応答なし

お父さん

応答なし

応答なし

お父さん

出てよ…

15年後…

次の日…

お父さん

どうしよう

お父さん

未聡が、興奮して話も聞いてくれない…

お父さん

あ、そうだ…

1時間後…

コンコン(ノックの音)

お父さん

開けてもいいか?

崎野未聡

お父さん

これ気が向いたら読んで。

お父さん

お父さんからの手紙と、お母さんが書いた14年前の手紙だ。

お父さん

じゃあ。

15分後…

崎野未聡

読んでみよう…

未聡へ あの時嘘ついて、本当にごめんな!でも、あの時はあぁ言うしか無かったんだ。まだあの時未聡は幼い頃だったから、言いづらかった。もしあの時本当の事を話したら落ち込むだろうし、不安な気持ちになると思って、嘘ついた。本当の事言うとお母さんは夜逃げしたんだ…。未聡の気持ちは分かる。痛いほど分かる。けどな、いつまでも落ち込んでいたら、どん底に落ちてしまう。だから、未聡には前向きに生きて欲しい。まだお父さんの事怒っているのなら、それはそれでいい。無理に、許してもらおうとはしないって言うより、したくない。もしお父さんについて行こうと思うなら、お母さんが書いた手紙を読んでくれ。 お父さん

崎野未聡

お父さん…(T_T)

僕はお母さんが書いた14年前の手紙を読んでみた…

12分後…

崎野未聡

お母さん…

崎野未聡

ちっとも僕たちを気づけてないよ…

3年後…

学校の後…

崎野未聡

ただいま

崎野未聡

あれ、親父は?

崎野未聡

あ、お手紙が置いてある。

#☆*○病院に、居る。

崎野未聡

び、病院!?

崎野未聡

なんで?

2時間後…

崎野未聡

すいません崎野ですが、親父は居ますか?

看護師

あぁ、未聡君じゃない大きくなったねぇ!

崎野未聡

はい、で親父はどこに居ます?

看護師

崎野さんなら207号室に居ますよ。

崎野未聡

ありがとうございます。

7分後…

崎野未聡

親父…

お父さん

おぉ。

お父さん

未聡

崎野未聡

なんで、病院に?

お父さん

実は病で苦しんで痛んだ。

崎野未聡

え?

お父さん

ごめんな、黙っていて。

崎野未聡

うん

崎野未聡

親父

崎野未聡

すぐに、元気になるよね!

お父さん

そうは限らない

崎野未聡

なんで?

お父さん

よし、これだけは言っておこう。

お父さん

いいか。

お父さん

人はいつか死ぬ。

お父さん

だから、お父さんもいつかは死ぬんだ。

お父さん

決してお父さんが、天国に行っても前向きに生きて欲しい

お父さん

そりゃあ、楽しい事や苦しい事もあるかもしれないけど。前向いて生き生きと、生きて欲しい

お父さん

それが、お父さんの1番の願いだ。

お父さん

だから、お父さんが天国に行ってもお父さんの願いを叶えてほしい。

お父さん

未聡

お父さん

出来るか?

崎野未聡

うん

そして、次の朝…

親父は死んだ…。

俺は親戚の人に引き取られた。

俺は泣いたけど、その後は笑って前を向いた。

親父の願いが、あったからこそ。

俺は前を向いて、いられるんだ。

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