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なんかせつない
僕が
僕
と言うと少女は
少女
と言った
僕はそれを聞いて
この少女はなんて愚かなのだろう、ここで夢を見れば見るほど現実に戻った前よりも辛くなるというのに
と少女を哀れんでいたが
それから数日が経ち
少女はずっと夢の世界に居るようになった
僕も初めは
僕
と聞いたが少女は
少女
と明るく言い放っていた
その時の僕はまだ子供だった
その笑顔が本物なのか偽物なのかもまだ分からないほどに
少女が言っていた言葉を本当に知ることとなるのは
僕が大人になって
僕の役目
この世界が何なのかを
ちゃんと知らなければいけなかったのだ
それから1年が経ち
僕はもう少女とは遊ばなくなっていた
少女はもう僕の事を忘れてしまっているのだ
僕
この言葉を何度口にしただろうか
あの子はあっちの世界のことも忘れてしむっているのだろうか…
僕
僕
僕
僕
少女
少女
僕
もう永遠に成長しなくなった少女
名前も知らない少女
でも僕は君の事
1番初めにここに来た時から
好きでした
助けてあげられなくて
気づいてあげられなくって
ごめん
僕の仕事は死神
この世界は死者の世界
ずっと居るようになる前から度々来ていたあの子は
《自殺未遂》
をしていたのだろう
そしてずっと居るようになった時にはもう少女は……