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笑孤
不本意ながらあたしも
笑孤
人の暖かさというのは学園で教わりました。
笑孤
今、あたしの本当の姿を知っても隣にいてくれる友達を
笑孤
大切にします。
笑孤
路線変更いたしてしまい申し訳ありません
母
いいのよ
母
それに笑孤のおかげでうまくいったのよ
父
そうだな
父
と、いうかいつまでも敬語なんて堅苦しいぞ
母
そうよ、家族なんだから
紫瑠紅
お姉ちゃんすごいねっ！
夢緒
笑孤、たまには帰ってこいよ？
笑孤
…ありがとう
笑孤
じゃああたしは帰るわ
笑孤
…はあ
笑孤
疲れた
小さい頃は
あたしもあの家にいたんだもんなあ…。
母
もうっ、笑孤！
笑孤
あははっ！
母
しっかりしてよ、あなたには妹の紫瑠紅も産まれたのよ
笑孤
えー？
母
お兄ちゃんの夢緒も成績優秀なのに
母
もう、笑孤はほんとにおてんばね
笑孤
あははっ！
笑孤
あのね、あたしままが大好きなのよ
母
わーたーし、でしょ
母
それに外ではお母様、よ
母
あなたはNATSUME財閥の長女よ
笑孤
ねえっ、あたしね──
父
おい！
父
紫瑠紅が泣いてるぞ！！！！
母
はい！！
笑孤
…ぱぱとままは知らないんだわ
笑孤
あたしはおてんばでもいいから
笑孤
ままとぱぱに見てほしいの
夢緒
おい笑孤！！！！
夢緒
牛乳買ってこい！！
笑孤
いやだ！
夢緒
お前はなんもできないんだからそれくらいしろよ！
笑孤
そんなことないもん！
笑孤
さ、帰ろ
笑孤
笑孤
あれ？
笑孤
…先生
桜太
ああ
桜太
こんにちは
笑孤
何してるんですか？
桜太
普通に買い物です
笑孤
うわー、お酒買ってる
笑孤
え、呑めるんですか
桜太
呑めるけど
笑孤
てゆうか先生ってなんでタメと敬語混ざってんですか？
桜太
ん、そうですね
桜太
わかりません
笑孤
テキトーってことね…
笑孤
あ、そうだ先生テレビ見た？
桜太
ああ、謝罪会見
桜太
見ましたよ
笑孤
そっか
笑孤
ありがとね、先生のお陰だとも思うから
桜太
別に俺は何も
笑孤
まあそうだね(笑)
笑孤
でも先生があたしの本当の顔に気づいてくれたから
笑孤
今まで絶対気づかれなかったのに
桜太
まあ
桜太
一応生徒のことなんでね
笑孤
へー意外
笑孤
そんなの気にしないタイプかと
桜太
失礼ですね
笑孤
ふふ
笑孤
先生ぇー
桜太
はい
笑孤
先生って、生徒は恋愛対象に入ります？
桜太
なんで？
桜太
あ、まさか俺のこと──
先生が言い終わらないうちに
あたしは先生の唇に自分の唇を重ねた
桜太
え？
笑孤
冗談だったでしょ？
桜太
ま、まさか本当に…
笑孤
そのまさかね
笑孤
あたし、先生のこと好きになっちゃったー
そう言うとあたしは、
先生に向かって
笑顔を見せた
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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