/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
自分は自分の名前がわからない。
ある人が言った。
「名前に意味なんてあるかい」
自分が言った
？？？
自分は自分の名前が知らないのは君は人間ではない
？？？
と、言われているみたいで嫌だ。
ある人は言った
「欲張りで傲慢で、まるで君は人間みたいだ」
自分は言った
？？？
僕は人間だよ。
ある人が言った
「君は……」
夜
月
やぁ久しぶり
？？？
君は？
月
私？私は「月」
月
君をいつも見ているよ
？？？
自分は自分の名前が知りたいんだ
月
君の名前？
月
そんなもの必要かい？
？？？
君も名前があるじゃないか
月
私は人間が勝手につけた偽りの名前さ。
？？？
なら本当の名は？
月
そんなもの必要ないよ
月
人間じゃあるまいし。
月
私は私、ここにいるのが私である理由よ。
？？？
よくわからないよ。
月
君はまるで人間だね。
？？？
自分は人間だよ。
月
君は……
朝
太陽
やぁ！君か！
？？？
君は？
太陽
俺は太陽！
？？？
君は自分の名前がわかるかい？
太陽
君の名前？
太陽
わかるに決まっているだろ！
？？？
教えてくれるかい？
太陽
ふん！俺は君が嫌いだし
太陽
名前なんてあった所でなにか得があるかい？
？？？
自分は自分が何かを知りたいんだ。
太陽
俺にはわからないね。
太陽
俺は君が嫌いだ。
太陽
早くどこかへ消えてくれ。
昼
虫
はぁ～君か。
？？？
君は？
虫
僕は君がいると困るんだよ。
？？？
なんで？
虫
君がいるから僕達の仲間は次々と死んでいく。
虫
もうこっちに来ないでくれよ。
？？？
待って。
？？？
名前。
？？？
自分の名前を教えてくれよ！
虫
君は……
夕方
地面
君かい。
？？？
あなたは？
地面
わしは地面、大地、あるいは地球。
地面
生き物全てを生きさせてる存在だよ。
？？？
なんか大きいね。
地面
もちろんさ。
地面
君は何をしに来たんだい？
？？？
自分は自分の名前を知りたいんだ。
地面
君の名前？
？？？
知っている？
地面
もちろんだとも。
地面
君にはお世話になっているからね。
？？？
教えてくれよ。
地面
でもそれに意味はあるのかい？
地面
わしはずっとここにいるが
地面
そんなものに意味を持ったことがないからね。
？？？
みんなそう言うんだ。
地面
当たり前だ。
地面
わしだって地面や大地だの色々な名前がつけられたが
地面
それらを必要としてないからね
地面
そういえば君の名前だったね。
？？？
うん！
地面
それは……
夜
星
あら、あなたは。
？？？
君は？
星
なんだろうね。
星
そんな事はどうでもいいじゃないか。
？？？
なぜ？
星
だって自分が生きてる証明なんて
星
朝が来れば意味が無い
星
人間は私達を線で繋いで名前をつけるが
星
それも朝が来れば意味が無い
星
君だってわかっているんだろ？
？？？
………
星
ほら、君も……
ポツン
ポタ
ポタポタ
ポタポタポタ
ザーーーー
？？？
自分は何でなんなのだろう。
？？？
そんなものを考えてるうちに
？？？
全てを忘れてしまう
？？？
それは自分が産まれて2～3秒で意味がなくなる
？？？
自分は何なのだろう。
？？？
ほらまた忘れる
ポツン
人間
また「雨」だわ。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
