なんで なんで なんで ボクはこんなにも何人も救ってきたのに なのにっ ボクたちがやっていることは無駄? どうしてっ これなら助けられたはずなのにっ 同じ過ちを。 繰り返さないって決めたのに。 またっ。 どうしてっ。
ボク
ボク
ボク
ボク
ボク
プルルップルル
ボク
ボク
任務
ボク
ボクは任務内容が書かれた携帯を見ながらずっと上空を飛びながら彷徨っていた。
ボク
ボク
もちろん今まで見た中で人によって死に様はそれぞれだった。だが病院のベットで死ぬ人が大半だ。でもボクが見た中で一番最悪なのは何者かに刺され最期までもがき苦しむ奴だった。最後の顔はとてもじゃないけど思い出すだけで気持ち悪い。顔はゆがみ、顔面全体が血まみれ。あまりの痛さにうめきごえもあげれず意識がだんだんと朦朧としながらも自分の肉体に刺さっている「ソレ」は抜かれぬまま天国に行かなければならない。大体人に刺された奴っていうのはその後どんなに救われたってどんなに苦しかったって、目の輝きは失われ顔の筋肉は使えない状態で「存在」しなければならない。 ボクらには目の前にあることしかわからないのだ。死因などわからない。流石にナイフを刺された状態なら何者かに刺されたか、手の向きによっては自ら命を経ったのかもしれないが普通に血も吐かずに部屋で倒れているのならば毒殺や自殺、脳卒中や窒息死などいろんな種類の死因が考えられるだろう。そもそも刺された奴は刺した奴が恨みを持つような事をして殺されたのかもしれないし、単に通り魔だったかもしれない。天界から降りてきた瞬間死にかけだったり時には普通に歩いていたりするが任務に指名された相手はどんな状況にせよ必ず死ぬ。 「死ぬ未来」 それがすぐ そこまで迫っている。 そう決まっている。 否 無理やり 決められた。 ただ生きているだけなのに。 理不尽だよね。 こんな仕事を 引き受ける私もさっ おかしいと思うけど。 だけど しょうがないじゃん。
ボク?
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